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10月17日(木)、20日(日)に行われる準々決勝の日本代表戦を控える「スプリングボクス」こと、南アフリカ代表は、早々と先発予定メンバー23名を発表した。
2015年ワールドカップにおいて、32-34で日本に敗れてはいるが、9月6日に熊谷でのテストマッチは41-7と快勝。
予選プールは3勝1敗で、総得点185点は20チーム最多の南アフリカは、10月3日に、49-3で快勝したイタリア戦とまったく同じメンバーで臨んできた。
9月6日に日本代表と対戦したときとは、PR(プロップ)テンダイ・ムタワリラ、HO(フッカー)ボンギ・ンボナンビ、LO(ロック)ルード・デヤハーの3人以外、先発12名が同じとなった。
2015年ワールドカップの日本戦に先発していた選手は、PRのムタワリラ、LOデヤハー、FL(フランカー)ピーター ステフ・デュトイの3人のみ。控えではSO(スタンドオフ)ハンドレ・ポラードと、LOエベン・エツベス、FLシヤ・コリシが出場している。
そして、日本のトップリーグでプレー経験のある選手は23人中8人となった。
ヨハン・エラスムス監督は、「23人は現在最高の状態にあります。イタリア戦で達成できたこと、組み合わせと継続性という点では、このメンバーが最適だと考えました」と選考について述べた。
また、控え8人中、FW(フォワード)が6人であることに関しては「多くの人は私たちが、FWで(ゲームを)支配しようとしていると考えるだろう」。
「それはある意味では事実だが、別の意味では、日本は後半も途中から、スタミナのある、より大きなFWを起用する」と日本の控え選手への対応であることを示唆した。
試合について、指揮官は「日本にFW周辺のスペースを与えないこと。そして我々の強い、フィジカルなラグビー、セットプレ、モール、スクラムでプレーすることです」と意気込んだ。
エラスムス監督は日本の印象について「あの(9月6日の)試合以降、日本の成長ぶりは、アイルランドやスコットランドを打ち負かし、プールのトップに立ったのですさまじい」と話した。
「ただ、彼らが向上したと言うのは事実だが、私たちもあの試合以来、多くのことを改善したと感じている」。
そして、「ニュージーランドとの試合で、2トライを許した4分間を除いて、私たちは本当に良いラグビーをして、多くのトライを挙げたと思った」と自チームの成長にも自信を口にした。
東芝でもプレー経験のあるSO(スタンドオフ)/CTB(センター)フランソワ・ステインは「自分の役割を果たし、チームでベストを尽くすだけです。私たちは良いプランを持っていて、皆がそれに集中している」。
「私たちはニュージーランドのようにスピードを出すのが好きなチームと対戦し、選手たちはそれに対処した。日本代表がボールを持っている時間があるでしょうし、彼らがボールを持った時に、どうやって彼らを止めるかが重要」と意気込んだ。
◆南アフリカ代表 先発予定メンバー
※( )内はキャップ数
1 テンダイ・ムタワリラ(110)
2 ボンギ・ンボナンビ(33)
3 フランス・マルハーバ(35)
4 エベン・エツベス(82)
5 ルード・デヤハー(42)
6 シヤ・コリシ(47)
7 ピーター ステフ・デュトイ(52)
8 ドウェイン・フェルミューレン(51)
9 フランソワ・デクラーク(27)
10 ハンドレ・ポラード(45ヤップ)
11 マカゾレ・マピンピ(11)
12 ダミアン・デアリエンディ(44)
13 ルカニョ・アム(12)
14 チェスリン・コルビ(12)
15 ウィリー・ルルー(58)
◆控え
16 マルコム・マークス(30)
17 スティーヴン・キッツォフ(44)
18 ヴィンセント・コッホ(18)
19 RG・スナイマン(20)
20 フランコ・モスタート(36)
21 フランソワ・ロウ(73)
22 ハーシェル・ヤンキース(8)
23 フランソワ・ステイン(64)
文:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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