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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2016年11月03日

J1-2nd第17節 新潟×広島マッチレビュー

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J1-2nd第17節 
アルビレックス新潟×サンフレッチェ広島@デンカビッグスワンスタジアム
解説:玉乃淳 実況:西岡明彦 インタビュアー:中田浩光


【アルビレックス新潟 片渕浩一郎監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q:J1残留ということになりました。まずは今の率直なお気持ちから聞かせていただけますか?


A:ホッとしています。最低限の仕事はできたと思っています。


Q:かなりスタイルの良い監督ですが、少しほっそりされたかなと。この1ヶ月は寝られない日々や胃が痛くなることもあったのかもしれませんが、この1ヶ月を振り返ってみていかがでしたしょうか?


A:とりあえず苦しかったですけど、楽しかったです。なぜならば私には素晴らしい選手たちと、素晴らしいコーチングスタッフと、素晴らしいサポーターがいますので、本当にこの1か月間は忙しかったですし、色々考えましたけど、本当に楽しかったですね。


Q:今日はゲームが始まる前、最後に選手へどんな言葉を掛けたのですか?


A:「このゲームを楽しもう」と。「今持っている君たちの力を発揮する。それだけだ」と。「色々な状況があるけれども、すべて受け入れてこのゲームを楽しもう」と送り出しました。


Q:ゲームが終わってからロッカールームで、選手とは何かお話ができましたか?


A:感謝の気持ちを、「本当にありがとう。誇りに思う」ということを伝えました。ただ、これが完結ではないので、また来年に向かって行きたいですし、まだ天皇杯も残っていますし、また切り替えてやっていこうという話はしました。


Q:今日のゲームは追い掛ける展開になって、カードも3枚切りました。ライバルチームの動向、特に名古屋の情報というのはリアルタイムで監督の耳に入っていたのでしょうか?


A:はい。コーチの方に情報が入りましたので、それを私も聞きました。それでどういう風にして進めていくかということを相談しながら、このまま行くのか、点を取りに行かないといけないのか、そういうこともみんなと相談しながらカードを切っていきました。


Q:最初の2枚はフォワードの投入で、あそこは同点、逆転に持って行こうという選手交替だったと思いますが、3枚目はディフェンスの選手を入れました。あのあたりの意図というのを教えて下さい。


A:最低このままで行きたいという所で、まず守備の安定を図りたいということで大野を入れて真ん中を安定させると。ただ、点を取りに行くチャンスがあるのであれば行きたいということで、松原とコルテースを両脇に置いて、「少しでもチャンスがあれば行くよ」というようなメッセージを込めました。


Q:守りの方でも気持ちのこもったプレーというのがありましたが、そういう意味では選手も楽しめたのでしょうか?


A:どうですかね。でも、この状態に耐えられるメンタリティはウチの選手は持っていますので、そういう意味では良い状態でこの90分を集中してゲームに臨めていたとは思っています。


Q:リーグ戦はこれで最後ということになりましたが、天皇杯とまだまだ戦いが続いていきます。もうすぐ始まることになりますが、天皇杯に向けてどうチームを仕上げていこうと描いてらっしゃいますか?


A:やはり私たちのサッカー、新潟らしいサッカーというものをもう一度確認して、継続していくということですね。攻撃、守備、両方にアグレッシブにやっていくということは何も変わらないので、いまはそのイメージで自分たちのパワーを出していきたいと思っています。


Q:今日の最終戦は大変大勢のサポーターが集まってくれました。元日にこのサポーターとまた喜びたいですね。


A:そうですね。今日もスタジアムの入りから、素晴らしい応援を戴きましたし、やはりこのサポーターの皆さんに恩返しをしないといけないと思っています。少しでも長くこのチームで、皆さんと戦っていきたいと思っていますので、次のマリノス戦も何とか頑張りたいと思っています。


【サンフレッチェ広島 森保一監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q:まずは今日の試合を振り返っていただけますか?


A:今日は厳しいゲームになると思っていましたし、新潟さんが置かれている状況も当然わかっていましたし、そういうことも踏まえて、まずは自分たちのベストを尽くして戦うということで、目の前の一戦に勝っていこうということをシーズン中からずっとやってきた中で、今日もこの試合を勝って終わろうということで、選手にとっても難しい試合だったと思いますけど、内容は別として勝ち切れて試合を終えられたことが良かったと思います。


Q:今日の新潟は120パーセントで来るだろうという中でのゲームだったと思いますが、そのあたりでの選手へのアドバイスはあったでしょうか?


A:やはり相手は死に物狂いで戦ってくるだろうと。もちろん我々も勝つために必死に戦いますけど、J1残留が懸かった相手に対して、まずメンタルの面でしっかり戦う準備をして入ろうということは選手に言いました。あとはおそらく新潟さんも色々な他会場の情報を入れながらという中で戦ってくると思っていましたし、そこは相手が出てくるのか引くのか、そこは見極めてとにかく勝つためにプレーしていこうということを選手に伝えました。


Q:そういった中で今日はピーター・ウタカ選手に得点が生まれて、これで19得点目ということで得点王になりました。チームにとっても喜ばしいことですね。


A:そうですね。チームとしては今年チャンピオンシップにも進出できず、去年の優勝からすれば本当に物足りないというか、悔しいシーズンになりましたけど、色々なアクシデントがあった中で、本当に選手やスタッフは踏ん張って、この6位という順位をキープしてくれたと思いますし、満足はしませんけど踏ん張る力は付いたかなと。ここから先にまた1つ上のステージに行くために、やっていかなくてはいけないというベースはできたと思います。その中でウタカが個人タイトルを獲れたということで、単独1位になるチャンスもありましたけど、チームの中から個人タイトルを獲れる選手が、特に得点王を獲れる選手が生まれたということは喜びですし、彼にもおめでとうという言葉を送りたいと思います。


Q:リーグ戦は今日で最後ということになりますが、シーズンはまだ残っています。天皇杯に向けて目指す所、もう1つ2つ上げていかないといけない所を教えて下さい。


A:今日の試合は難しい戦いの中、勝てたのは良かったですけど、非常にミスが多く、ボールロストすることが多かったので、そういう所をもっと主導権を持って、ゲームを進められるようにという部分を天皇杯に向けて準備していきたいと思いますし、天皇杯ではタイトルを目指して、優勝を目指して戦いたいと思います。


【サンフレッチェ広島 ピーター・ウタカインタビュー(試合後・中継内)】
Q:5試合ぶりのゴールになりました。まずはあのゴールのシーンから振り返っていただけますか?


A:柴﨑選手からの良いスルーパスが来たということで、コントロールがしっかり良い所に止められて、フィニッシュに持ち込むことができました。


Q:これでリーグ戦19得点目。今日はレアンドロ選手がノーゴールに終わったので、並んでの得点王ということになりました。


A:監督であったり、その他のスタッフ、チームメイトの助けがなかったら、こういう得点王ということは得ることができなかったと思いますし、またサポーターのサポートがなかったら獲れなかったと思っているので感謝しています。


Q:今シーズンからやってきたこの広島で、かなり早くからチームにフィットしたかなという印象を持っていますが、そのあたりはいかがですか?


A:フィットするためにチームメイトがウェルカムな雰囲気を作ってくれたというのもあって、すぐフィットすることができました。


Q:リーグ戦は終了しましたが、まだ天皇杯とシーズンが残っております。この後の残りシーズンに向けて、サポーターにメッセージを下さい。


A:これまでやってきたように、勝ち点3を取ることを優先してきたように、次の試合も勝つということにしっかりこだわってやっていきたいと思います。


【玉乃淳氏のレビュー】
(新潟)
2012年のような歓喜の残留劇という訳ではないですよね。
チームとしては相当良かったと思うと同時に
今日から立て直しを図らないと最終節を見た限りでは
問題は山積みかなという気はしてしまいました。


ここ最近の話だけではなくて、何年も続く中長期的なビジョンも
ハッキリと明確化しないとまたこういうハラハラドキドキで
残留も他力になってしまうという状況が生まれてしまうと思うので
ドンとボスが掲げたビジョンにチームを創り直して欲しいですよね。
良い選手はいっぱいいますし、魅力的であるべきチームですし、
これだけの大応援団が常にそばにいる訳ですから
もっと優勝争いをするようなチームに変革していって欲しいですね


吉田監督でガラッとチームカラーも変わった中で
それでも結果が伴わなかったと。
最後の方まで引っ張りましたけど、監督を替えて
吉田監督がやってきたサッカーの面影が
最終節に関してはなかったですよね。
吉田監督が就任して変わり掛けていた部分もあったと思うんですけどね。
「良いサッカーで勝つんだ」という気持ちは感じられたので。


ブーイングが起きたことはこの結果はサポーターも
なかなか受け止められないということでしょうか。
物凄くアグレッシブに戦って、物凄く良い内容なんだけど
あと一歩で勝てなかったというようなシーズンではなかったと思うので
小林選手の「もっとサッカーに没頭して」という言葉が印象的でしたが
もっと真摯に勝利だけを目指してやっていくことが
一番大事になってくるんでしょうね。
何かをするには没頭するしかないんだろうなと
いつもサッカーから学びます。
中途半端からは何も得ることができないですから。
本気で優勝を狙うのであれば、何かは変わるはずだと思います。


片渕監督のインタビューをお聞きしても謎は解けなかったですね・
勝ちに行きたいと思った瞬間はどこだったのか、
あのままで良かったと思った理由はどこなのか、
後半頭から最後までああいう形でしたからね。
万が一名古屋が引き分けないし逆転していたら
取り返しの付かないことになっていたかもしれないですから。
これがあるからサッカーは怖いですし、面白いですし
もっとサッカーを知りたいと思いました。


(広島)
ウタカはあの笑顔に魅了されますよね。
笑顔以外にももちろんプレーも素晴らしかったですし
ボールも収まりますし、反転に利き足もないですし
左に右に抜けることができるので
対峙するディフェンダーはとにかく嫌でしょうね。
一見のっそりしているように見えるんですけど
緩急を付けるので速いんですよね。


ゴールシーンの広島の攻撃は
何度見ても素晴らし過ぎましたね。
みんなが均等にサポートに入りましたから。
ラグビーのように左に右に、色々なパスコースがありましたから。
また最後にウタカが決めるんですよね。
左足ですけどニアサイドへ狙い通りに。


ウタカはシュートモーションの時もフェイントを入れるので
GKもどこに飛んでくるかわからないと。
イライラするシーンも今シーズンはほとんど見られなかったですから。
2試合に1点ペースですか。
広島の1トップを務めるというのは大変だと思いますけどね。
ドウグラスの名前もそれほど思い出さないくらいフィットしましたし
広島からすれば来季も残留してくれることを祈っているでしょう。


【Jリーグブログ的データ】
J1-2nd第17節@デンカビッグスワンスタジアム
アルビレックス新潟 0-1 サンフレッチェ広島

入場者数:27,081人 天候:曇のち雨のち晴、無風
気温:18.2度 湿度:33%
主審:家本政明
副審:五十嵐泰之、堀越雅弘
第4の審判員:吉田寿光


《得点者》
<新潟>
21'ピーター・ウタカ⑲(アシスト:柴﨑晃誠)


《選手寸評》
(新潟)
GK守田達弥
確かにこの日の失点を防ぐのは難しかったが、チームを救うビッグプレーを増やしたい
DF松原健
スクランブル起用もボールを受けた後に縦へ入れるボールはほとんど相手へ
DF増田繁人
前半のチャンスは決めたかったが、本職では大きな過失なくプランをきっちり遂行
DF西村竜馬
縦パスへのチャレンジも数度。ライン上でのクリアがこの日のハイライト
MF加藤大
キック精度に欠けた印象。5バックの右サイドとしてほとんど守備に追われていた
MF小林裕紀
縦に切ってしまうシーンが散見。彼の所に収まらないと時間が創れない
MF小泉慶
数度の危ないパスミスを補って余りある守備でのアグレッシブさがチームを勇気付けた
MFコルテース
守備面でのミスが決定的なピンチに直結。軽さが何度もチームを危機に陥れる
MF成岡翔
失点に繋がったパスミスは痛恨。スタメン最年長の落ち着きを見せられず
(→57' FW田中達也)
サイドの穴埋めに奔走。試合後の涙に掛かっていた重圧の大きさを垣間見た
MF端山豪
久々のスタメン起用にやや空回り、イージーミスも多く2人目の交替に
(→68' FWカリウ)
ファーストプレーでFKを獲得するもそれだけ。ほとんどゲームに入れなかった
FW鈴木武蔵
2度に渡って野上に挑んだような突破を常に意識して欲しい所


《選手寸評》
(広島)
GK林卓人
守備機会はほとんどなく鈴木との1対1も冷静にセーブ。足元も十分安定していた
DF塩谷司
チャンスに絡む嗅覚は相変わらず。守備でさらされる場面はほとんどなかった
DF野上結貴
一度ちぎられた鈴木にも2度目はきっちり対応。安定感はしっかり打ち出した
DF水本裕貴
守備面で不利を強いられる場面はほぼなし。攻撃参加の意欲も窺えた
(→86'MF森﨑和幸)
唯一切られた交替カードとして試合を締め括った
MF柏好文
今シーズンはこの試合も含めて駆け上がる意欲とパワーがやや物足りない印象も
MF青山敏弘
ゆったりとした展開の中で自由にボールを動かす。良い意味で目立たない90分間
MF丸谷拓也
相手が出てこない流れもあって、ボールを捌くシーンが圧倒的に多かった
MF清水航平
今季のリーグ戦は無得点だっただけに、後半の決定機は沈めたかったはず
MFアンデルソン・ロペス
独特のリズムで相手ディフェンスを翻弄。もう少しフル稼働する姿を見たかった
MF柴﨑晃誠
先制時のアシストはパーフェクト。8ゴール11アシストと飛躍の1年に
FWピーター・ウタカ⑲
スムーズなコントロールから完璧なゴール。得点王おめでとうございます!


再放送スケジュールは
11月12日(土)午後0:00~午後3:00 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!


土屋

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