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モーター スポーツ コラム
2019年9月13日
小暮卓史が小暮卓史について語る小暮卓史のための小暮卓史 「SUPER GT第7戦スポーツランドSUGO」
小暮卓史が小暮卓史について語る小暮卓史のための小暮卓史 by J SPORTS 編集部
好きなコースのひとつ、スポーツランドSUGOでの戦いを迎えた小暮卓史。レースウィーク初日には、twitterで「SUGOに棲むと言われる”魔物”に逢ったことはない」と笑っていたが、決勝でどうやら魔物に出くわしたのではないだろうか。というのも、スタート直前に選択した装着タイヤが裏目に出るわ、担当スティント中にスピンを喫するわ、”もったいない”ことが多すぎたと思えてならないのだが……。
#小暮卓史が小暮卓史について語る小暮卓史のための小暮卓史
— J SPORTS❤️モータースポーツ (@jsports_motor) September 20, 2019
前回表彰台を目指すと言って有言実行し、あれよあれよと言う間にランキング2位。今回も有言実行なるか!
SUPER GT 第7戦
スポーツランドSUGOhttps://t.co/4jezttEgBL#supergt pic.twitter.com/QWI0ooQ3QQ
最終戦を前に、気合いを入れ直す
・チームは緊急ミーティングを招集SUGOでのレース直後、月曜の夜に連絡が入り、火曜日に急遽ミーティングを行うことになりました。チームのある愛知県一宮市まででかけてきたんですが、SUGOのレース内容を踏まえ、今後どうしていくか、最終戦もてぎに向けてクルマの方向性等、色々話し合いました。
SUGOでは、いいレースができると楽しみにしていたんですが、朝の公式練習で22番手、午後のノックアウト予選Q1(元嶋佑弥選手が担当)ではBクラス13位(※1)で最終的にはGT300クラス26位からのスタートになりました。どうも、クルマがアップデートされてからタイムがいまいち出ないんです。前回のオートポリスでもそうでした。元嶋選手なんて、アタックして”かなり決まったぞ!”と思ったらしいんです。でも実際はタイムが出てなくて……。ショックが大きかったようです。気持ちとしては乗れているのに、タイムを見たら全然そうじゃない、っていうね。GTA公式テストでここを走ってるから、フィーリングとしては手応えがあったんです。ウェイトハンデ分もある程度想定してシミュレーションもしたし。だから、僕も公式練習で乗ったときは、正直、”あれっ!?”っていう感じだったんですよ。
走っていて、タイヤのグリップ感がなかったんですよね。本来であれば、もうちょっと上のポジションに行っても不思議じゃないはずなのに。なので、今回の予選順位は僕自身もチームも相当応えました。SUGOの結果次第では、シリーズタイトルがより見えてくる可能性もあったので。
・最後まで悩んだスタート時のタイヤ
予選結果が悪かった分、決勝日の天気は雨になればいいと思ったのは事実です。ちょうど決勝直前、クルマをグリッドにつけたときに雨がぽつりぽつりと降ってきたんですよね。それまでギリギリ降らないでもってたので、88号車はスタートタイヤとしてスリックを着けていたんですよね。いやぁ、しかしながらそれが”イタい”結果になりました。
なにせ、予選でこの順位じゃないですか。ちょっとでもポジションアップするには……、という思いから、スリックを選んだんですよね。雨は降り始めても、まだしばらく路面は濡れないだろう、というね。実際、タイヤを決めて、取り付けたときにはまだ雨は降ってなかったんです。ギリギリまで待って、悩み、スリックを着けた。で、タイヤを着け終えた途端、雨が落ちてきて……(苦笑)。いい方向には進まなかったですね。結局、スタートドライバーの元嶋選手はスリックでの走行を諦め、9周を終えた時点でピットインしました。それでレインタイヤに交換したんです。
ドライバー交代のピットインは30周を終えてから。元嶋選手が着けたレインタイヤと同じコンパウンドのものをリア2本だけ交換しました。ところが、コースインするとさらに雨が強くなってしまい……。さらに軟らかいタイヤのほうが本当は良かったですね。バランス的には問題なかったけれど、全然タイヤそのものが温まらなくて。それに、実は僕、スピンしちゃったんですよ(※2)。前のクルマに接近していて、一瞬アクセルを戻したんですが、そのときに回っちゃいました。
その辺りから、どんどんタイヤが冷えてしまったんです。あのときの状況では硬すぎたましたね。一方で、ヨコハマタイヤ勢の中では路面状況に合っていないタイヤを装着していたにも関わらず、まずまずのラップタイムが出ていたんですよ。それを考えるとあくまでも”タラレバ”の話になりますが、もしスタート時にレインタイヤを着けていれば、上のポジションに行けた可能性はかなり高いと言えます。なので、ほんと悔しい。
・”魔物”に逢ったかも
twitterでは、「SUGOの魔物に遭ったことはない」と言ったんですが、もしかしたら、直接的ではないものの”魔物”に出会ってしまったのかもしれないですね。まぁでも、色んなことが起こるのがレースですからね。だから今回はほんと悔しさしかないですよ。だって、もてぎ戦を前にしてタイトル争いがひと足先に終わってしまいましたから。
やっぱりレースってすんなりいかないですね。今回もいいレースができるチャンスがあったのに、実際はそう簡単には行かなかった。どちらかと言うと、前回のオートポリス戦がうまく行った方。とはいえ、やっぱりレースでは予選順位が大事だとつくづく思います。これがチームとしての課題なのかなとも思いますね。
でも、これを機に、また新たに気合いを入れ直したことは事実です。緊急ミーティングでは、色々とみんなで意見を出し合ったし、それをいい結果につなげたいですね。チームとしても気持ちを一新し、最終戦のもてぎに挑む気持ちでいっぱいです。ガツガツ行きますよ! もう気合いが入ってますから! 最終戦のもてぎでは、僕たちの最高の走りをしたいと思っています。
予選結果が悪かった分、決勝日の天気は雨になればいいと思ったのは事実です。ちょうど決勝直前、クルマをグリッドにつけたときに雨がぽつりぽつりと降ってきたんですよね。それまでギリギリ降らないでもってたので、88号車はスタートタイヤとしてスリックを着けていたんですよね。いやぁ、しかしながらそれが”イタい”結果になりました。
なにせ、予選でこの順位じゃないですか。ちょっとでもポジションアップするには……、という思いから、スリックを選んだんですよね。雨は降り始めても、まだしばらく路面は濡れないだろう、というね。実際、タイヤを決めて、取り付けたときにはまだ雨は降ってなかったんです。ギリギリまで待って、悩み、スリックを着けた。で、タイヤを着け終えた途端、雨が落ちてきて……(苦笑)。いい方向には進まなかったですね。結局、スタートドライバーの元嶋選手はスリックでの走行を諦め、9周を終えた時点でピットインしました。それでレインタイヤに交換したんです。
ドライバー交代のピットインは30周を終えてから。元嶋選手が着けたレインタイヤと同じコンパウンドのものをリア2本だけ交換しました。ところが、コースインするとさらに雨が強くなってしまい……。さらに軟らかいタイヤのほうが本当は良かったですね。バランス的には問題なかったけれど、全然タイヤそのものが温まらなくて。それに、実は僕、スピンしちゃったんですよ(※2)。前のクルマに接近していて、一瞬アクセルを戻したんですが、そのときに回っちゃいました。
その辺りから、どんどんタイヤが冷えてしまったんです。あのときの状況では硬すぎたましたね。一方で、ヨコハマタイヤ勢の中では路面状況に合っていないタイヤを装着していたにも関わらず、まずまずのラップタイムが出ていたんですよ。それを考えるとあくまでも”タラレバ”の話になりますが、もしスタート時にレインタイヤを着けていれば、上のポジションに行けた可能性はかなり高いと言えます。なので、ほんと悔しい。
・”魔物”に逢ったかも
twitterでは、「SUGOの魔物に遭ったことはない」と言ったんですが、もしかしたら、直接的ではないものの”魔物”に出会ってしまったのかもしれないですね。まぁでも、色んなことが起こるのがレースですからね。だから今回はほんと悔しさしかないですよ。だって、もてぎ戦を前にしてタイトル争いがひと足先に終わってしまいましたから。
やっぱりレースってすんなりいかないですね。今回もいいレースができるチャンスがあったのに、実際はそう簡単には行かなかった。どちらかと言うと、前回のオートポリス戦がうまく行った方。とはいえ、やっぱりレースでは予選順位が大事だとつくづく思います。これがチームとしての課題なのかなとも思いますね。
でも、これを機に、また新たに気合いを入れ直したことは事実です。緊急ミーティングでは、色々とみんなで意見を出し合ったし、それをいい結果につなげたいですね。チームとしても気持ちを一新し、最終戦のもてぎに挑む気持ちでいっぱいです。ガツガツ行きますよ! もう気合いが入ってますから! 最終戦のもてぎでは、僕たちの最高の走りをしたいと思っています。
※1:SUGO大会では、GT300クラスのQ1予選を2組(各14台ずつ)に分けて実施。88号車はBクラスでのアタックで13位に留まり、Q2進出を果たせなかった。
※2:44周目、S字においてスピン。これでポジションを3つ落とす。
まとめ:島村元子
※2:44周目、S字においてスピン。これでポジションを3つ落とす。
まとめ:島村元子
J SPORTS 編集部
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