JRPA50周年写真展

1971年～2020年まで50年間の写真が2輪/4輪問わず時代ごとに展示されている

JRPAと書いて＜ジャルパ＞と読みます。
日本レース写真家協会＝Japan Race Photographers Associationの頭文字を取って、略称でジャルパと呼んでいます。国内外の4輪、2輪のモータースポーツの写真を撮っているカメラマンさん達の協会です。レースのみならず、ラリーなどオールモータースポーツジャンルを撮影している60人の会員で構成されています。

ボクが所属している日本モータースポーツ記者会＝Japan Motorsport-journalist Society=JMSとはモータースポーツの現場で常に顔を合わせる集団です。ともに最前線でモータースポーツを報道してきました。そのJRPAさんの創立50周年写真展が2月9日（火）から3月17日（水）までJR品川駅近くのキヤノン ギャラリーSで開催されています。半世紀に及ぶ活動の中でカメラマンさん達がモータースポーツのダイナミックでドラマチックな一瞬をとらえ続けてきた「写真」を一気に50年分鑑賞することができるまたと無いチャンスだと思います。

JRPAさんは、毎年写真展を開催していますが、今回の写真展は、圧巻でしょう。毎年欠かさず足を運ばせていただいております。そして、毎年その写真の迫力に感動し。同時に悔しい思いをして会場を去ってくるのです。それは、写真という存在への嫉妬でもあります。写真は、見る者を瞬時にそこに被写体として写っている場所へ誘ってくれて、写っている人物の感情、写っているクルマの迫力と性能までも、写っている出来事を伝えてくれる。ボクらJMSが従事している文字を書きまとめた文章は、少なくとも少しの行数を読んでいただかなくてはこちらが伝えたい内容を理解していただけない。

ボクらだって、文章によって自分の視点からモータースポーツのドラマをより色濃く、感動を交えてお伝えする能力は持っている。持っているはずだ。しかし、写真は一瞬にしてガツンッと視覚に訴えてくる。毎年足を運んで見終えると疲れる、心拍数が上がり、後頭部を何度も叩かれたような感がある。展示されている作品達は、本物＝被写体よりも美しく、感動的で、刺激的で、文字が無くも、音声が無くても、もすごい迫力でドラマを伝えてくる。