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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

スタッフブログ 2016年10月06日

昌平高校・松本泰志選手 サンフレッチェ広島入団記者会見 会見後の村山哲也・サンフレッチェ広島強化部スカウトコメント

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本日昌平高等学校にて、同校サッカー部に在籍している
松本泰志選手のサンフレッチェ広島入団記者会見が開催されました。
以下、会見後にお聞きした村山哲也・サンフレッチェ広島強化部スカウトのコメントです。


(村山哲也・サンフレッチェ広島強化部スカウト)
Q:広島はサッカーのスタイルがハッキリしていると思いますが、その中で新人選手を見つけるポイントはどういう所に主眼を置いてらっしゃいますか?


A:確かにシステム的にも特徴がありますし、専門性みたいなものが出てくるポジションもありますし、前の部分で行くとシャドーも流動的なので、新卒で考えているのはスペシャルというよりユーティリティさを持っているかという所で、ウチでトレーニングをしていく中で、より専門的なポジションもできるようにという視点は持っています。まずはきっちりどこのポジションもこなせるだけの技術、戦術眼、センスみたいなものを持っているかどうかですね。プラスアルファとして「このポジションになっていくだろうな」という所はもちろんあるんですけど、松本選手も前のポジションなら全般的にできるでしょうし、ウチのワイドではないかもしれないですけど、体が強くなって運動量が増したら、そこもできる可能性はあるかもしれないですよね。そういう所で見ていた感じです。


Q:ここ最近のサンフレッチェで考えると、あまり関東の高校生をリクルーティングしている印象はなくて、もちろん地域的なこともあって、どちらかというと西日本の高校生を獲得してきている印象があるんですけど、今回に関しては偶然的な要素も強かった感じでしょうか?


A:偶然の要素もあります(笑) 広島でインターハイが開催されたということもありますし、そもそも僕は東京の出身なんです。高校のサッカー部ではなくて、三菱養和というクラブチームでプレーしていたんです。


Q:ちょうど先週、名古屋の小川佳純選手にインタビューしてきました。


A:小川佳純は僕の教え子ですよ(笑) 彼は4年から調布に来たんですけど、その時に調布のスクールをやっていたのが僕だったんです。4年、5年、6年と彼を見ていましたし、彼の弟も指導しましたよ(笑) ですから、養和と昌平高校の試合を見に行ったのも東京に帰ってきた時に、「こっちで何か試合ないかなあ」と思っていたら養和の試合があったので、「ちょっと後輩たちの試合を見に行こう」と思って行ったんです。


Q:それはかなり運命的な感じですね。


A:そうなんです。


Q:松本選手は1年生の時から目立っていたと思いますけど、初見で光るものがあったのでしょうか?


A:はい。「面白いな」という感じでした。決定的だったのはインターハイの東福岡のゲームです。「ここでこれだけできるか」と。中盤のバイタルで厳しい所に入っていった時に、ヒールでパスを出したりしていて、そういう"遊び"もあの状況で飄々とできていたんですよね。監督には「場面と場所を考えろ」と言われていましたけど(笑)、逆にそういうことをやるだけの余裕も"遊び"もあると。それがない子に「それをやれ」と言っても難しいですけど、それがある子にある程度の規制をしていくことはできるので。選手を見るポイントについては色々な要素を聞かれるんですけど、これって感覚なので、去年僕が獲得に関わらせてもらった森島司もそうですけど、やっぱりパッと見た時の風貌とか立ち姿、オーラとか滲み出るセンスみたいなものが物凄く大事で、それは松本くんは一発でしたね。「ああ、コイツ持ってるな」という。


Q:個人的に松本くんを断続的に見ているんですけど、以前よりゴールへ向かう意識が高くなっているように感じましたが、それは村山さんも感じてらっしゃいますか?


A:そうですね。得点も増えていると思いますし、僕も距離的な問題もあって毎試合毎試合見ている訳ではないですけど、やっぱりゴールへ行こうとする姿勢は増えたかなと。逆にそれがあるから人を使うプレーもより生きていますし、まだまだもっと面白くなるんじゃないかなと思っています。


Q:村山さんも確信をもって松本くんを練習に呼んだと思いますが、森保監督からの評価はいかがでしたか?


A:もちろん悪かったら獲っていないですからね(笑) 「良いんじゃない?」と。実際に監督は準決勝の市立船橋のゲームも見ているんですよ。たまたまオフの日で来てくれて、「大会が終わった翌日から練習に呼んでもいいですか?」という話もしましたし、「アイデアがあって面白い選手だね」という感じでしたね。結構新人のリクルートに関しては、若手の練習を横内(昭展)ヘッドコーチが見ているので、横内さんの意見をお聞きしているんですけど、「左右差のない技術力の高さと、ちょっとしたアクセントを付けるアイデアと、攻撃の仕掛けも良いよね」という印象だったようです。


Q:先ほど会見の中では足立強化部長から「2,3年の内にゲームに出てもらえれば」というお話もあって、それもチームの総意ではあると思いますが、村山さんはもちろん1年目からゲームに絡んで欲しい気持ちは強いですよね。


A:そうですね。自分が関わって獲った選手は、少しでも早くピッチに立って欲しいということは凄く思います。それだけの攻撃センスも持っていると思いますし。ただ、体をきっちり作らないと、急いで出てケガをしても良くないので、着実に行くんだったら1年間はタフなトレーニングを積んで体を作って、2年目のシーズンでチャンスを掴んで、2年目の途中から固定されて使われるようになるのが理想ですよね。


Q:これも会見で足立強化部長が「新旧交代」について触れてらっしゃって、実際に丸谷選手や茶島選手といった若手がチャンスを掴み始めていると思いますが、そういうタイミングの巡り合わせもありますよね。


A:4年で3回優勝したメンバーは今年で5つ歳を取っている訳で、そういうサイクルに入っているのは間違いないです。今はレギュラーで不動と言われている人たちの出場時間がだんだん短くなっていくのであれば、そうでない選手たちの出場する時間が増えるということですし、もしかしたらこちらが考えているプランよりも、チャンスの巡ってくる時間は早いかもしれないですよね。それを意識して掴み取れるかどうかという所なので、「入団したら最初のキャンプが勝負だよ」ということも言っていますし、もっと言うと既に今から勝負は始まっているので、「今までの高校生の感覚で練習をやっていたら困るよ」というのも本人に言っています。なので、割と早いタイミングでチャンスはあるかもしれないですね。


以上です。


土屋

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