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ペトルッチなど大物も参戦し、群雄割拠なラインナップに! | FIM スーパーバイク世界選手権2023 第1 戦 フィリップアイランド(オーストラリア) プレビュー
モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシまた、MotoGPからの転向組では2021年にMoto2世界選手権のチャンピオンに輝き、2022年に念願のMotoGPクラス参戦を果たしたレミー・ガードナー(ヤマハ)が参戦します。レミー・ガードナーの父は日本でも多くのファンを持つ1987年の500ccクラス王者のワイン・ガードナー。父のように最高峰クラスでのチャンピオンにはなれませんでしたが、まずはヤマハのプライベートチーム「GYTR GRT Yamaha」に加入してプロダクションバイクレースを学んでいくことになります。
そして、スーパースポーツ世界選手権の2連覇を達成し、悲願のスーパーバイク世界選手権参戦を果たしたのがドミニク・エガーター(ヤマハ)。MotoGPは経験していないものの、長くMoto2で活躍し、MotoEではチャンピオンを獲得したエガーターの参戦は非常に楽しみです。所属チームはガードナーと同じ「GYTR GRT Yamaha」。ヤマハとしてはグランプリ出身のライダーを起用することで全体の底上げを狙っていくということでしょう。
ただ、上記の3人はグランプリ出身の注目ルーキーではありますが、いずれもインディペンデント(プライベーター)のチームからの参戦であり、メーカーが最大のプライオリティを置くファクトリーチーム(ワークスチーム)のライダーたちが今季も主役になっていく可能性が高いと考えられます。
ファクトリー系の主役はやはり昨年のチャンピオン、アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)でしょう。ホンダからドゥカティに出戻り、ドゥカティ・パニガーレV4Rで年間16勝をマークし、2006年の125ccクラス以来16年ぶりに世界選手権タイトルを掴み取りました。特に決勝レースでの巧みなレース運び、強さが目立ち、シーズンを通じての転倒も最小限だったことで一気に流れを引き寄せました。
昨シーズンはアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)、2021年王者のトプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)、そして6度のワールドチャンピオンであるジョナサン・レイ(カワサキ)の三つ巴の戦いとなり、実に半数以上となる20レースでこの3人が表彰台を独占。ドゥカティ、ヤマハ、カワサキのエースライダーが常時チャンピオン争いを展開する格の違いを見せつけたのです。
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