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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。
京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場で行われた
2016 明治安田生命J2リーグ第30節の
京都サンガ×北海道コンサドーレ札幌は
0-0のドローとなりました。
以下、試合後の記者会見における
京都・石丸清隆監督のコメントです。
(京都・石丸清隆監督)
ホームで勝利ができなかったことというのは非常に残念ですけど、選手は新しいシステムというか、それにトライして非常に良く最後まで頑張ってくれたという風に思います。少し前半は後ろ重心というか、ちょっと慣れないせいもあって、少しラインが上がらなかったという所で、前半はかなりシンドイ展開にはなってしまいましたが、後半はもう少しボールに対してプレッシャーを掛けに行こうという所からスタートして、少ないチャンスを何とか勝ちに繋げたかったですけど、少し全体的には前半よりアグレッシブになったかなという印象です。そこで最後にバランスと点を取りに行くという選択の中で、結果的に4バックにしてやったんですけど、こちらからバランスを崩したという所もあった中で、逆にかなり危ないシーンもあったので、そこらへんはまた考え直さなくてはいけないなと思います。ただ、首位相手に選手は本当に良く頑張ってくれたという印象です。以上です。
Q:スタートからの3バックは3節以来だったと思うんですけど、その狙いと、結構リトリートしている場面が多かったと思いますが、勝ち点1という所を重視されたのか、それとも勝ちに行ったのかというゲームプランを教えていただけますか?
A:まず勝ち点1を取りに行くということは考えていないんですけど、始めの内に失点をするとかなりシンドイという、先制点を取られるとほぼ相手が90何パーセントで勝つという所のデータからすると、まず初めのゲームプランとしてはやられない所からスタートして、前の3トップがかなり強烈なものですから、ウチの4バックのスライドと前線からのプレッシャーの掛け方というのが、若干間に合わないのかなという所から、今回3バックを敷くという所を決断したので、それが引き分け狙いという所ではないです。その中でも勝機は絶対にあると思っていたので、その中で見い出せるものというのがあると思っていて、相手のプレッシャーもそこまで強くないという所もありましたし、攻撃の形的には若干人が変わるので、ちょっと攻撃のパワーがないなという所はあるかもしれないですけど、そこらへんは何とか少ないチャンスの中で、攻撃的な選手を入れていくという所の中で、後半はバランス的にそこまで悪くなかったので、若干替えにくいという部分はありましたけど、もう少し点を取りに行く形というのを準備しないといけないという所は、今日はあったかなという風には思います。ただ、勝ち点1を取りに行ったという訳ではないです。
Q:ビルドアップの所でお伺いしたいのですが、相手の3トッププラスワイドの所のプレスもあって、後ろから組み立てる所で手を焼いた印象もありますが、そのあたりの評価はいかがでしょうか?
A:そこらへんの所では指示はしていたんですけど、若干試合になってみると見える背景がちょっと違うのかなという部分で、ちょっと消極的だったり、ポジションの取り方がちょっと遅いなという部分があったので、少しだけ後半のボランチの立ち位置を変えたりしました。その堀米とセル(エスクデロ)と(イ・)ヨンジェとの距離感が前半はかなり遠かったので、その距離感をもう少し縮めるという作業をしながら、後半は少しだけですけど(佐藤)健太郎にもボールが入るようになりましたし、相手のボランチの脇にもボールが少し入るようになったかなと。そこらへんは普段からやっていることなので、ちょっと不慣れな部分でその判断が少し全体的に遅れたのかなという部分はやむを得ないかと思うので、今回こういう風にやると決めたのも僕なので、選手がそこに対して今後ストレスが掛からないようにしながら、ゲームプランなりシステムを考えていきたいと思います。
Q:守備に関してはどういう評価をされていますか?
A:先ほどちょっと話したんですけど、前半はかなり後ろ重心になったかなと。後ろで余っているシーンが結構あって、サイドハーフとシャドーの選手が振られるシーンというのが結構あったと思うんですね。そこらへんを怖がらずに、もう少し余っている選手がどんどん捕まえに行くという所は、このシステムに限って言えばもっとやっていいのかなという部分があるので、1枚で限定していくという難しさももちろんありますし、そこらへんは後ろの選手がもう少し自分たちからアクションして、捕まえに行くという作業をすればもう少しハマったかなという印象はあります。
Q:無失点で札幌相手に抑えたということに関しては、どのように受け止めてらっしゃいますか?
A:ゼロで抑えたというのは大きいんですけど、先ほど言いましたように、勝ちに行くという所で言えば勝てていないので、そこらへんの攻守の繋がりの所で考えると、少し守備的な形になってしまったというのは、ある程度その中ではプランでもあったんですけど、点を取れなかったというのは残念ですね。
Q:首位チーム相手のホームで勝ち点1という結果については、どのように受け止められていますか?
A:それは次のゲームに勝っていくということにならないと、あまり勝ち点1を積み上げていくということが今の狙いではないので、そこらへんはしっかり次に勝てば意味のあるものになると思うので、ここはもちろん負けよりも引き分けの方が全然前向きでいいんですけど、このシステムの中でもそうですし、色々なオプションを持ちながらでも勝てるチームになっていくということが、上に行けるものだと考えているので、常に同じことをずっとやっているだけじゃなくて、この中からでも勝機を見い出して違うものを、もっと幅のあるチームを作っていきたいとは思います。
Q:今回の3バックは残り12試合を戦う上で、1つのオプションになったと考えてらっしゃるのかということと、高橋選手ではなくて染谷選手が入った理由を教えていただけますか?
A:今後システム的には十分オプションになり得るのかなと思います。それはゲームの途中かもしれないですし、始めからやるかもしれないですし、相手によってもまたそういう状況もあり得るかもしれないので、なおかつそれが攻撃的にできる部分もあるし、守備的にできる部分もこのシステムには両方あると思うので、今までのシステムと併用しながら、その中でできる選手で一番ベストなのは何なのかというのを常に考えて、やっていきたいなという風に思っています。祐治に関して言えば、前日に急にちょっと痛みがある部分に出てしまったので、そこはしょうがないという所ですね。前々日までは一緒にトレーニングしていたんですけど、前日に急遽不具合が出てしまったので、別にこれは彼が何かしたという訳ではないです(笑)
Q:3バックから4バックに変えられたのはどのタイミングでしょうか?
A:たぶんあのままやっていたら、0-0というのはある程度見えていた部分もあるし、あとは高さの部分でキロスを出す時に、どうしても中盤の枚数を削るのか、後ろの枚数を削るのかという部分で、その判断的には少し遅くなったのが、全体的になかなか意思として伝わらなかったかなと。それがかなりギャンブルになるというか、それがあまりにも長かったら逆に失点してしまうという所も少しあったので、それがまたキロスが入ったことによって、全体的に誰がどの立ち位置にというのが、また正確に伝わっていなかったのが今日もあったような気がするので、そこらへんはまた反省材料かなと思います。もう少し早ければセットプレーとか色々間に合ったかもしれないんですけど、そこらへんは僕の判断が遅かったというのは反省しています。
以上です。
土屋
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