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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

Jリーグレポート 2017年08月06日

J2第26節 湘南×松本 試合後の松本・反町康治監督会見コメント

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Shonan BMWスタジアム平塚で行われた
2017 明治安田生命J2リーグ第26節の
湘南ベルマーレ×松本山雅FCは
2-1で湘南が勝ちました。
以下、試合後の記者会見における
松本・反町康治監督のコメントです。


(松本・反町康治監督)
まあ、 10位あたりを彷徨っているチームとトップを走っているチームの差は、皆さん見てよーくわかったなと思って、明日の記事に書いて下さい。これが我々の実力であるというふうには、残念ながら思うしかないと思います。本当にたくさん、今日は松本でも大きなお祭りがあったんですけども、それを無視してまでも来てくれた松本からのサポーターにはこの高温多湿の中、本当に感謝しています。ただ、本当にブーイングされてもおかしくないような(試合を)、特に前半ですけども、見せて申し訳ないなと思っています。後半は向こうも少しらしさが消えた部分もあるし、我々が逆に発奮したのかどうかわかりませんけども、少しはサッカーらしいサッカーが見られましたけども、もうサッカーというのは何回も繰り返しますけども、その時には遅いんです。そんなに簡単に引っ繰り返されるほど湘南は甘くないですからね。先制したらたぶん1回も負けてないんじゃないかな、湘南は。だから守る所はしっかり押さえて、隙を窺ってチャンスを創るという向こうの思い通りの試合になったんじゃないかなと思います。本当に暑い中、良くやったと思いますけども、労ってあげたいんですけども、勝負として考えた場合には相当差があると思いました。悔しいですけど。以上です。


Q:前回の対戦の時も実力差をおっしゃっていましたが、前回との差は広がっているのか、それとも詰まっているのか、そのあたりはいかがでしょうか?


A:まあ2試合やっただけじゃ何とも言えないですよね。ちょっとそれは相対的に見るのも、今は終わったばかりなので難しいと思いますけども、本当は「差が縮まった」というふうに言ってくれれば良い記事になるかもしれませんけども、そうじゃないと思いますよね。1人1人の持っているボールに対する執着心とかエネルギーとか、それは戦術的なものではなくて、フットボーラーたるもの、そこで見せなきゃいけないものをやっぱり見せられない自分たちがいる訳ですから、それはどう見ても1試合だけ、この試合だけやろうと思ってももう無理なんですよね。だから湘南は、やっぱりそういう意味では僕の時からもそうですけど、しっかり鍛え上げられているチームということは思いますよ。選手にも話している訳ですよ。「他のチームとのプレッシャーの度合いは違うよ」と。でも、やっぱりああいうハイプレスにもう完全に負けちゃって、ビビっちゃって、もう誰かにパスして、「ハイ、僕はパス成功したから、次はあなた何とかして下さい」と人任せのサッカーをやってしまうと。だから見ている我々としても楽しくも何ともないですよね。逃げて逃げて逃げて逃げまくって、しかも点取れちゃったから「もっと逃げよう」って現実逃避しちゃってるから、それじゃあやっぱりこういう結果に自ずとなるでしょうね。チョウ(曺貴裁監督)はさっき「ラッキーだった」って言ってましたけど、ラッキーを生むのも向こうの力ですから。我々はそういうラッキーを生む力もなかった訳ですから。ラッキーでやられたと言っても、相当差があるというふうに思った方がいいですよ。


Q:今日は前半が明暗を分けたと思いますが、その部分で前半に限って言えば山雅の悪かった所はどこでしょうか?


A:まあいろいろありますけど、さっき言ったようにハーフタイムに言いましたけど、ビビってサッカーやってるってことですよね。もうそれに尽きます。だから何回も言うけども、同じミスでも積極的にトライしてミスするんだったら、サッカーはミスのスポーツですから、それはもうしょうがないですよ。でも、ネガティブになって、逃げて逃げて逃げてミスするというのは、これはもうサッカープレイヤーとしてちょっと悲しいですよ。しかもこういう上の方と試合する時には、やっぱり獰猛果敢にやらなきゃいけないんですけども、獰猛さがどっちにあったかと言ったら、皆さんご存知のように向こうですよね。それはホームアウェイ関係ないですよ。そうなるとこういうふうになりますよね。もうそんなのは当然映像も見せて、向こうのそういう獰猛な所も見せているんですけども、我々は獰猛な所を見せられちゃって逆にビビってしまったということでしょうね。だから前半はそれで、ハーフタイムに「やっぱり獰猛になんなきゃいけないよ」という話をして、少し獰猛になりましたけども、檻を突き破って出るような、そういう力はなかったですね。


Q:今の獰猛になれないバックグラウンドとして、去年から半分くらいは同じメンバーが出ているにもかかわらずそう見えてしまう所は、自分たちの強みや良さに自信を持てないからそうなってしまうんじゃないかと思うんですけど、そのバックグラウンドとして何が選手の自信をなくしているのでしょうか?


A:かなり厳しい質問をされましたね。でも、おっしゃる通りだと思います。結局自分に自信がないのかもしれませんね。だから良い時は良いんですけども、少しダメになるともう全部プレーが逃げがちになってしまう。そういうのをやっぱりある意味ね、今日セルジーニョなんかはそんなのは外国人だからお構いなしなんですよ。彼だけですよ、獰猛に。あの髪型を見てもわかるように。でも、他はもう相手が獰猛に来て、ドカンとぶつけられたらもう2回目から逃げてしまうみたいな、それはだからやっぱり一流とはちょっと言えないですよね。かと言って二流ではないですけど。一,三か一,四流かな。フットボーラーとしては。それを何とか一流にさせようと努力しているんですけど、こういう試合になると、皆さんわかっての通り、この試合の意義っていうのは非常に高い訳ですよ。それでこうなっちゃうんだからズッコケ。あとは早く点取り過ぎちゃったという、余計ズッコケちゃったという。これは0-0でこういう拮抗したゲームをやっている方が良かったのかもしれないですよ。


Q:自信のなさの背景はいかがでしょうか?


A:どうでしょうねえ。それはもう人間的なものだから。人間性だから。もちろんクオリティも向こうの方が上ですよ。球際の所とか。球際の戦いというのは、今日も1つのキーワードですから、もし暇だったら家に帰って見て下さい。どっちにボールが転がっていくのかというのは。明らかに向こうでしょ。それは我々がもしかしたら人工芝で練習をやっているからかもしれないし、元々そういう所で強くないヤツが多いのかもしれないし。だから今回で言うと、今年で言うと上の方のチームにはほとんど勝つことができないというのは、そういうことなんですよね。


Q:再三気持ちの部分の弱さの話が出てきていますが、今日の試合の前の練習着に松田直樹選手の名前と背番号が入っていて、そういう所で命日を挟んでの試合で、選手に期するものがない訳はない試合だと思いますが、そのあたりで選手はどのように思いながら戦っていたのでしょうか?


A:それは選手に聞いて下さい。僕もマツのことは知っているし、昨日も黙祷しましたけども、日本サッカーへの貢献度は非常に高い選手でしたしね。だから本当は記事的に試合に勝って、マツの想いが伝わったなんて書きたい所だと思いますけど、サッカーというのは試合が始まったらマツのためにとかって訳じゃないですから。チームのために戦わなきゃいけない訳であって、チームの勝利のために。今日はそういう所が少し足りなかったと思いますよ。ただ、僕が来る前ですけど、マツが我々のチームに来てもらったことによってのいろいろな意味での効果はたくさんあるので、やっぱりマツに対しては敬意を表したいし、いつまでも我々としては選手にも言いましたけども、それによっていろいろな、AEDの話とかそういうのも広がっていくのも含めて、風化させないようにはしていきたいなと思っています。


Q:先程試合の中で「向こうの思い通りだった」というお話がありましたが、監督は向こうの思い通りに行かせないために、後半はどういう手をどういう意識で打ったのかというのを具体的に教えていただけますか?


A:具体的にはやっぱり向こうのアンカーの所でフリーにさせて、そのアンカーの所にボランチが行っている、ボランチが1人行くとそこの横の所を狙われて、今日は向こうは(最終ラインを)4枚にしてきたので、サイドのミッドフィルダーやトップ下のヤツがどんどんどんどんそこの所で入れ替わり立ち替わりボールを受けて、我々のキーパーにとっては45度の所で基点を創られているので、それはもうどうしてもゲームプラン上で変えなくてはいけないので、2トップにして、そこの秋野(央樹)の所に(工藤)浩平を置いて、攻撃のスタートというか、2番目の所を抑えに行ったと。そうしたら、俺が向こうの監督だったら、チョウだったら変えるかなと思ったら、結局そのままにしてきたので、そこの所は少し蓋をしてボールを奪う位置が高くなりましたよね。もう前半だってシュートを打たれるか、ペナルティエリアの手前の所でボールを取っている訳ですから、そこからのエネルギーから言ったら、しかもウチがボールを取ったのに変な所でウチの選手に当てちゃって、相手に当てちゃって、それがゴールになっちゃった訳ですから、それは逆に言うと取り所が低いからであった訳で、決してラッキーでも何でもないんですよね。だからそれを何とか中盤のエリアの所でボールを奪えるようにしなければ、このまま試合は終わってしまうから。向こうの思い通りに。そこで変えた所を、そこそこ良い形でボールも奪えましたし、シュートのチャンスも少しリスキーではありますけど。後ろが同数ですしね。ただ、もうそれをしなければこの試合は終わるゲームだと思ったので、それをやってそこそこうまく行ったと思いますよ。


Q:そこそこうまく行った中で、最後に同点には至らなかったということは、それはもう選手個人の質の問題ということでしょうか?


A:まあ、残念ながらそういう言い方になるかもしれませんね。皆さん、誰に見てもらってもわかるように、「これはダヴィなの?ダヴィのお面付けてる他の選手なんじゃないの?」と思われたと思いますよ。それはしょうがないですよ。6ヶ月もやってなくて、即戦力というふうには絶対にならないですから。サッカーの世界はそんな甘くないですからね。だからまあそれが現実です。


以上です。


土屋

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