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ラグビー ニュース 2019年7月19日

南アフリカ「スプリングボクス」注目選手紹介。ザ・ラグビーチャンピオンシップ

ラグビーニュース by 斉藤 健仁
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左からハンドレ・ポラード、ドゥエイン・フェルミューレン、マルコム・マークス

7月20日(土)開幕に開幕する「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」。ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、アルゼンチンの南半球ビッグ4が戦うワールドカップの前哨戦。ここでは南アフリカ代表「スプリングボクス」の注目選手3人を紹介しよう。

ハンドレ・ポラード:正確なキックと冷静な判断、スプリングボクスの正SO

生年月日:1994年3月11日
身長/体重:189cm/97kg
ポジション:SO(スタンドオフ)
代表キャップ数:38

昨年、今年とブルズで活躍し、今年は170得点を挙げてスーパーラグビーで得点王に輝いた指令塔。

常に冷静で決断力があり、パス、ラン、キックとすべてがハイレベルなSOであり、ワールドカップでは10番をつけての活躍が期待されている。

早くからその才能が見いだされ、2013年、18歳で出場したU20チャンピオンシップで優勝に貢献し、翌年はキャプテンとして同大会で準優勝を果たし、世界のジュニア選手の最優秀選手に選出。

同年、ブルズでスーパーラグビーに初出場し、その勢いのままとスプリングボクスでデビューを果たした後は、2015年ワールドカップにも出場した。大会終了後は日本のトップリーグのNTTドコモで1シーズンプレーした。

2016年シーズンはケガに悩まされ、スプリングボクスに招集されず、ブルズのキャプテンとなった2017年も精彩を欠き、南アフリカ代表の正SOの座をエルトン・ヤンチースに譲ってしまった。

しかし、昨年、スーパーラグビーで144点を挙げ気を吐いて、スプリングボクスに復帰し、再びSOのレギュラーを奪い返した。

この2年、ラグビー面だけでなくメンタル面でも大きな成長を遂げた。正確なプレー、プレースキックは健在である。

25歳となり、すっかり落ち着いたプレーを見せてSOらしくなってきた。強力FW(フォワード)を前に出すゲームコントロール、そしてプレースキックで南アフリカ代表を勝利に導く。

◆趣味はゴルフ。好きな食べ物は肉。もともとはストーマーズのホームであるケープタウンの出身だが、2015年ワールドカップで指揮官を務めたハイネケ・メイヤーに見出されて、ブルズで主にプレーしている。

2018年2月、同郷の幼馴染で10代から長く交際していた元陸上選手の恋人と結婚した。

ドゥエイン・フェルミューレン:突破力とタックルが持ち味のバックロー

生年月日:1986年7月3日
身長/体重:193cm/108kg
ポジション:NO8(ナンバーエイト)/FL(フランカー)
代表キャップ数:45

2018年はトップリーグのクボタでもプレーしたNO8/FLで、豪快なボールキャリアと激しいタックルを武器とする。

チーターズやストーマーズでプレーした後、2015年からフランスのトゥーロンでプレー。2014年にはワールドラグビーの年間最優秀選手賞にノミネートされたこともある選手で、2015年ワールドカップでも活躍した。

スプリングボクスでは2012年に初キャップを得た。現在、南アフリカ代表を率いるラシー・エラスムス ヘッドコーチとはチーターズ時代から師弟関係にあり、指揮官の信頼も厚い選手だ。

2018年6月、南アフリカ代表がイングランド代表に勝利した第2テストマッチではMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)に選ばれる活躍を見せた。

昨年のザ・ラグビーチャンピオンシップはトップリーグでプレーするために代表を辞退したが、昨年の11月のテストマッチには出場し、今年スーパーラグビーのブルズに復帰して14試合に出場した。

フィジカルラグビーが武器の南アフリカを代表する選手のひとりだ。攻守において激しいプレーで勝利のために身体を張る。

◆本名は「Daniel Johannes」であり、「ドゥェイン」はその略称だという。農家の出身でラグビー選手になっていなければ、そのまま農場で働くつもりだったとのこと。

お肉とワインが大好きで、料理も好き。将来はレストランを開くのが夢で、来日してからは寿司や天ぷら、ラーメンを堪能する日々だった。趣味はゴルフ。

マルコム・マークス:世界最高峰のHOと評価される25歳

生年月日:1994年7月13日
身長/体重:189cm/112kg
ポジション:HO(フッカー)
代表キャップ数:23

25歳にして、すでに世界最高峰のHOの呼び声が高く、南アフリカ代表をするFW(フォワード)のひとりだ。

スクラムでの強さはもちろんのこと、ボールキャリアは激しく、ジャッカルも上手い。ラインアウトから自らモールでトライを取る決定力も高い。

南アフリカのFW第1列の選手としては小柄ということで、高校までは主にFLなどでプレーしていたが、テンポの速い現代のラグビースタイルに合うということで、2015年ワールドカップを指揮した、

南アフリカ代表ハイネケ・メイヤー ヘッドコーチの勧めでHOに転向。それがライオンズの攻撃的なスタイルにうまくフィットして才能を開花した。

10代前半から注目されていたが、2016年に南アフリカ代表の中軸だったアドリアーン・ストラウスの後継HOとしてスプリングボクスに招集されて、すぐにスターダムにのし上がった。

2017年は南アフリカ最優秀選手、最優秀若手選手、南アフリカのスーパーラグビー最優秀選手の3冠を獲得。昨年もスーパーラグビー全体のベスト15だけでなく、南アフリカのMVPに選出。

2018年もスーパーラグビーではFW最多の12トライを挙げて、2018年のスーパーラグビー全体の「ベスト15」、さらに南アフリカのMVPにも輝いた。

今年、所属するライオンズは残念ながらプレーオフに進出できなかったが、2019年ワールドカップで活躍間違いなしの選手のひとりだ。

南アフリカが上位に進出することになれば、きっとマークスの名前はさらに評価を上げることになろう。

◆女手一つで育てられたこともあり、母親をとても大切にしているという。少年時代は水球をしていたそうで、その時についたヘラジカを意味する「ムース」(moose)がニックネームだ。

ワールドカップ後の2020年、トップリーグのNTTコミュニケーションズでプレーする。

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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