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モーター スポーツ コラム 2018年5月24日

【スーパーフォーミュラ第3戦・菅生 プレビュー】~雨で中止の九州から東北へ、関口3年連続優勝なるか?~

モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシ
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そんな中、今回も新たなドライバーが参戦します。「TEAM 無限」(ホンダ)の福住車にレッドブル育成ドライバーのダニエル・ティクタム(イギリス)が乗る事になりました。ティクタムは昨年のマカオGPで初挑戦ながら優勝。これは史上最もドラマチックな展開となったトップ2台の連鎖クラッシュの影響を受けてのラッキーなものでしたが、彼は昨年、年間としては下位カテゴリーのフォーミュラルノー2.0に参戦していたドライバーです。シーズン途中からGP3に参戦しましたが、F3の経験もほとんどなく、初挑戦のマカオであの位置を走っていたのですから大したものです。

そんなダニエル・ティクタム(TEAM 無限/ホンダ)にとっては初経験となるビッグフォーミュラのレースです。スピード域もタイヤのグリップもこれまで経験してきたカテゴリーとは異なるレベルの環境下で、事前のテストドライブもない中での走り。かなりハードルが高そうにも思えますが、今のスーパーフォーミュラは速さに定評のあるドライバーなら上位に肉薄できる、非常に完成度の高いマシンであるだけに彼の実力に興味津々です。

少しどころか、かなり古い話になりますが、菅生でのビッグフォーミュラデビューで思い出すのが27年前の「全日本F3000」。このレースで初出場ながら2位表彰台を獲得したのが当時、チームル・マンから参戦した後のF1ワールドチャンピオン、ミハエル・シューマッハでした。彼はF3マカオGPでミカ・ハッキネンとの戦いを制して優勝。これまた歴史に残るドラマティックな大会のウイナーとなりました。シューマッハはすでにF1と同じ3.5Lのエンジンを積む、メルセデスのグループ Cカーでレースをしていましたが、当時のF3000は3メーカーによるタイヤ戦争でグリップ力はF1を超えていたと言われる難しい時代。そんな中でキラリと光る走りを見せたシューマッハに今回デビューするティクタムを「F3マカオGPウイナー」という肩書きだけで重ねてしまうのは酷でしょうか。

「マモノが棲んでいる」と呼ばれる菅生。ティクタムが関口雄飛を超えるモンスター級の速さを見せたとしたら、きっと多くの人がシューマッハがデビューした時の衝撃を思い出す事になるでしょう。

辻野 ヒロシ

辻野 ヒロシ

1976年 鈴鹿市出身。アメリカ留学後、ラジオDJとして2002年より京都、大阪、名古屋などで活動。並行して2004年から鈴鹿サーキットで場内実況のレースアナウンサーに。
以後、テレビ中継のアナウンサーやリポーターとしても活動し、現在は鈴鹿サーキットの7割以上のレースイベントで実況、MCを行う。ジャーナリストとしてもWEB媒体を中心に執筆。海外のF1グランプリやマカオF3など海外取材も行っている。

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