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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

その他の試合レポート 2019年04月06日

高円宮杯プレミアリーグ2019 EAST第1節 市立船橋×磐田U-18 試合後の磐田U-18・世登泰二監督、杉本光希コメント

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市船×磐田.JPG

AGFフィールド(味の素スタジアム西競技場)で行われた
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2019 EAST 第1節の
市立船橋高校×ジュビロ磐田U-18は
1-2でジュビロ磐田U-18が勝ちました。

☆高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2019 EAST 第1節

市立船橋高校 1-2 ジュビロ磐田U-18
《得点者》
【市立船橋】
52'石田侑資(2年・徳島ヴォルティスJY)
【ジュビロ磐田U-18】
26'渡邊翔耶(2年・クマガヤサッカースポーツクラブ)
90+4'野中悠翔(2年・ジュビロ磐田U-15)

以下、試合後のミックスゾーンにおける
ジュビロ磐田U-18・世登泰二監督、杉本光希(3年・新潟市立山の下中)のコメントです。

(ジュビロ磐田U-18・世登泰二監督)
Q:今後に勢いの付く勝利だと思いますが、ゲーム全体の感想はいかがですか?

A:前半はある程度プラン通りに、立ち上がりの不安定な時間はリスクを負わずに、という所は徹底して、相手が立ち上がりからもっと来るかなと思ったんですけど、あまり来なかったので、割と早い時間から自分たちのボールを動かしやすい立ち位置に攻撃の時は変化させて、そこがうまくハマって、ボールもまあまあ思い描いているように動かせるシーンもありましたし、ああいう形で先制できたので良かったと思います。去年の開幕と比べたら、我々ベンチも戦い方の所も余裕を持ってというか、ゲーム自体は全然余裕はないんですけど、頭の中や考える力とかも少し余裕があったので、そういう意味では少し去年の経験が入りの前半の所に行かせたのかなと思いますね。

Q:1点目は完全に練習通りの形ですか?

A:いえ、そんなことないです(笑) 僕らの所からはあまりよく見えなくて、誰に当たって入ったかわからなかったので、「え?誰?」みたいな感じだったんですけど、ラッキーだと思います。リスタートは得点も失点も結構事故がありますし、去年は事故で何失点かして痛い想いをしましたからね。

Q:後半の入りは相手のペースになり掛けましたが、ハーフタイムはどういう話をされたのでしょうか?

A:相手も前半はそこまで来なかったけど、後半は点差もあるので「間違いなく前から来るぞ」ということは伝えていて。ただ、受けに回っちゃうと押し込まれるので、前半の入りと一緒で重心を前に置いて、出足を前に持っていくという所は心掛けて行こうと言ったんですけど、時間の経過と共に、フィジカル的なタフさの所でウチよりも逞しさがあるので、そこで徐々にボールを拾えなくなってきて、中盤で拾えずに潰されるシーンが増えてきて、途中からちょっと苦しい時間が出てきましたね。

Q:杉本選手のファインセーブがチームを救いましたね。

A:僕らの中だと割とああです。アレくらいは止めてくれるレベルです。それぐらい1対1が強くて、出るタイミングもいつも良いですし、だから「ヤバイな」とは思ったんですけど、光希が出た瞬間に「ああ、たぶん大丈夫だな」という感覚がベンチではありました。去年は1年ほぼほぼレギュラーで出て、今年は最上級生になったので、背格好はそんなに変わっていないんですけど、ゴールに入った時のオーラというか、ゴールが去年に比べたら一回り僕らもちっちゃく見えるぐらい、振る舞いとかも含めて堂々と良い意味でキャプテンシーを発揮してくれているので、ありがたいですね。心強いキャプテンです。

Q:ボランチの藤原(健介・1年・ジュビロ磐田U-15)くんは1年生でしたけど、スタメンに抜擢した理由を教えていただけますか?

A:元々ウチの育成からの持ち上がりで、中学の時から同じ会場でずっとトレーニングをしているので、彼の力もサッカー的なフィーリングやセンスも僕らは十分わかっていますし、あとはフィジカル的な部分で高校1年生で入学したてなので、このプレミアの強度の中でどれだけできるかという、そこの不安だけあったんですけど、シーズン前にいろいろなトレーニングマッチとか含めて使ってきた中で、体の強さや足りない部分を補うだけの技術も十分ありますし、ボールの置き所もいいですし、そこで十分戦っていけるというと所で、あとは今日は得点には繋がらなかったですけど、ボックス近くでも全く慌てないでミニゲームをやっている感覚でサッカーできるので、そこは本当にウチのチームの中でも突出している部分を持っていて、今までなかなかそういう選手はいなかったので、本当にアクセントとしては良いのかなという感じです。

Q:彼はこれから中心になっていってもらいたい存在でしょうか?

A:中心はどうしても上級生が引っ張っていくと思うんですけど、この強度の中で経験して慣れてきたら、自ずと「自分ももっともっとできる」という自信も付いてくると思いますし、そうしたら自分から発信するものも大きくなってくるのかなって、それはもうこっちが強制するものではなくて、経験と共に育ってくるものだと思っています。

Q:清田(奈央弥・3年・横浜F・マリノスJY)くんも中盤で効いていましたね。

A:清田は後半の最後の方はちょっと疲れちゃって、悪いロストが目立ったんですけど、ああいうロストの悪い部分を含めても、「オレが」という部分が良くも悪くも凄く強い選手で、チームとしては攻守に渡ってフィジカル的にもまあまあありますし、ロングボールも長短で緩急の付けられる選手ですね。藤原はどっちかというとボールサイドでショートパスを細かくという感じですけど、清田の方が広い視野でチェンジサイドしたりとか、キックは本人も自信があると思いますので。パンチもありますし。

Q:昨年は開幕からなかなか得点も勝利もない状況でしたが、ここで1つ勝てたことで世登監督にとってもホッとした部分があったでのはないでしょうか?

A:僕だけじゃなくて、クラブの関係者の皆さんがホッとしているとは思います(笑)、勝ち点1っていろいろな取り方があると思うんですけど、「3取れたのが惜しかったね」って見方もあるし、同点に追い付かれてからは「きっちり勝ち点1を取って、無難に終わって良かったね」という終わり方のどっちかだったと思うんですけど、最後にああいうゴールで勝ったというのは勢いも付くゴールだったと思いますね。

Q:しかし最後のゴールは"采配ズバリ"でしたね。

A:もう選手が疲れていたので代わるしかないと(笑) もう足も攣り掛けていた選手もいたので。渡邊をトップから最後は右サイドにしたんですけど、最初は交替の予定じゃなかった右サイドの水島(悠希・3年・ジュビロ磐田U-15)が、足を攣っているようなそぶりだったので、それで急遽水島をアウトにして、トップの渡邊を右サイドハーフにしました。トップの池端(今汰・2年・ジュビロ磐田U-15)はもともとトップの選手でスピードがあって、フィジカル的には申し分のないサラブレッドなので。ただ、サラブレッドゆえに繊細なんですよね。ケガが多いという。復帰してそんなに日数が経っていなくて、実戦でのテストもあまりできていなかったのもありまして。コンディション的にはまだ戻り切っていないと思うんですけどね。

(ジュビロ磐田U-18・杉本光希)
Q:劇的な勝ち方でしたね。

A:前半は自分たちのやりたいことができていて、後半は市立船橋がもっと上げてくるというのはミーティングでもあって、高体連というのは1点入ったら流れを変えられて押し込まれるという中で、失点した後の全員のメンタリティだったり、絶対逆転してやるという強い気持ちが、今日最後の最後で勝てた勝因かなと思います。

Q:あのファインセーブはスーパーでした。

A:ああやって1対1で体を張って止めるのは、自分のストロングでもあるので自信を持っていて、あそこの1対1は「絶対止められるな」と思っていました。監督からも期待されている分、自分もああいうプレーが成功したら凄く自信になりますし、正直どのチームも差がないこのリーグの中で、1試合に1回か2回は絶対にスーパープレーがチームで求められていて、チームのみんなが頑張ってくれていた中で、ああやってチームを鼓舞できたり、元気付けられて良かったと思います。

Q:今後に弾みの付く勝ち方だったんじゃないですか?

A:本当は主力が3,4人ぐらいケガしていて、なかなかチームとして良い状態ではなかったんですけど、逆にチームで「アイツらのためにやってやらないとダメだな」という気持ちでまとまったので、それが良い方向に向かって良かったかなと思います。

Q:去年のプレミアを経験したことが、今年のチームにもたらしている影響はどういうふうに考えていますか?

A:やっぱり経験という差が大きかったと思っていて、オレとか去年出ていた経験していたヤツらが口で伝えられる所は伝えましたし、チームを引っ張っていかなきゃいけないと思いますし、チームで4人が2種登録してもらっている中で、他のヤツも「絶対コイツらに負けるか」って思っていると思うし、オレらもしっかり良いプレーをしてトップに上がりたいという気持ちもあるので、逆にいろいろなことが良い方向に向かって、全員が1つの方向を向けているから、それも今日の勝因かなと思います。やっぱりベースというか、球際の所だったり運動量だったり、そういう所すべてに関して、上手い選手ではなくて戦える選手というか、「全員が戦える選手になろう」と。サッカーのベースの所で絶対相手に負けないという強い気持ちを持っています。

Q:次からのゲームはどのように戦っていきたいですか?

A:次も負けて、そのまま次も負けたら去年とまったく一緒なので、今日の勝ちはあくまで通過点で、今日の試合は勝ったから次は負けていい訳じゃなくて、勝ってもダメだった部分をしっかりこの1週間で見つめ直して、良かった部分も逆に見て、自分たちが次の2試合目をベストの状態で良い試合ができるようにしたいと思います。最後まで全員どんな状況でも諦めないというのが今年のチームの良さなので、今日は最後の最後まで粘り強く戦えてよかったなと思います。

Q:ちなみに決勝ゴールが入った瞬間はどんな気持ちでしたか?

A:「ウソだろ!」みたいな感じでした(笑) でも、みんなが信じていたから、ああいうゴールが生まれたと思いますし、最後までチーム全員が諦めないで戦い続けた結果かなと思いました。

以上です。

土屋

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