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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。
Shonan BMWスタジアム平塚で行われた
2017 明治安田生命J2リーグ第39節の
湘南ベルマーレ×ファジアーノ岡山は
1-1のドローとなりました。
以下、試合後の記者会見における
岡山・長澤徹監督のコメントです。
(岡山・長澤徹監督)
まず「湘南の関係者の皆様、おめでとうございます」ということを伝えたいと思います。ちょっと1,2分なんですが時間をください。凄くこういう優勝を目の前にするのは、相手チームとしては悔しいんですが、一番大事なことは、相手チームの曺貴裁監督と、去年はリーグが違うので連絡を取ってたんですけど、去年の今頃は一番闇の中にいて、たぶん去年の10月29日なんですよね。甲府にここで勝って。で、1年後ここで素晴らしい姿を見るというのは、彼はやっぱり天に選ばれている人だなと。あの時の逆境がたぶん、次のステージに向かえるための(糧になっていて)、そういうものを用意されている人ってよくいるんですけど、それを凄く感じていましたし、指導者全員にとって本当に希望というか、そういう姿を見せてもらって、本当に感謝しています。
同時に湘南のグラウンドが凄く大変だったみたいで、ボランティアの皆様が駆け付けてくれたというのは湘南のみならず、サッカー界全体でやっぱり素晴らしいことですし、勇気をもらった人の、サッカーの綺麗さとか人の想いとかというのが全国に届いたああいうことだったので、チームは違うんですけど、全国の指導者が感謝していると思いますので、私が言うのもなんですけど、本当に素晴らしいことだったと思います。
ゲームの方は湘南さんが昇格を決めた後なんですけど、100パーセント緩めるチームではないので、世界各国この状況だとほぼ選手はやめてしまうんですけど、「こと湘南に限っては、それは100パーセントない」ということは断言して入って、まあその通りで、グラウンドコンディションが後半整ったんですが、前半ああいう中で本当に本質的な戦いになったと思います。セカンドボールとか、体をぶつけることとか、本当に南米選手権のゲームのような、決してシステマティックでも何でもないんですけど、本当に人と人の戦いという意味では、やっぱり湘南の強さは凄く光りましたし、前半2つ3つ歯切れの良いプレーで、ワンタッチのクロスとかで創られたように、あのへんのジャッジの速さというか、決断の速さが今年の湘南を表しているなと思いました。それでもゲームを流していって、何とかしようと思ったのですが、前半の終盤にちょっとしたミスで、そのままクロス1本で持ってくるあたりは、やっぱり強さを凄く感じました。
ただ、我々もハーフタイムに言ったのは、1点は想定済みで、そこからゲームをどう持っていくかということに関しては、交替選手でどうしても決着を付けるようなイメージでいたので、そういう意味では出て行った選手、特に点を入れた人とかはいろいろな想いがあったと思うんですけど、さっきロッカールームで話したら「もう1つ2つ行けました」ということを反省していたので、悔しい想いでいると思います。ただ、我々は今選手にも言ったんですけど、やっとファジアーノらしく、状況関係なく本当に前に突き進んでいって、ゴールを単純に目指す、本質的に目指す、で、ゴールを守るという所で、やっと僕はチームが完成したと思っています。ここで。あと残り3戦あるので、順位的なことはいろいろあるんですけど、そうではなくて、やっぱり良いサッカーというのは"ずっと見ていたいようなサッカー"だと僕は定義していますので、そういう意味では本当に勝ち負け関係なく、今日の試合はもっともっと見たかったですし、あと3試合しっかりできるんでね。これを膨らませていってね、今年のファジアーノの完成形として、ゲームを3つやっていきたいと思います。以上です。
Q:今日のゲームは非常に見ていて面白いゲームでしたが、結果的には今日でプレーオフ圏内の6位以内がなくなりました。その点についてはどのようにお考えですか?
A:はい。それは今ここで検証を始めると2時間くらい掛かっちゃうので、リーグが終わってからね、しっかりそこは検証したいと思います。もちろん結果責任に対しては監督が、起こったことはすべて監督のものなので、そういうことなんですけど、ただ、選手はやっと自分たちのサッカーが表現できて、あと3試合残っているので、ここで総括してしまうと彼らが前に行く部分で、振り返ることになりますので、そこは終わった時にしっかりと私の責任内で説明したいと思います。ただ、選手は本当に前を向いて、今ロッカールームを出て行こうとしているのでね。そこも含めて、そこはゆっくり3時間ぐらい掛けて話しましょう。
Q:今「完成した」という話がありましたが、去年と今年の"完成"はまた違う意味じゃないかと思うんですけど、今年の"完成"というのはどういう意味でしょうか?
A:そうですね。去年はいろいろなゲームコントロールができましたけど、今年は選手構成でトランジッション型のチームで持っていこうと思っていまして、うまくできたと思いますし、そこは目指している所がね、スタイル的にはやっぱり湘南さんのように、歯切れの良い、良いトランジッションというのを見せたかったので、まあ今日押し込んでもう1つ、セカンド、サードの攻撃というのが割と表現できたんでね。そういう意味でも非常に息が合ってきたのかなと思って、そういう言葉を使わせてもらいました。
Q:トランジッションをもう少し簡単に教えてもらえますか?
A:切り替えですね。そのいろいろなポゼッションとか、ボールをキープするのがベースとか、次は名古屋さんですから、そういうチームなんですけど、あとは攻め込んで、何回も相手が揃う前に攻撃でどんどん踏み込んでいって、ペースを握るようなサッカーって、世界で言うとリヴァプールとかライプツィヒとか、まあ曺さんに聞けば永遠に話してくれると思うんですけど(場内笑)、そういう型のチームを目指していたということで、表現的には一番今日が近かったと思います。ただ、秋元(陽太)くんが素晴らしかったと思います。シーズン通して見ていたんですけど、本当にギリギリの際で防いでいるのと、あとボックスディフェンスという意味ではね、本当にメチャクチャ足が動いていて、そこに関しては僕たちはまだ、もっともっと伸ばしていかないといけないなと思っているので、まだトレーニングの時間も確保されているので、そこの選手の能力をもっと最後まで上げて、やっていきたいと思います。
Q:ファジアーノが昇格を目指していく上で、今日優勝を決められた湘南さんのようなチームに勝っていくためには、どういう所が今の自分たちに足りない、もっと力を付けていかないといけないとお感じでしょうか?
A:はい。"ゴール"と"ゴールプロテクト"です。本当に最後の際の所というのは、今日見ていて思い知らされたというか、普通のチームだったら破れたと思っています。でも、破らせてくれないし、そこの本当の1センチとか10センチに世界中、おそらく本当の強さって隠れていて、システムももちろんありき、戦術ありき、戦略ありきなんですけど、一番最後に帰結するのは世界中そこで、そういう意味ではそこを日々突き詰めていくのが我々指導者の作業なので、その本当の細部の所でね、湘南さんはこのリーグを一番乗り切ったと認識しています。
以上です。
土屋
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