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ラグビー コラム 2019年12月25日

超進学校・浦和高校、目標は大晦日に勉強しながら正月を花園で迎えること。全国高校ラグビー出場校紹介

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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写真:左から松永主将、副将の高田、梯、司令塔の目黒

転機となった試合がある。今年の2月の新人戦・準決勝、川越東だった。

風上の前半でリードし、迎えた後半は風下だった。選手たちが自ら今、持っている戦力でどうするかを考えて、愚直にボールを保持し、20-12で勝利して、そのまま新人戦で優勝。7大会ぶり3度目の選抜大会出場も決めた。

「チームトークで、自分たちの意見を率直にぶつけ合うことで練習の質がよくなるだけでなく、試合中のコミュニケーションにもつながって戦術を変えたりできるようになった」とNO8(ナンバーエイト)松永拓実主将。

また、三宅監督は、日々の練習や先の予定の「見える化」も行うだけでなく、日曜日だけでなく、思い切って木曜日もオフにした。

もちろん、身体を休ませるという意味もあるが、オフは選手たち自ら課題となっている部分に取り組んでいる。当然、ウェイトトレーニングや自主練習を行う選手、ビデオを見る時間に充てる選手などさまざまだった。

この1年間で大きく成長したと、コーチ陣も太鼓判を押すSO(スタンドオフ)目黒晃平(3年)は「木曜はウェイトトレーニングをやったり、プレーのビデオを見たりと、自分に今必要なこと、チーム練習でできないことができる」と歓迎している。

写真:三宅監督(左)と山本部長。筑波大の後輩先輩の間柄だ

また、三宅監督は、環境面の整備も務めた。フィジカルのトレーナー、トレーナーには週1回は来てもらい、OBのドクターや埼玉県にある女子栄養大の先生にも協力してもらっているという。

三宅監督が「公立校なのに指導者が2人いて恵まれていると思います」と話すように、2年前に浦和の体育の教諭になったBK(バックス)コーチを務める山本義明部長の存在も大きい。

山本コーチも三宅監督同様に、筑波大ラグビー部出身のSOで関東大学対抗戦でも活躍した選手だった。

三宅監督がFWを、そしてBKを山本コーチが指導してくれたおかげもあり、伝統の守備、モールだけでなく、夏からはボールの展開力も磨いてきた。

花園予選の準決勝でやや縮こまったプレーをしてしまった反省もあって、副将のFB(フルバック)高田賢臣(3年)は「山本先生がBKにはいろいろ教えてくれました。花園ではチャレンジしてやってきたことをやり尽くそう」と腕をぶした。

同学年に自分しか経験者がおらず、引っ張る立場だった主将のNO8松永だが「3年生になってからは、仲間に助けてもらってばかりいます」とチームメイトの成長を感じている。

6年前は初戦で敗退してしまい、まだ浦和ラグビー部は花園での白星はない。三宅監督、松永主将ともに「花園で初勝利を挙げて、浦和の歴史を変えたい」と意気込む。

そして、2回戦も勝利し、大晦日に勉強しながら正月を花園で迎えるのが、3年生全員が受験生という浦和フィフティーンの目標である。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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