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試合後、岩出雅之監督は「明治大のFWの頑張りに尽きるかな」と一言。
セットプレーで完全に劣勢に立たされ、なすすべなく終わった試合を振り返ってみると、スクラムでは、明治のプレッシャーに対し、受け身に入り、ラインアウトでも呼吸が合わないシーンも見られた。
大学選手権10連覇を目指すうえでセットプレーの安定は勝敗を左右するいわば核となる部分だ。
PR(プロップ)の淺岡俊亮(4年=京都成章)は、「自分たちの形を再認識して、セットプレーで圧倒できるようにしたい」と、この日の出来を反省しながらも次戦を見据えている様子だった。
そんな中、活躍が光ったのは2トライの木村。1本目はグラウンド中央スクラムからの、外に回す必殺サインのフィッニシャーとして、2本目は明治のキックから竹山のラインブレイクでゲインを切ったところに、CTB(センター)尾崎泰雅(2年=伏見工)、SH小畑健太郎(4年=伏見工)とともにフォローに入りトライ。
2つのトライを取ったことについて、「取り切れてよかった。自分が(トライを取ることで)いい流れを作りたいと思っていた」と語った。
木村は対抗戦6試合を終えて5試合でトライを奪う嗅覚を持っている。大学選手権での木村の喜ぶシーンをまた見ることはできるのか。
次戦戦う筑波大学は現在、6戦を終えて3勝3敗。対する帝京大は、6戦を終えて5勝1敗。同じく、明治大、早稲田大学も6戦を終えて、5勝1敗と並んでいる。対抗戦8連覇がかかるだけに負けるわけにはいかない。
「真紅の王者」帝京の本当の戦いはここからだ。大学選手権10連覇という前人未到の頂を目指すため、まずは筑波を撃破し、最高の形で大学選手権へと駒を進めたい。
帝京大学と筑波大学の対戦は、12月1日(土)午後2:00から、J SPORTS 1で生中継、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。
文/写真:太田和樹(帝京スポーツ新聞部)
帝京スポーツ新聞部
1996年創刊。帝京大学体育局所属の公認クラブにして唯一の学生新聞。ラグビー部をはじめ、柔道部、空手部、野球部など帝京大体育局の情報を年4回の発行で熱く伝える。現在部員13名で活動。 Twitter @teikyo_sports
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