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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

その他の試合レポート 2019年04月05日

T1リーグ2019第3節 國學院久我山×東京武蔵野シティFC [email protected]駒沢第2

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共に久々の東京制覇を真剣に狙う両雄の激突。國學院久我山と東京武蔵野シティFC U-18の対戦は、引き続き駒沢第2球技場です。
昨シーズンは3年ぶりに出場したインターハイで全国ベスト16まで勝ち上がったものの、選手権予選では準々決勝で駒澤大学高の勢いに屈し、冬の全国出場には至らなかった國學院久我山。迎えた今シーズンはプーマスーパーリーグや船橋招待でも一定以上の結果を残し、「自分たちがやれる部分も多かったので、チーム全体として雰囲気も良くて、自信になっていると思います」とはセンターフォワードの山本航生(3年・東急SレイエスFC)。T1でも都立東久留米総合と駒澤大学高を撃破して連勝スタートを飾るなど、勢いを持ってこの90分間へ向かいます。
Jユースカップでは全国の出場権を手繰り寄せたものの、初戦でファジアーノ岡山U-18にPK戦で敗退を喫し、T1でも黒星が1つ先行しての7位と、その実力を考えれば思わしい結果に到達できなかった昨シーズンの東京武蔵野シティFC U-18。今シーズンは新人戦に当たる東京都クラブユースU-17選手権でも、東京ヴェルディユースとFC町田ゼルビアユースの後塵を拝し、西が丘進出とはいかず。ただ、「お互いの特徴を理解し合っていると思うので、そこをしっかりどう生かすかですね」と杉浦史浩監督はポジティブな言及を。5日前の関東第一戦に競り勝った余勢を駆って、難敵相手の一戦へ臨みます。駒沢は第1試合とは打って変わって、少し肌寒い気候に。やりたいサッカーの志向は近い両者のゲームは、13時15分にキックオフされました。

あっという間の先制点は開始1分経たず。左サイドでボールを持ったウイングの山下貴之(3年・ジェファFC)が中央へクロス性のシュートを蹴り込むと、ボールはそのまま右のポストを叩いて、ゴールネットへ吸い込まれます。触りはしなかったものの、少し山本航生が飛び込んだ影響もあったように見えましたが、「触ったって言ったらたぶんタカに怒られちゃうので(笑) でも、あそこに飛び込んだからキーパーと相手のディフェンダーが混乱したというか、そういうのもあったと思います」とも。早々に久我山が1点のアドバンテージを手にしました。
一気呵成。3分も久我山。右サイドで獲得したFKを山本献(3年・横浜F・マリノスJY追浜)が短く縦に流し、走った戸坂隼人(3年・FC東京U-15むさし)は完璧なクロスを中へ。「良いボールが上がってきたので、触るだけでした」と振り返ったセンターバックの保野友裕(3年・東京武蔵野シティFC U-15)が高い打点のヘディングを打ち下ろすと、ボールは豪快にゴールネットへグサリ。「一緒にやってたヤツはいっぱいいますね」と話す保野が古巣相手に強烈な一発。両者の点差は2点に広がります。
止まらない久我山タイフーン。7分にも田中琢人(2年・ジェファFC)が左へ丁寧に送ったボールを、エリア内へ潜った山下貴之は強烈な枠内シュート。ここは武蔵野シティのGK高田凌輔(3年・FCトレーロス)もファインセーブで掻き出しましたが、「タカが左でボールを持った時はシュート性のボールが結構入ってくるので、あそこで用意していました」という山本航生はこぼれに反応すると左足一閃。ボールはゴールネットを激しく揺さぶります。「Tリーグは開幕から3試合連続で点が取れていて、自分の中でも調子が良いというのは若干思っています」という言葉通り、これで山本航生はリーグ3戦連発。スコアは3-0に変わりました。
「メンタル面の部分も立ち上がりの所は行くといった所での、7分間での3失点でしたね」と杉浦監督が口にした武蔵野シティも、すぐさま反撃。13分には左サイドに開いた原川昂大(3年・東京武蔵野シティFC U-15)が縦に付けると、一気に加速した玉川昂勢(3年・東京武蔵野シティFC U-15)は丁寧にクロス。ここへ全速力で突っ込んできた小島永遠(3年・杉並ソシオFC U-15)が左足で合わせたボレーは、ゴールネットへ到達します。「失点は自分たちもしょうがないと思っているので、取られた後にいかに反撃するかという所を意識している」とキャプテンの長澤シバタファリ(3年・東京武蔵野シティFC U-15)も話した反撃姿勢をすぐさま結果に。3-1。立ち上がりから凄まじい打ち合いの様相に。
21分は久我山。右サイドで大窟陽平(2年・1FC川越水上公園)が戸坂からのリターンを中へ送り、ニアに入った山本航生はわずかに届かず。24分も久我山。細かいコンビネーションから山本航生が左へ付け、山下貴之が狙ったシュートは右スミを捉えるも、高田がファインセーブで回避。26分も久我山。左CKを山本献が蹴り込むと、ニアで合わせた山本航生のヘディングはわずかにゴール右へ逸れましたが、「ウチは今、隼人と山下貴之がアタッキングできるので」と清水恭孝監督も話したように、両ウイングの関わる力が引き寄せるゲームリズム。
さて、小さくないビハインドを負った武蔵野シティですが、「我々としても特徴を持っている選手が両翼にいるので」と指揮官が口にした小島と玉川の突破は、チームの大事なポイントに。30分には左サイドで粘って残した玉川が、枠の右へ外れるシュートまで。32分にも玉川が自らの仕掛けで奪ったCKを左から蹴り込むと、長澤が頭で残したボールはシュートまで至らず。とはいえ、3失点後は右から長澤、島田颯也(3年・東京武蔵野シティFC U-15)、服部隼也(3年・東京武蔵野シティFC U-15)、西郷瑛(3年・東京武蔵野シティFC U-15)で組んだ4バックも少しずつ安定感を取り戻し、やり合いたい姿勢を鮮明に。
34分は久我山。アンカーの吉田圭佑(2年・東急SレイエスFC)、田中、大窟と中盤の3枚でボールを繋ぎ、山本航生が放ったシュートは高田が足でビッグセーブ。38分は武蔵野シティに決定機。ボランチの茨木緩汰(2年・東京武蔵野シティFC U-15)が中盤でのパスカットからそのまま縦へ運び、打ち切ったシュートは左スミを襲うも、久我山のGK鈴木哉眞人(2年・FC府中)がファインセーブで応酬。41分は久我山。山下貴之が縦へ打ち込み、山本献、山本航生とボールを回し、田中が蹴ったシュートはゴール左へ。ただ、「ちょっと前半は流れがあまり良くなかったですね」と山本献が口にすれば、「前半は全然反応が悪いゲーム」と清水監督も得点以外はおかんむり。それでも久我山が3点のリードを持って、最初の45分間は終了しました。

「前半があんな感じだったので、正直喝を入れましたという感じです(笑)」と清水監督も話した久我山は、後半のスタートからさらにアクセルを。48分には保野と山下陽太郎(3年・FC東京U-15むさし)で組むセンターバックコンビの丁寧なビルドアップを始点に、戸坂がグラウンダーの右クロスを流し込み、GKがファンブルしたボールを山本航生が詰めるも、ここはライン上で島田が決死のクリア。51分にも山本献の左CKから、山下貴之の枠内シュートは高田がキャッチ。52分にも吉田が右へ振り分け、戸坂のクロスからファーへ飛び込んだ山下貴之のボレーはゴール左へ逸れましたが、「後半はちょっと変化をしてくれた」と清水監督。久我山がさらに引き寄せたペース。
54分のゴラッソは「エリクセンのキックの精度とか両足を使える所が好きなんです」と笑う左サイドバック。右サイドで粘り強く残した山本航生がクロスを上げ切り、ファーにこぼれたボールを山本献は左足ミドルにトライ。軌道は左上スミのゴールネットを鮮やかに射抜きます。「右利きなんですけど、『振り抜いたらなんか起きるかな』って。弾道も良かったので気持ち良かったです」という11番のスーパーなミドルが飛び出し、再び点差は3点に開きました。
「後半の最初の方とかは保っていたんですけど、4失点目はキツかったですね」と長澤も話した武蔵野シティは、56分に1人目の交替。2トップの一角に入っていた谷江開良(3年・東京武蔵野シティFC U-15)を下げて、杉村航太(3年・学習院中)を投入すると、60分にも小島と石塚雄八(2年・東京武蔵野シティFC U-15)をスイッチして、何とか1点ずつ返していくための態勢を整えます。
少し膠着した時間を経て、73分には武蔵野シティに久々のチャンス。レフティのボランチ西山栄人(3年・東京武蔵野シティFC U-15)を起点に杉村が右へ流し、上がってきた長澤のクロスは中央と合わなかったものの、惜しいシーンを。74分は久我山。山本献の右CKから、保野のヘディングは高田が懸命にセーブ。75分は久我山に1人目の交替。吉田に替えて、ルーキーの森次結哉(1年・FC東京U-15むさし)が左サイドバックへ入り、山本献は中盤アンカーへ。残された時間は10分間とアディショナルタイムへ。
80分にも久我山は大窟の好ディフェンスから、山本航生がミドルを枠の上へ外すと、ここから両者に相次いで交替が。80分の久我山は山下貴之から赤坂爽也人(2年・ジェファFC)へ、武蔵野シティは西山から福嶋海人(2年・府ロクJY)へ、それぞれスイッチ。82分は再び久我山。山本航生に替えて、これまたルーキーの小松譲治(1年・ジェファFC)がピッチへ登場。86分にはうまく体を入れてボールを収めた大窟が、枠の左へ外れるミドルまで。「もっとゴールの意識を高くして、ゴールを決められるようなトップ下になりたいなと思っています」と語る2年生アタッカーが滲ませたゴールへの積極性。
87分は久我山に4人目の交替。右サイドバックで攻守に奮闘した河原大輔(3年・横浜FC JY)と明田洋幸(3年・FC多摩)をスイッチすると、90分には山本献、田中と繋ぎ、小松のシュートはDFにブロックされるも、1年生が果敢なチャレンジ。直後に戸坂と藤原樹生(3年・横浜F・マリノスJY)も入れ替え、山本献が蹴った左CKから保野がヘディングをクロスバーの上へ外すと、これがこのゲームのラストシュート。「後半は彼らが今までやって来たことを徹底してやってくれたかなと。切り替えも速かったはずですし、そういう所をしっかりやってくれたことが、たぶん後半にテンポが上がった所かなと思います」と清水監督も一定の評価を口にした久我山が、開幕3連勝を飾る結果となりました。

久我山は間違いなく強いです。「この間船橋招待に行って、自分たちの目標設定がオレは正直見えたと。『日本一っていうのが本当にあるんじゃないか』っていう手応えを感じたんですね」という清水監督の言葉にも頷けるような、例年以上にハッキリとした攻撃への意欲と創造性を兼ね備えているなと。かと思えば、センターバックの保野は「シーズンが始まったばかりで、お互いの良さとか穴もわかっていない状況なので、まだ今は自分たちのサッカーができていますけど、相手が対策してきたり、自分たちが相手の良さを消せなかったりすることもあるので、そういう時にちゃんと自分たちのやることを信じて、やっていきたいなと思います」と語り、山本献も「船橋招待で強いチームと戦いながら、『結構全国でも戦えるんじゃないか』という手応えはありますけど、課題の切り替えの所や強度の強さとかは全然まだまだの所はありますね」と揃って冷静な目線も。そんなチームが「やっぱり夏彦くんとか冨樫くんとがいた時の代みたいなサッカーという訳じゃないですけど、それぐらい見ている人が楽しめるような、そういう攻撃的なチームになっていければ理想なんですけどね」と山本航生も語った『'13久我山』を超えるようなチームに成長を遂げるか否かにも、注目していきたいと思います。     土屋

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