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ラグビー ニュース 2019年7月5日

森重隆会長が合宿を視察、教え子の福岡堅樹の成長に目を細める。ラグビー日本代表

ラグビーニュース by 斉藤 健仁
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7月2日(火)、新たに日本ラグビー協会の会長に就任した森重隆氏が、宮崎で行われているラグビー日本代表合宿を視察し、選手たちを激励した。

森氏と言えば、明治大学や新日鐵釜石、そして日本代表でもキャプテンを務めた俊足の名CTB(センター)だった。

引退後は家業を継ぐために福岡に戻り、働きながら福岡高校の監督を務め、花園にも導いた。そして九州協会会長とラグビー協会の副会長を経て、6月29日の理事会で新しく会長に就任した。

森会長は選手やスタッフの前で「僕は福岡堅樹が(福岡)高校のとき監督をやっていました。堅樹のミスは僕のミスです。堅樹を応援してやってください」とコメント。

また、「歳を取ってきて特に思いますが、1つのタックル、1つトライしたことをみんなが喜んでいる。それが人間の行為として素晴らしいと感じます。本当に心から皆さんを応援しますので、とにかく頑張ってください。本当にひとつになりましょう」と挨拶した。

この日の練習では森会長の教え子であるWTB(ウィング)福岡は、アタック&ディフェンスの練習中、NO8(ナンバーエイト)アマナキ・レレィ・マフィと何度もやり合うなど気を吐いた。

福岡は「(高校時代の恩師である新会長が視察に来て)励みになります。ああ言われたらミスはできない。練習中はあまり意識しなかったですが、頑張らないといけないと思いました。成長した姿を見せられた」と胸を張った。

森会長は福岡のプレーを見ては「本当に、上手くなったなぁ」と感心しきりだった。

かつては高校の監督と教え子という間柄だったが、今では会長と日本代表選手という関係である。

福岡は「本当にそれぞれ自分たちが、日本のラグビーのために全力を尽くすしかない。僕は現場で頑張って、少しでもいい結果を出したい」とワールドカップに向けて意気込んだ。

福岡は2015年ワールドカップでは1試合しか出場できず、ノートライに終わり悔しい思いをした。2019年ワールドカップこそ、福岡は恩師の目の前でトライを重ねて、日本代表の勝利に貢献できるか。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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