人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

モーター スポーツ コラム 2023年9月15日

真夏の鈴鹿で今季1勝目を飾ったホンダNSX-GT、有終の美を飾るべく後半戦で巻き返しなるか

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
  • Line

「今年の前半から歯車の合わないレースが続きましたけど、やっと合い始めたのかなと思います。ただ、さすがに今回のレースを落としてしまうと次に繋がらないと思っていました。何としても獲りたいと思って、スタッフみんながここにきました。そこで2人のドライバーがちゃんと結果を出してくれたのが、嬉しいです」と鈴木亜久里監督。

実はNSX-GTが鈴鹿を制するのは2018年以来、5年ぶりとなる。もちろん、今年でNSX-GTはGR500参戦車両としての役目を終えるため、NSX-GT鈴鹿ラストランという重要な1戦だった。そこでついに名門チームが本領を発揮して勝利。「心に残るレースができたのかなと思います」と鈴木監督も安堵の表情を見せていた。

待望の1勝を挙げたNo.16 ARTA MUGEN NSX-GT。

ちなみに余談ではあるが……“ゼッケン16番”をつけた車両がGT500クラスで勝利を飾るのは20年ぶりのこと。前述の通り今年からチーム名としてはARTAになっているが、16号車に関しては昨年までのTEAM MUGEN体制が色濃く残っている車両でもある。ここ数年、速さを見せながらも結果につながらなかった16号車。それだけに、TEAM MUGENのスタッフたちにとっても待望の1勝だったことは間違いなく、普段からお世話になっているTEAM MUGENの広報の方も珍しく涙を流していた。そのほかのTEAM MUGENメンバーもいつになく喜んでいたのが印象的だった。

これで、前半戦の悪い流れを振り払えた16号車。サクセスウェイトは重くなるが、両ドライバーとも「チャンスはある」と前向きに捉えている。昨シーズンのTEAM IMPULもそうだったが、チャンピオン争いの注目が集まり始める第5戦や第6戦で優勝したチームが、終盤戦でチャンピオン争いに加わってくる可能性は非常に高い。

現時点でNo.3 Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)が49ポイント、No.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)が45ポイントと、全体の中でも頭ひとつ抜け出ているが、両車とも燃料リストリクター制限が最大3段階目に入っており、今回のSUGOでも上位に食い込むのは難しそうだ。その隙に16号車がポイント差を縮められれば、今季のチャンピオン争いはさらに面白い展開になっていきそうだ。

もちろん、この第6戦はサクセスウェイトの差が一番大きくなるため、ここまで結果が残せなかったチームにとっては軽いサクセスウェイトを活かせられれば、優勝するチャンスが大きくなる。特にホンダ勢では8号車が第2戦以降でノーポイントが続いているだけに、SUGOで躍進する姿に期待したいところだ。

今年も最終決戦の時が近づき始めているSUPER GTのGT500クラス。今週末もアツい戦いが繰り広げられることだろう。

文:吉田 知弘

吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

  • Line

関連タグ

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
モーター スポーツを応援しよう!

モーター スポーツの放送・配信ページへ