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写真:練習後、残って勉強するLO阿讃坊。国立大理系志望だ
その後、同じく筑波大ラグビー部出身でコーチから2年前に指揮官となった三宅邦隆監督は、部の伝統を引き継ぎつつ、「部員も少ないので、ケガをなるべくしないように、フルコンタクトの練習は限定的にした」と話す。
ケガ人が少なくなる一方で、タックルで言えばアプローチの練習を徹底的に行うことで、タックル成功率は上がったという。
浦和は武両道を意味する「尚文昌武(文を尚び武を昌にす)」が校訓で、勉強・部活・行事の3つに精を出す「三兎を追う」ことも掲げており、勉強、行事も一生懸命やる校風がある。
そのため、部活動の時間は午後6時過ぎまでの2時間半ほどだ。3年生の全員が受験生であるように、部活動が終わってから学校に残って10時くらいまで勉強する選手も多い。
毎週月曜日は全体でウェイトトレーニングは行っているが、あとは朝や昼休み、練習後に行う選手などもいる。
写真:チームトークでプレーの確認をする選手たち
2年ほど前、三宅監督が指揮官に就任すると、自主性を重んじる指導方法に重きを置いた。
前監督はトップダウンでしっかりと教え込むタイプだったこともあり、「最初はもっと指導してください、もっと怒ってくださいという声もありました」と振り返る。
ただ、「勝つためだけだったら、もっとほかの方法があったかもしれませんが、教育の場なので」という三宅監督の信念、方針は揺らぐことなはなかった。
三宅監督は、なるべく選手に話させるように、練習の合間、合間に「チームトーク」の時間をとっている。
練習の合間に選手たち数人が集まり、そこでお互いに上手くいっている点、反省点や課題などを話し合っている姿をよく目にした。ただ、最初は選手たちから声があまり出ていなかったという。
三宅監督は「しゃべらないのは悪だというふうに言いました。わからないなら、わからないと言いなさい」と説いた。
また、試合の週でも、水曜日に監督、コーチ陣から試合プランを提示するものの、その後はほとんど何も言わないのが通例となっているという。
木曜日に選手たちだけでミーティングを行い、そのまま試合に臨む。ハーフタイムも三宅監督は本当に何かない限りあまり話さないという
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