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モーター スポーツ コラム 2018年6月19日

スポーツカーレースの将来に大きな疑問を投げかけた、今年のル・マン

モータースポーツコラム by J SPORTS 編集部
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まず、公開車検の時だが、トヨタというかアロンソ選手が登場すると、“誰の物か分からないカバンが発見された”というマユツバな理由で、私たちプレスは全員、“ガタイのいい”セキュリティーにブロックされ、取材エリアから一旦退場させられた。もちろん、こんなことは初体験。仏で大スター(日本では考えられないほどのパニックが起きた)のパトリック・デンプシー選手(当時)が初めて車検場を訪れた時でさえこんなブロックはなかったのだから、こちらとしては大ショックというか、“ありえない”という気分。別にアロンソ選手のことだけを取材したいわけではなく、日本のメディアとして中嶋一貴選手や小林可夢偉選手を取材したい立場としては、本当に“???”だった。同じ元F1チャンピオンのジェンソン・バトン選手や元F1ドライバーのファン・パブロ・モントーヤ選手、これまでにル・マンを制しているアンドレ・ロッテラー選手やニール・ジャニ選手、ロイック・デュバル選手なんかは、他のドライバーと全く同じ扱いをされているし、馴染みのジャーナリストと普通に会話していたのに…。

また、トヨタのメディアセッションでも、他のドライバーとは違い、アロンソ選手だけは別室で、しかも招待されたメディアだけがインタビューできるという方式。私は幸い招待された中の1人だったが、このメディアセッションでも、誰も彼もがアロンソ選手に話を聞きたいわけではないのだから、一緒に扱えばいいのにと強く思った。過去を振り返ると、ル・マンで9勝しているトム・クリステンセン選手にしても、F1からポルシェに華々しく移ってきたマーク・ウェバー選手にしても、他のドライバーと全く扱いは同じ。アウディもポルシェも彼らに対して特別な配慮は全くせず、その姿勢は清々しかった。参加するドライバー180人全員が、それぞれの背景や思いを背負ってきているル・マンだからこそ、皆を平等に扱うのが正しいし、アウディやポルシェの姿勢を支持したい。私にとっては、アロンソ選手もル・マンルーキーのうちの1人であって、特別ではなかった。取材したい内容がない時でも、格別に会って話をしたいという存在ではないのだから、そういう日に招待されても困る。多くのル・マンメディアにとって、それは同じだったと思う。それなのに、ACOやWEC、トヨタGAZOOレーシングが“アロンソ祭り”になっていたことには、強い違和感を憶えた。

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