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7月17日(水)、先日で1ヶ月にわたる宮崎合宿のグランド練習を終えたラグビー日本代表は、最終日、バスで1時間あまりの場所にある日向市・大御神社(おおみじんじゃ)にある「さざれ石」を訪れた。
この場所に日本代表チームが来るのは、2015年ワールドカップを控えた時期に続いて2回目のことだった。
キャプテンのFL(フランカー)リーチ マイケルは「このチームはダイバーシティー、いろんな国の人がいる。もっと日本のことを知ってもらわないといけない」。
「日本は1000年以上の歴史を持っている。たくさんいい感じのもの(文化)を持っているし。知ることで日本が好きになるし、もっとがんばらにといけないと思うようになる」ということで、リーダーグループを筆頭に、大御神社に行くことを決めた。
国歌の「君が代」に出てくるさざれ石の由来を聞いた後、リーチは選手たちに「ここ(大御神社のさざれ石)に来たのは、日本の国歌の意味まで知ることが重要だと思ったからです」。
「日本代表には色々な国の人がいて、それぞれのナショナルアンセムがあると思います。だからこそ日本の国歌、君が代の意味を知ることは非常に大事です。桜のジャージはできた時から1人の力だけじゃなくて、みんなで大きくなっていると思うので、そこからさらに新しい歴史を作って行くのが僕たちの責任です」。
そして、「今日しっかりこれを見て、次、国歌を歌うときに思い出してもらいたいと思います」と話した。
ジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)、リーチキャプテンらスタッフと選手たちは一緒になって、さざれ石の前で君が代を歌った。その後、本殿でお祓いも受けた。
大御神社の参拝を終えた後、ジョセフHCは「心身ともに非常にコミットしてくれた合宿だったので、締めくくりとして、神社で行ってお祈りすること大事だと思った」。
「外国人選手たちはいろいろ感じられたと思います。国歌斉唱を試合で誇りを持って歌うということは、非常に大事なことだし、合宿の締めくくりは最適なことだと思います」と話した。
「君が代」の意味を噛みしめ、7月27日に開幕するパシフィック・ネーションズカップ、そしてワールドカップに備えて身を清めた日本代表選手たちは、しばしのオフの後、21日に再集合してフィジー代表戦に備える。
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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