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6月28日(金)~30日(日)、全国各地でトップリーグ16チームとトップチャレンジの8チームが参加するトップリーグカップの第2節11試合行われた。
トップリーグ勢のNEC、パナソニック、クボタ、東芝、神戸製鋼、NTTドコモ、サントリーが開幕連勝を飾った。
開幕戦、コカ・コーラから6トライを挙げて、43-7で快勝したクボタは、第2節、東京・秩父宮ラグビー場でトップチャレンジの釜石シーウェイブスと対戦。
前半からセットプレー、接点でクボタが上回り、7トライを挙げて39-7で快勝した。
開幕節に続いて、接点で力強さとワークレイトを発揮し、ハットトリックで気を吐いているのが、クボタの天理大学出身のルーキーNO8(ナンバーエイト)ファウルマ・マキシだ。
スーパーラグビーの優勝経験もある、南アフリカ出身の名将フラン・ルディケHC(ヘッドコーチ)は 「練習試合でも大活躍していましたが、(カップ戦でも)すごくいいパフォーマンスをしています」。
「彼が現在、クボタのトップスコアラーです。ボールキャリアーや、いろんなところで効果的なプレーをしている 」と手放しで褒めた。
開幕から好調のマキシだが、試合後 「まだまだです。トライはモールやスクラムを押したりするFW(フォワード)のみんなのおかげです 」と謙遜した。
マキシは3月からクボタに入り、ラグビーに集中できる環境に身を置いており、練習は毎日2回、体重は116kgから109kgまで絞った。 「大学のときより動けている感じがします 」(マキシ)。
アタックでは一度倒されても、また起き上がってもう一度キャリーしたり、タックル後にまた起き上がったりといったことが 「勉強になっています」。
今、いろいろ教えてもらっている〝先生〟は、同じトンガ出身のバックローのバツベイ シオネやトゥパ フィナウだという。
そんなマキシが意識するのは、中学(トンガカレッジ)の同級生で、東海大学出身のサントリーのルーキーNO8テビタ・タタフだ。 「仲がいいですが、ライバルです! 」と語気を強めた。
2016年の春のアジア勢との戦いで、日本代表2キャップを得ている。昨年はサンウルブズの練習生に呼ばれた。
2019年ワールドカップ出場に対して 「最後まであきらめない。チャンスが来たら思いっきり頑張りたい 」と、引き続きカップ戦でのアピールを続ける。
文/写真:斉藤健仁
【トップリーグカップ 第2節結果】
◆プールA
パナソニック 55-14 清水建設
日野 40-12 栗田工業
ホンダ 3-40 サントリー
◆プールB
九州電力 5-45 NTTドコモ
サニックス 6-57 NTTコミュニケーションズ
ヤマハ発動機 21-24 東芝
◆プールC
釜石 7-39 クボタ
トヨタ自動車 - キヤノン ※キヤノンの不戦勝
コカ・コーラ 25-24 三菱重工相模原
◆プールD
NEC 7-5 リコー
神戸製鋼 38-12 豊田自動織機
近鉄 50-10 マツダ
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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