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後半、徐々にフィジカル勝負で上回ってくると東芝のペースとなっていく。後半8分、敵陣15m付近からのラインアウトを起点にボールを展開し、相手の隙を見逃さなかったSH小川が仕掛ける。
最後はPR深村がタックルに来た相手をハンドオフで弾きながら、そのままインゴールに豪快にトライ。ゴールも決まり、21-10。さらに19分にはモールから再びHO森がトライを挙げて、28-10と大きくリードを広げる。
30分、攻撃の手を緩めない東芝はWTBナイカブラが、相手キックのカウンターから60mほどを走りきる個人技を見せてトライ。この試合、キックの調子の良かったWTBバンワイクがゴールを沈めて、35-10として勝負を決めた。
34分に、自分たちがミスしたボールを相手のWTBリリダムに拾われて、80m走られてトライを喫したが、試合はそのまま東芝が35-15で勝利。
MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)は、スクラムにモールに、そして豪快なハンドオフからのトライも奪ったPR深村が選出された。
東芝は3トライ以上差をつけるボーナスポイントも得て5ポイント獲得し、総勝ち点を18に伸ばした。NTTドコモは勝ち点を上乗せできず、10のままとなった。
プレーオフ準決勝進出の可能性がなくなってしまったNTTドコモは、7月19日(金)に大阪・万博記念競技場で、NTTコミュニケーションズシャイニングアークスと激突する。
毎回、「NTTダービー」は互いのプライドがぶつかるだけに、今回の試合もきっと大いに盛り上がるはずだ。
また、プレーオフ準決勝進出に大手をかけた東芝は、7月20日(土)、福岡・レベルファイブスタジアムで、まだ開幕から白星のない九州電力ューデンヴォルテクス(昨季トップチャレンジリーグ5位)と対戦する。
実力差を考えるとFWを軸にした戦いを見せれば、東芝の優位は動くことはない。
東芝は8月2日(日)、サントリーサンゴリアスか、パナソニックワイルドナイツに絞られたプールA1位とのプレーオフ準決勝を見据えつつも、しっかりとした内容ある試合で快勝したい。
文:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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