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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。
松本平広域公園総合球技場で行われた
2016 明治安田生命J2リーグ第35節の
松本山雅FC×ファジアーノ岡山は
1-1のドロ-でした。
以下、試合後の記者会見における
松本・反町康治監督のコメントです。
(松本・反町康治監督)
まあコメントするのに難しいゲームだったかなという風に思いますけども、色々な状況を踏まえれば勝ち点3を取って終わりたいゲームだったかなとは思います。全体的にゲームをうまくコントロールして、ほぼプラン通りに進んだゲームであったというのも考えて、勝ち点1で終わったのは少し心残りかなという風に思っています。ただ、もう「心残り」って言っても勝ち点は帰ってこないので、次の試合に向けてまた準備をしていくしかないかなという風に思っています。ケガとか出場停止とかで、今日はベンチを見てもユースの選手が入っているという苦しい台所事情の中で、今日の試合がおそらくそういう意味でのボトムかなと思っています。ここからケガが治ってきたりとか、出場停止が今日1人出ましたけど、何とか乗り越えて、最後のカウントダウンに向かって行きたいなとは思っています。最後の最後まで本当に、今日は天候がどうなるかわからないような難しい天候の中、アルウィンに足を運んでいただいて、声を嗄らして応援してくれたサポーターに本当に感謝していますし、最後の最後まで皆さんと戦っていきましょう。以上です。
Q:1点リードして、相手が一気に3枚替えてきた後ですが、ベンチの指示やチームとして徹底し切れなかった部分はあったのでしょうか?
A:中盤はアンカーを1人にして、2トップにしたような形にしてきましたけど、そこの"ヘソ"というか、矢島の所が少し気になった部分はありますけども、どういう考えかわからないんですけども、最初はスピードのある選手が控えている中で、我々に有利になるようなエンドを取ってくれたので、ある意味そんなに神経質になるような所はなかったと思います。それをウチもずっと話をしているので、そこを高崎がうまく抑えたりしていましたし、相手が3人替えたことによって、その部分も解消できたので、逆にゲーム運びとしてはうまく行っていたんですけどね。
Q:誤算というのはどのあたりでしょうか?
A:誤算は特にないです。やられたのはセットプレー一発だけで、あそこの"Dマーク"の所に矢島がいるという、昨日もそういう話をしてトレーニングしてきたので、そういう意味でもさっき言った「心残り」というのはそういう所で、わかっていてやられるというのが。しかも岡山さんにはこれで3失点していますけど、アウェイも含めて全部セットプレーからというのを考えると、我々のそうした強さには繋がって来ない1つの要因かなと思いますよ。
Q:少しボールはうまく奪えていたけど、バイタルの所で雑になったのか、人数が足りなかったのかという所で、監督も色々と指示をされていたと思いますが、攻撃のアタッキングサードの所で、1点先制してからはいかがだったでしょうか?
A:向こうの岩政を中心とした最終ラインは、ラインを全然上げて来ないんですよね。それはもう分析済みで、そこまでは運べるんですよ。それは他のチームも同じなんですね。ただ、その5枚並んでいる所をどう剥がすかという意識を少ししながら、トレーニングをしてきたんですよ。それで、結局「崩し切れなかった」という言い方にもなるんですけども、横からのボールがあまりにも合わないですよね。そこまでボールを運んで、キャー、クロス、ドーン、というのを。ウチはクロスからの得点が全得点の中の割合でそういうことで、岡山さんも同じ総得点なんですけども、クロスの得点率が全然違うのはそういう所であって、入る方の問題なのか、出す方の問題なのかというのは、ずっと毎週トレーニングをしているんですけど、結局ゴールを取ったのもナス(那須川将大)のクロスから落としてという形でしたけども、そこをやっぱりというのはありますよね。そこで今度は外を使って、そうすれば今度は色々な所が空いてきますし、バイタルの所が無理だったらそこを今度はという風にやっていければ、マンチェスター・シティみたいになるんですけどね。なかなかそうはうまくはいかないですけども、その課題にはこれからもあと7試合で取り組んでいきたいかなという風には思っています。
Q:これからの7試合のカウントダウンで大事になってくるのはどういう所でしょうか?
A:皆さんに勘違いしてもらいたくないのは、セレッソとか清水みたいに予算規模がそんなにあるようなビッグクラブではないということを、まず認識してもらいたいと思います。あなた方も少し"あぐら"をかいて、「おらがチームは強いんだぞ」という方もいらっしゃるかもしれませんけども、本当にみんなでお客さんとか色々な人が汗水たらして、我々スタッフもそうですけど、選手もそうですけども、みんなが力を合わせた集結が、この順位に来ていると思っていただければ良いと思います。だから、今の順位にいるからといってあぐらをかいているようでは、どうなるかという風になると、当然みんなわかっているように奈落の底に落ちる訳であって、下を見るのではなくて、あくまでも自分たちの次の試合に向けてやっていくしかないんですよ。
「負けがない」とか「勝ちがない」とかと言われれば、少しカチンと来ますけども、どの試合だってそんなに簡単に勝てる相手はいないですよ。我々の天皇杯を見て下さいよ。そうでしょう?そういう緊張感のある中でやっていくこと自体は、僕は凄く嬉しいですよ。皆さんは昇格した時のことで、勝ち点差が離れていたから、そういうイメージを持っているかもしれないですけど、そんなのはほとんどないですよ。最後の最後までやるというのは、最初のコメントでも言いましたけど、それは別に望む所じゃないにしても、本当にもうギリギリの戦いをしていくしか、我々に残された道はない訳であって、そのために努力はしているつもりではいます。それが今のこういう結果に繋がっているので、より一層努力しなきゃいけないとは思っていますよ。僕が言えるのはそこだけです。
Q:失点の前のCKも相手選手にニアにフリーで入られていましたが、キッカーも含めて相手が3枚替わったことで、セットプレー面での影響というのはありましたか?
A:もし替わってすぐにセットプレーがあったとしたら、混乱していると思います。ただし、替わってからセットプレーがなかったので、全部もう誰が誰に付くということはできていました。もちろん例えばキム・ジンギュがもしかしたら上がってこないかもしれないですし、例えば藤本が残っているかもしれないですし、それはちょっと予想が付かないんですけども、そこでの処方箋はちゃんとやっていましたよ。ちょっと映像を見てみないとわからないですけども、やっぱり捨て身で来るような、しかもキッカーが非常に良いヤツがいるという中で、ちょっともったいなかったというのは認めざるを得ないですよね。でも、それは徹底してできていましたし、それが例えば追い付かれた1つの理由ではないと思います。
Q:最後にセットプレーから点を取られてしまいましたが、それ以外の所では守備は凄く安定しているように見えました。岩間選手が普段やらないようなポジションをやっていた訳ですが、守備陣への評価というのを教えていただけますか?
A:おっしゃる通りで、オープンプレーの中ではほとんど危ないようなシーンは実際なかったですよね。それはある意味我々が相手のボールの出所にプレッシャーに行けば、1人少ないことによって長いボールで逃げるしかなくて、それがことごとくゴールラインを割っているような形で、我々のゴールキックからスタートというような形でしたからね。だから、メンバーを替えることもしなかった訳であって、そういう意味ではおっしゃる通り、非常に安定していました。岩間もほとんど公式戦で90分(センターバックで出場する)というのは初めてかもしれませんけども、チームの狙いとかそういうのも含めて、本当に"急造"という言い方が良いのかわからないですけども、良くやったなという風には思っています。
Q:今後岩間選手があのポジションでプレーすることはあるでしょうか?
A:まあ「あり得ます」って書いといて下さい。
以上です。
土屋
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