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ラグビーワールドカップの予選プールも今週末で終わり、ベスト8が出揃う。残念ながら、台風の影響で10月12日(土)ニュージーランドvs.イタリア、イングランドvs.フランスの2試合が中止となってしまった。
12日(土)、唯一開催されることになったのは福岡・東平尾公園博多の森球技場の、日本と同組・プールAのアイルランドvs.サモアの一戦だ。
アイルランドは日本には敗れたが、7点差以内でボーナスポイント「1」を獲得。また、スコットランドとロシア戦には快勝し、それぞれ勝ち点5を取り、勝ち点11の2位につけている。
この試合に4トライ以上のボーナスポイントを得て勝利すれば、ベスト8進出が決まる。なお、サモアが勝つか引き分けると、日本の決勝トーナメント進出が決まる。
アイルランドのジョー・シュミットHC(ヘッドコーチ)はロシア戦から11人の選手を変更した。
キャプテンのHO(フッカー)ローリー・ベスト、SH(スクラムハーフ)コーナー・マレー、SO(スタンドオフ)ジョナサン・セクストンと主力が名を連ねた。
シュミットHCは「「自分たちがやることは変わらない。日本vs.スコットランド戦については何もできないから、自分たちがベストを尽くして結果を出すだけだ」と言えば、ベスト主将も「ピッチに出て自分たちの試合をすることに集中できる」と意気込んだ。
一方のサモアは初戦のロシアに勝利したが、スコットランド、日本には敗れて、勝ち点5。
すでに決勝トーナメントに進めず、プールAの4位が決まっている。 スティーブ・ジャクソンHCは日本戦から先発は2名の選手を入れ替えるにとどめた。
ジャクソンHCは「ランキングの差を考えると、勝ったらものすごいことになる。状況はわかっているが、ワールドカップを締めくくる上でこれ以上ない相手だ」。
「選手たちには、これが今のチームで戦う最後の試合になる。だからプライドを持って戦おうと話した。失うものはないのだから」と虎視眈々とアップセットを狙っている。
アイルランドとサモアは過去6戦中、アイルランドが5勝で、サモアは1996年に1度だけ40-25で勝利している。
アイルランドがしっかりと勝利して自力で決勝トーナメント進出を決めるか。それともサモアが意地を見せることができるか。
日本ファンも注目の一戦は10月12日(土)午後7:45に福岡・東平尾公園博多の森球技場でキックオフされる。
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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