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後半、桐蔭学園の藤原監督は「3トライ取らないと勝てない」と選手たちを送り出した。4分、桐蔭学園は近場でPR(プロップ)鈴木康平(3年)がトライを挙げて、34-14と20点差とした。
ただ、その後は大阪桐蔭が試合前の狙い通り、ラックをターンオーバーするなど、接点でプレッシャーをかけると勢いが出てくる。10分にはPR江良颯、さらに14分にはFB(フルバック)伴井亮太がトライを挙げて、34-28と8点差に追い上げる。
すると桐蔭学園はキックを蹴るプランから、相手にカウンターされるリスクを鑑みて、再び、前半同様にボールを継続するとアタックにリズムが出る。
ボールを動かす中で、FWもBKもしっかり前に出てチャンスをつかみ、22分、30分にPR鈴木がトライを挙げてハットトリックを達成し、46-26としてノーサイド。
終始、SH小西のパスワークとランで攻撃の主導権を握った桐蔭学園が、昨年に続いて連覇を達成した。
優勝した桐蔭学園の藤原監督は「相手がFWの方に目が行ってくれたので、随分、小西のスペースが空きました。本来、こういうアタックをしてほしいという理想の試合でした」。
「勝つということはいいことです。勝って修正することができますし、自分たちが何を伸ばしていかなければならないのか、自分たちの強みは何かということが明確になる」と冷静に試合を振り返った。
また、ハットトリックの大活躍だったSH小西キャプテンは「昨年に引き続き2連覇することができ、この新しいチームで優勝できたのは嬉しい。(昨年の)花園で確かに(大阪桐蔭に)負けてはいますが、リベンジという思いよりは、チャレンジャーという気持ちで戦いました」。
「昨年のチームスローガンは『礎』で、今年はその『礎』を磨くという意味で『磨』にしました。その意味では(大阪桐蔭に勝利できたことは)一つ目標を達成できたのでは」と胸を張った。
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