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決勝レーススタートまで18日まで
世界で最も有名な耐久レース「ル・マン24時間レース」。その第93回大会がフランスのル・マン、サルトサーキットを舞台に、2025年6月14日(土)〜15日(日)に開催されます。「J SPORTS」ではFIA WEC(世界耐久選手権)の中で最も重要なこのレースを今年も24時間完全生中継。このレースをより楽しんでいただくために、決勝レースがスタートするまでの間に24個のトピックスを取り上げ、今年のル・マンの見どころをご紹介しています。第7弾は「連覇中のフェラーリ」についてです。
総合優勝を争う「HYPERCAR」クラスに参戦するイタリアのフェラーリは2023年にハイパーカー規定で製作されたフェラーリ499Pでル・マン24時間レースに参戦。50年ぶりとなるトップカテゴリー復帰となる24時間レースで、いきなり優勝を果たしました。
そして2024年もフェラーリはル・マンで連覇を達成。もう一台は3位表彰台を獲得と、フェラーリは復帰後、圧倒的な強さをル・マンで見せつけていますね。
フェラーリのレース活動の象徴といえばF1ですが、1970年代まではF1のレース数は今よりも遥かに少なかったこともあり、ありとあらゆるヨーロッパのレースに参戦していました。スポーツカー世界選手権では7度の世界チャンピオンを獲得し、ミッレミリアでは8勝、タルガフローリオでは7勝をマークしています。かつてのル・マンへの挑戦は映画「フォードvsフェラーリ」でも描かれていますね。
F1はドライバーに注目が集まりがちですが、FIA WECやル・マンの活動はフェラーリが作るクルマそのものにフォーカスが当たります。近年のフェラーリはその部分も重要視しているようにも感じます。
FIA WECでスポーツカーの世界選手権・最高峰カテゴリーに復帰してから3年目のフェラーリ。彼らが復帰後にまだ達成できていないのがスポーツカーカテゴリーでの世界チャンピオン獲得です。ル・マンでは2連覇しましたが、FIA WECのル・マン以外のレースでは2年間で1回しか優勝がありませんでした。
50号車 フェラーリ499P
ところが今年は開幕戦のカタールで50号車(フォコ/モリーナ/ニールセン)が優勝。第2戦イモラ、第3戦スパでは51号車(ピエールグイディ/カラド/ジョビナッツィ)が2連勝し、合計3勝をマーク。サテライトチームのAF CORSEを含めると表彰台は延べ6回という無双ぶりです。
ワークスチーム「Ferrari AF CORSE」はこの3年間、ドライバーラインナップが全く変わっておらず、チームとして熟成と最適化が進んだ印象で、安定感が増してきました。特に51号車(ピエールグイディ/カラド/ジョビナッツィ)は3戦連続で表彰台ですし、実績のあるル・マンでまた勝てば、世界チャンピオンに一気に近づくことになります。
前戦スパではHYPERCARクラスだけではなく、LM GT3クラスでもフェラーリ296GT3が優勝してダブル優勝。ルイス・ハミルトンを招聘してもなおF1では苦戦続きですが、こちらFIA WECのハイパーカーでは絶好調です。
文:辻野ヒロシ
辻野 ヒロシ
1976年 鈴鹿市出身。アメリカ留学後、ラジオDJとして2002年より京都、大阪、名古屋などで活動。並行して2004年から鈴鹿サーキットで場内実況のレースアナウンサーに。
以後、テレビ中継のアナウンサーやリポーターとしても活動し、現在は鈴鹿サーキットの7割以上のレースイベントで実況、MCを行う。ジャーナリストとしてもWEB媒体を中心に執筆。海外のF1グランプリやマカオF3など海外取材も行っている。
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