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ラグビー ニュース 2019年12月15日

帝京敗れる。流通経済、日本、筑波、関西学院がベスト8へ。ラグビー全国大学選手権3回戦の結果

ラグビーニュース by 斉藤 健仁
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写真:大活躍だった流通経済大WTBブルア

第56回を迎えるラグビー大学選手権の3回戦。12月15日(日)は埼玉・熊谷ラグビー場と、大阪・東大阪市花園ラグビー場で各2試合が行われた。

熊谷ラグビー場の1試合目、流通経済大学(関東大学リーグ戦3位)と、昨年度まで9連覇を達成した帝京大学(関東大学対抗戦3位)の対戦は点の取り合いとなった。

序盤、流通経済大学が相手のミスもあり、HO(フッカー)松田一真(3年)らのトライで12-0とリードする。

その後は帝京大学もFW(フォワード)を中心に攻め込んでペースをつかみ、PR(プロップ)細木康太郎(2年)らのトライなどで、25-19と前半をリードして折り返す。

後半、流通経済大学は一時、8点差をつけられたときもあったが、攻め続けてWTB(ウィング)イノケ・ブルア(2年)が、2トライを挙げる活躍を見せ、43-39と逆転に成功。

残り5分はFWでボールをキープし、最後はタッチに蹴ってノーサイド。帝京大学がベスト4に残れず、年内で敗戦したのは2006年度大会以来、13年ぶりのこと。流通経済大学が公式戦で帝京大学に勝利したのは創部以来初となった。

写真:京都産業大の大西監督は47年間の指導生活にピリオド

熊谷ラグビー場の2試合目は日本大学(関東大学リーグ戦2位)と京都産業大学(関西大学リーグ4位)が対戦した。スクラムを強化しているチーム同士の対戦は、FW戦が鍵を握ると思われていた。

スクラムでやや優勢だった京都産業大学が先制するものの、日本大学もMVP級の活躍を見せた、NO8(ナンバーエイト)シオネ・ハラシリ(2年)らのトライで、前半は17-12とリードする。

後半も日本大学が1年生FB(フルバック)普久原琉のトライで、24-12とリードを広げる。その後、1トライを返されるが、ディフェンスが機能し、そのまま24-19でノーサイド。日本大学がベスト8に入るのは、1999年度大会以来となった。

花園ラグビー場の第1試合は、関西学院大学(関西大学リーグ3位)が朝日大学(東海・北陸・中国・四国代表)の挑戦を受けた。前半の中盤から関西学院大学のペースとなり、HO竹内海斗(3年)の2トライなどで38-19と勝利した。

東海大学リーグで10連覇を達成した朝日大学も後半、FB永野拓也(3年)の2トライで応戦したが、今年度も3回戦の壁は突破することはできなかった。

もう1試合は筑波大学(関東大学対抗戦3位=4位扱い)と同志社大学(関西大学リーグ2位)の対戦だった。接戦が予想されたが、筑波大学のBK(バックス)陣が試合早々から躍動する。

前半はFB(フルバック)松永貫汰(2年)、WTB(ウィング)仁熊秀斗(3年)がトライを挙げて17-5とリードする。

後半も筑波大学の勢いは止まらすSO(スタンドオフ)島田悠平(4年)、仁熊、途中出場のFB植村陽彦(1年)らが5トライを挙げて48-17で快勝した。同志社大学はWTB山口楓斗(2年)らが2トライを返すのがやっとだった。

3回戦で勝利した4校が勝ち上がりシード校と対戦する、12月21日(土)・準々決勝の組み合わせが下記のように決定した。

◆12月21日(土)秩父宮ラグビー場
・12:05 筑波大学(関東大学対抗戦4位)vs.東海大学(関東大学リーグ戦1位)
・14:05 明治大学(関東大学対抗戦1位)vs.関西学院大学(関西大学リーグ3位)

◆12月21日(土)東大阪市花園ラグビー場
・12:05 早稲田大学(関東大学対抗戦2位)vs.日本大学(関東大学リーグ戦2位)
・14:05 流通経済大学(関東大学リーグ戦3位)vs.天理大学(関西大学リーグ1位)

【3回戦試合結果】

○流通経済大学 43-39 帝京大学● 
○日本大学 24-19 京都産業大学●
○関西学院大学 38-19 朝日大学●
○筑波大学 48-17 同志社大学●

文/写真:斉藤健仁

ラグビー全国大学選手権 3回戦

【ハイライト】帝京大学vs.流通経済大学

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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