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5月17日(金)、日本代表候補選手たちで構成された「ウルフパック」は、メルボルンでオーストラリア遠征の第2戦(最終戦)をレベルズBと行い、39-12で勝利した。3月末から6試合を行ったウルフパックは5勝1敗で全日程を終えた。
「セットプレーでリズムに乗れた」とHO(フッカー)堀江翔太が振り返ったように、ウルフパックは前半からスクラムで、モールでプレッシャーをかけ続ける。
堀江翔太
すると前半7分にHO堀江、35分にCTB(センター)梶村祐介がトライを挙げるなどして17-5で折り返した。
後半もセットプレーでウルフパック優勢は変わらず、18分にゲームキャプテンを務めるNO8(ナンバーエイト)姫野和樹がトライ。
さらにボールを展開してWTB(ウィング)福岡堅樹、途中出場のWTBレメキロマノラヴァがトライを挙げて、終わって見れば危なげない試合運びを見せたウルフパックが、39-12で勝利した。
ジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)は「6試合中、5試合に勝つことができ、点数をつけるとしたら10点満点中7点。(日本代表候補スコッドの中には)ケガ人もおり、サンウルブズでプレーしている選手もいる」。
「何名かが不在の中でも新しい選手たちを育成することができた。ここにきて、各ポジションに層の厚さをもたらすことができ、ポジション争いも激化しているのは良いことだ」と振り返った。
ゲームキャプテンのNO8姫野は「満足はしていないし、これで完成だとは思っていないので、次の宮崎合宿ではこの2回の遠征を糧にして、ここからもう一度しっかりチーム作りをしたい」。
そして、「次に行われるパシフィック・ネーションズカップに向けても良い6試合だったし、ラグビーワールドカップに向けても、たいへん良い期間だったと思う」と先を見据えた。
ジョセフHCの言うとおり、日本代表候補選手の中にはサンウルブズでプレーしている選手もいるが、35~40名の選手が6月からの宮崎合宿に参加する予定。
そして、7月末から8月末のパシフィック・ネーョンズカップ、そして9月に開幕するラグビーワールドカップに備える。
◆ウルフパック試合結果
3月29日 ●31-52 ハリケーンズB(ニュージーランド・ポリルア)
4月05日 ○46-21 ハイランダーズB(ニュージーランド・ダニーデン)
4月20日 ○66-21 ハリケーンズB(市原・ゼットエーオリプリスタジアム)
4月27日 ○51-38 ウェスタン・フォース(東京・秩父宮ラグビー場)
5月12日 ○66-17 ブランビーズB (オーストラリア・キャンベラ)
5月17日 ○39-12 レベルズB(オーストラリア・メルボルン)
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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