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ラグビー ニュース 2019年7月19日

オーストラリア「ワラビーズ」注目選手紹介。ザ・ラグビーチャンピオンシップ

ラグビーニュース by 斉藤 健仁
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サム・ケレヴィ、マイケル・フーパー、カートリー・ビール

7月20日(土)開幕に開幕する「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」。ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、アルゼンチンの南半球ビッグ4が戦うワールドカップの前哨戦。ここではオーストラリア代表「ワラビーズ」の注目選手3人を紹介しよう。

サム・ケレヴィ:W杯後はサントリーへ。縦への推進力が持ち味のCTB

生年月日:1993年9月27日
身長/体重:186cm/105kg
ポジション:CTB(センター)
代表キャップ数:23

昨年からレッズでキャプテンを務めている、ハードなランが持ち味で、突破力とタックルに秀でたアウトサイドCTBだ。ワラビーズでも中盤の突破役として大きな存在感を示している。

フィジー出身で、父親はサッカーのフィジー代表選手だったという。幼少期にオーストラリアに移住し、2016年に市民権を獲得。

2012年にフィジーU20代表としてジュニアワールドチャンピオンシップに出場後、オーストラリア協会のアカデミー選手に選ばれ、翌年はオーストラリア代表として同大会にスコッド入りした。

2014年にレッズでスーパーラグビーデビューを果たすとすぐに定位置を確保し、2016年6月にイングランド戦でワラビーズの初キャップを得た。

ワールドカップ後は、日本のサントリーでプレーすることが決まっている。その前に、ワラビーズの中盤の要として勝利に貢献するはずだ。

◆観光業に関心を持ち、現在は大学でビジネスを学んでいる。兄ジョシュア(天理大学出身)はトップイーストリーグDiv.1の秋田ノーザンブレッツに在籍。

弟のジョネは現在、天理大学の2回生で、自身も2020年から日本でプレーする。元ワラビーズで近鉄や横河電機でもプレーしたラディキ・サモはいとこ。祖父がフィジーの外交官で、祖父母に育てられた。

マイケル・フーパー:ジャッカルとランが魅力。豪州を代表するFL

生年月日:1991年10月29日
身長/体重:182cm/101kg
ポジション:FL(フランカー)
代表キャップ数:89

長い金髪がトレードマークの、ワラビーズの顔ともいえるオープンサイドFLだ。

180cmと決して体格的には恵まれてはいないが、運動量とジャッカルの巧みさで世界にその名を轟かせている。また、ボールを持ったときのランも得意だ。

2010年、18歳の時にブランビーズであのジャッカルの名手であるジョージ・スミスに代わり、スーパーラグビーデビューした。

2013年にワラターズに移籍し、2014年にはキャプテンとして決勝でクルセイダーズを破っての初優勝に貢献した。

オーストラリア代表としては、2012年にスコットランド戦でデビューすると、若くしてすぐに代表でも定位置を確保し、27歳ながら90キャップ近くと、20代で100キャップが見えてきた。

所属のワラターズはもちろん、オーストラリア代表でも最年少でキャプテンを務めるように、リーダーシップにも優れている。

2013年、16年とオーストラリア最優秀選手にも選出された。2015年大会は準優勝だったワラビーズ。3度目のワールドカップ優勝に向けてフーパーが引っ張っていく。

◆父デービットはイングランド出身だが、オーストラリアを気に入って移住した。今でも良きアドバイザーとしてフーパーは信頼しているという。

幼少期はサッカー、バスケット、クリケット、サーフィンとあらゆるスポーツにチャレンジし、その中でラグビーを選んだ。品行方正で、記者会見や取材など真摯に対応する。

カートリー・ビール:アボリジニの血を引く万能型BK

生年月日:1989年1月6日
身長/体重:184cm/92kg
ポジション:CTB(センター)
代表キャップ数:82

CTB(センター)としてプレーをすることが多いが、SO(スタンドオフ)、FB(フルバック)などBK(バックス)ならどこでもこなせる万能選手だ。ランやステップワークも上手くて突破力があり、ロングキックも得意である。

オーストラリアの先住民アボリジニの血を引くビールは、3年連続でオーストラリアの高校代表に選ばれ、在学中の16歳の時にワラターズと契約し、2007年に卒業してすぐ、18歳でスーパーラグビーデビューを果たした。

2009年にワラビーズで初キャップを獲得すると、2010年はワラビーズ全14試合のうち13試合に出場し、7トライを記録するなどの活躍し、2011年にはオーストラリア年間最優秀選手に輝いた。

2011年、ワールドカップに初出場した後、2012年にレベルズに移籍したが、2014年にワラターズに復帰。

その後はイングランドのワスプスに移籍し活躍していたが、昨年から再びワラターズに戻り、オーストラリア代表にも名を連ねている。

ボールを持ったらワクワクさせてくれる選手の1人である。CTBだけでなく、SO(スタンドオフ)、FB(フルバック)でもプレーでき、安定感もある。ワラビーズがワールドカップで勝ち上がっていくには欠かせない選手のひとりだ。

◆過去に飲酒運転や不適発言など少々、グラウンド外でお騒がせな一面も。だが、30歳となり、リーダーシップも出てきて昨今はプレーに集中している。

2017年にワラビーズで、インディジニアス(先住民)ジャージーを初めて着用したときに、嬉しさのあまりアボリジニダンスを披露した。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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