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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

その他の試合レポート 2018年11月04日

2018 Jユースカップ準々決勝 広島ユース×神戸U-18 試合後の神戸U-18・野田知監督、船越大夢、原尊コメント

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ノエビアスタジアム神戸で行われた
2018 Jユースカップ準々決勝の
サンフレッチェ広島F.Cユース×ヴィッセル神戸U-18は
1-2でヴィッセル神戸U-18が勝利しました。
以下、試合後のミックスゾーンにおける
ヴィッセル神戸U-18・野田知監督、船越大夢、原尊のコメントです。


(ヴィッセル神戸U-18・野田知監督)
Q:このスタジアムで逆転勝ちしたということについてはいかがですか?


A:大会が始まる前に、勝ち上がればこのスタジアムでゲームができるということがわかっていたので、まずはここまで行こうということは選手に言っていた中で、それが実現できて、しかも次のステージに進むことができたので最高ですね(笑)


Q:この大会は劇的な勝ち方が多いですね。


A:そうですね。最初の鳥栖戦もそうですし、FC東京戦も今日もそうですし、最後まで諦めないことができているのかなということと、この大会は試合に出ている選手だけではなくて、ベンチにいる選手、ベンチに入れない選手たちで団結して戦おうということを最初から言っていたので、今日も上で見ている選手が応援してくれていることもみんなわかっていて、そういう部分でも選手を煽ってやっていました。夏以降、ちょっとうまく行かないことが多く続いた中で、選手も試行錯誤しながら、ケガ人が出たり、代表でいなくなったり、ミスが何回も重なったり、あまり良い状況ではなかったんですけど、鳥栖に劇的な勝ち方ができたことで、少しノったのかなという部分はあります。その鳥栖のゲームはいぶきでやったんですけど、試合前の円陣を組む時に、いつもだったらベンチのメンバーだけでやっていた円陣を、ベンチに入っていない選手にも「ちょっと来てくれ」って言って、「オマエらの悔しい気持ちはわかる。だから、今からピッチに出るヤツらはオマエらの代表だ。みんなに力を貸してくれ。団結してやろう」という話をして、「よし!」となって、勢いが付いたのかなと思います。今日も控室に全員呼んでやったんですけど、まあ良い雰囲気ですよ。


Q:そういうメンタル面の重要性も野田さんはかなり感じてらっしゃるんですね。


A:もちろん技術面とかフィジカル面も必要な要素ですし、メンタルの所も本当に選手にとって大事な要素だと思うので、試合に向かう気持ちの作り方とか、そういうのって本当に僕も現役の頃は大事にしていたので、若い選手たちのそういう部分を少しくすぐってあげるとか、そうすると調子に乗るんですけど(笑)、そういう感じで今はやっています。


Q:今年のヴィッセルU-18の特徴はどういうふうに捉えてらっしゃいますか?


A:毎年毎年なんですけど、ボールを大事にポゼッションしながら攻めていくということはまったく変わらないので、そこは徹底して追求しています。ただ、毎年夏以降にチームがグッと良くなっていくんですけど、今年は夏以降が少し難しくなっているので、そういう部分で選手たちのメンタルが崩れてバラバラにならないようなことを今やっているので。でも、やることは毎年変わらないです。


Q:クラブ自体もスペインやバルセロナのフィロソフィに寄せていく感じになっていますよね。


A:そうですね。僕は何年も前からバルセロナが好きで、ボールを繋ぐサッカー好きで、それをやってきて、新しくスペインから指導者が来て、同じような考え方だったので、お互いの良い所を意見を出し合いながら、良いモノを創っていこうという感じでやってくれていて、「僕らが来たから、僕らがすべて命令してやる訳じゃない。やるのは君たちだ」とハッキリ言ってくれているので、意見交換は凄くうまくできているのかなと思います。


Q:例えば小林友希選手が代表やトップチームで活動する中で、彼がいない時にこういう結果を出せていることは、他の選手の自信にも繋がるでしょうか?


A:もちろんそう思います。今日も右サイドで1年生が出たんですけど、前の試合でレギュラーの子がケガをして、「今日は行くぞ」と言って送り出して、しっかりやってくれたと思いますし、右田と宋も小林のいない穴を埋めることができていたので、ディフェンスラインの子は「小林がいない」という危機感を持ってやってくれています。ただ、いなくてもここまで来たので、アイツが帰ってきても「いらないよ」って言おうと思います(笑) まあ一発勝負のトーナメントですから、ノったモン勝ちなので、この雰囲気を崩さないようにまた1週間うまくやって、準決勝に挑めたらなと思います。プレミアが優勝するには難しい順位にいるので、このJユースカップは欲を出さずに、まず次の試合の勝ちを目指してやっていきたいですね。


(ヴィッセル神戸U-18・船越大夢)
Q:この大会は劇的な勝ち方が多いですね。


A:団結したことが結果として返ってきてくれていると思います。今日の試合も難しかったですけど、ポンポンと点が入って、勝てて良かったです。展開はボールの握り合いになっていて、最初は僕たちがボールを握っていたんですけど、徐々に広島が握り出して。そこからは完全に向こうの時間でした。


Q:後半は押し込みながら、セットプレーで先制される嫌な展開でしたね。


A:メッチャ嫌でした。負けるかと思いました。


Q:そうするとこのスタジアムでやれたことが大きかったですか?


A:そうですね。皆さんが来てくれて、雰囲気もメッチャ良かったですし、絶対負けられなかったですけど、やっていて楽しかったです。


Q:船越選手はジュニアからヴィッセルですけど、ノエスタでプレーするのは何回目ですか?


A:2回目です。1回だけ復興マッチを中学3年の時にやったので、3年前ですね。


Q:今年のチームはどういうチームですか?


A:個性が強くて、まとまりがない感じです。僕の力不足です(笑) でも、最近はまとまれるようになってきて、そこが結果になっているのかなと思います。負け続きだったので「ヤバいぞ」と思って、Jユースカップが始まる前の週から、選手だけのミーティングを始めて、たぶんそれでみんなの意識も変わってきて、良い方向に向かっていると思います。


Q:ベスト4以降はどう戦いたいですか?


A:優勝を目指すのはもちろんなんですけど、自分たちが圧倒するサッカーをして勝ちたいと思います。


Q:FC東京戦後のインタビューを見たら、「PKを蹴りたくなかった」って言ってましたね。


A:蹴りたくなかったです(笑) 雰囲気がもう、外せない感じだったので、蹴りたくはなかったですけど、みんなが取ってくれたPKなので、気持ちを込めて蹴ってみました。普段は別にあまり動じたりはしないですけど、PKとかPK戦とかになったら絶対蹴りたくないです(笑)


Q:自分のプレースタイル的には、どういう所が特徴ですか?


A:ちょっとタメを創ったり、ボールを回すのに関わったり、スルーパスを出したりなんですけど、今日も結果が出せていないので、まだまだ課題ばかりです。


Q:目標だったり、お手本にしている選手は誰ですか?


A:クリスティアーノ・ロナウドですね。アレだけ結果で物語れるのは凄いなと思うので、ああいうのはうらやましいですし、凄いなと思います。自分とは全然プレースタイルは違うんですけど(笑)


Q:ここからどういうプレーヤーになっていきたいと考えていますか?


A:近くにイニエスタ選手という素晴らしい選手がいるので、あそこは目指すべき場所かなと思っています。


(ヴィッセル神戸U-18・原尊)
Q:劇的な逆転勝ちでしたが、ゲーム自体の印象はいかがでしたか?


A:前半は「ボールを持ってやろう」みたいな感じだったんですけど、ボールをなかなか持てなくて、最初の20分くらいはボールを持っていたウチのゲームで、だんだんボールを持てなくなってからは広島ペースになってしまって、ハーフタイムに「もっとボールを持てるから持っていこう」という話をして、後半はセットプレーで点を取られた以外は中盤でボールを回せた僕たちのゲームだったので、それが結果に繋がったかなと思います。


Q:ずっと攻め続けていた中で、セットプレーで先制されるというのは嫌な展開でしたね。


A:なんか点を取られた時に、失点の仕方が呆気なかったというか、気付いたら入っていた、みたいな感じで、こっちも「ヤバいな」という感じはあまりなくて、「呆気なく入っちゃったけど、負ける気はしないな」と思っていて、取られた後も10分以内に取り返せたので、1点取った時は「ああ、もうコレは行けるな」とチームの雰囲気的に思いました。


Q:こういう勝ち方ができたのは、今後に向けて大きいですよね。


A:はい。トーナメントの時とかってこういうふうに勝ち切ることが大事ですし、Jユースは劇的な勝利ばかりなんですけど、そういうのがチームを強くするんじゃないかなと思うので、今日の勝利は大きいと思います。


Q:このスタジアムということで、試合前からモチベーションも高まった所もありましたか?


A:ありましたね。ヴィッセルで育った選手の憧れの場所でもありますし、メンバーに入っていない選手の気持ちも背負って、みんなで戦おうということをこのJユースカップは目標にしてやってきたので、みんながしっかり応援してくれたことで勝てたと思います。


Q:原選手自体はこのスタジアムでプレーするのは何回目ですか?


A:初めてです。


Q:実際にピッチに立ってみていかがでしたか?


A:いやあ、最高です!(笑) 本当に良かったです。サポーターとの距離も近いので、声援が直接聞こえてきて、何もしていなくてもモチベーションが勝手に上がってきますし、走れたり頑張れたりするので、このスタジアムの感じは凄く好きです。


Q:この大会はトーナメントで言うと、3年生にとっては最後の大会ですが、そこに対する想いはいかがですか?


A:この大会が始まってから、あまりしてこなかった選手だけでのミーティングを増やして、プレミアは上に行くのは厳しいので、このみんなでできる最後の大会だから、普段は試合に出ていない選手にもチャンスはあるし、出ていない選手のためにも11人で頑張るというミーティングを、週に1回ぐらいのペースで開いてから、凄くみんなの気持ちも高まっていますし、Jユースカップが始まってからはチーム一丸となって戦えていると思うので、結果が付いてきているんだと思います。


Q:個人としては群馬から神戸に来てプレーしている中で、残りのヴィッセルU-18での活動はどういうものにしていきたいですか?


A:プレミアはあと1試合勝てば残留が決まりますし、Jユースカップはあと2試合勝てば優勝と大事な試合が残っているので、このクラブに恩返しをしたいなと。プレミアで優勝するのが一番だったんですけど、まずプレミアは下のリーグに落とさないということと、最後のチャンスであるJユースカップではタイトルを獲って、恩返しをしたいなと思います。


Q:原選手から見て、今年のヴィッセルU-18はどういうチームですか?


A:みんな上手くて、前線の選手もディフェンスの選手もみんな我が強いというか、「オレが、オレが」という選手が多くて、ディフェンスの選手でも試合前に「今日2点取るぞ」とか言っている選手もいるくらいで(笑)、みんな我が強いんです。でも、去年のチームとは球際の部分とか、諦めない気持ちとかで劣っていたんですけど、今大会ではそれが改善できているので、勝てているのだと思います。


Q:サッカーのスタイル的にはいかがですか?


A:バルセロナみたいなサッカーを目指していて、野田さんがバルセロナに近付けるような練習をやったり、指示を出してくれているので、必然的にここで3年間やっていれば足元も上手くなってきますし、みんな共通認識も付いてきているので、野田さんのおかげで相手を押し込んで、狭い所での技術を発揮するサッカーができていると思います。


Q:この大会のここからに向けた意気込みをお願いします。


A:最後は優勝で終わりたいですし、出ていない選手の分も頑張りたいですし、群馬から神戸に送り出してくれた中学のチームメイトや親にも最後の恩返しをするチャンスかなと思うので、今大会は自分としてもゴールという結果が欲しいですし、チームとしても優勝できたらいいなと思います。


以上です。


土屋

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