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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2016年06月11日

J1-1st第15節 新潟×大宮マッチレビュー

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J1-1st第15節 
アルビレックス新潟×大宮アルディージャ@デンカビッグスワンスタジアム
解説:林健太郎 実況:西岡明彦 インタビュアー:高木聖佳


【アルビレックス新潟 吉田達磨監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q:ホームでの初勝利で、リーグ戦でも10試合ぶりの勝利ということで、選手の中にはサポーターの皆さんに挨拶に行って涙をされている選手もいらっしゃいました。色々な想いのこもった勝利になったのではないでしょうか?


A:本当に今勝って、率直に嬉しい気持ちはありますけど、ここまでホームでこれだけのものを戴いているのに勝利を届けられずに、まだ申し訳なさの方が勝っているくらいで、今日も『GET the WIN!』を作っていただいて、本当に気持ちが高まって選手も高ぶって、かなり前半で疲労してしまいましたけど、それでも最後までその気持ちを出して、走り抜くことができたのも本当にこの応援あってだと思います。


Q:今日は本当に勝ちたいという気持ちが伝わってくるゲームとなりました。この90分を振り返っていただけますか?


A:前半は選手たちの気持ちと戦術と、トータル的に凄く見えるものがありました。ただ、後半は当たり前ですけど、徐々に相手が圧力を掛けて押し込んでくる所で、最後は人数勝負というか、パワープレーに対して自分たちのパワーで向かって行かなければいけない勝負になりましたけど、本当に気持ちを切らさずに戦ってくれたと思います。


Q:まず試合の入りが非常にアグレッシブでした。どんなメッセージを伝えて、選手たちを送り出したのでしょうか?


A:もう僕は普段通りですけど、選手たちが本当に自発的に話し合って、自発的に動いて、特に戦術的に何かを授けた訳ではないですけど、とにかく彼らが彼らの力を持って、この状況を解決する努力をしてくれたと思います。


Q:サイドの裏のスペースを使ったあの得点シーンは、狙い通りだったのではないでしょうか?


A:そうですね。あそこに走れればいいなと思っていて、相手にもたくさん走られましたけど、しかもちょっと一旦は相手ボールになり掛けた所で、粘って押し込んだというのは、今後そこでもう1回諦めずに取り返しに行くということにも繋がると思いますので、まだまだ続けていきたいと思います。


Q:先制ゴールにも絡んだ端山選手や成岡選手もそうですが、前線のメンバーを少し変えてきました。今日のメンバー選考のポイントを教えて下さい。


A:競争というか、選手たちは練習を毎日やっていますし、僕も当たり前ですけど練習を毎日見ていますから、その中で旬な選手というのが、今日はたまたまアシストとネットを揺らすということでしたけど、これまでもその舞台に立った選手もいて、そのチャンスを残念ですけど逃してしまった選手もいて、またそういった練習の競争というのが、今はこんな状況ですけど、続けられればと思います。


Q:この厳しい環境の中で走り切った今日の試合は、今後へのキッカケになるのではないですか?


A:そうですね。本当に諦めずに走り続けるということが何より大事だということは、今日で改めて教えられたので、また選手と一緒に次に向けて頑張っていきたいと思います。


Q:小林選手の状況が気になりますが、何か情報は入ってきていますか?


A:彼自身も物凄く期するものがあったでしょうし、本当に走り切りましたし、途中で替わりましたけど、その時間まではとても戦術的にも賢くハードにプレーしてくれたので、おそらく疲れが溜まったというか、出てしまっただけだと思います。


Q:あれだけ圧倒しながらもう1点というのが監督の中にもあったと思いますが、どんな所が必要だったとお考えですか?


A:勢いだけではなく、とにかく最後にもう1点入れて沈めるということは、これまで自分たちを苦しめてきたのもそこなので、冷静に行きたいと思います。


Q:ファーストステージの残り2試合に向けて一言お願いします。


A:またこういった喜びを皆さんに届けられるように、また明日休んで、明後日から頑張っていきたいと思います。


【大宮アルディージャ 渋谷洋樹監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q:今日の90分をまず振り返って下さい。


A:まずは今日は暑い中、アウェイの地に我々の大宮の地から1000人ほどのファン・サポーターが来てくれて、勝利を届けられなかったことを、まず本当に申し訳なく思います。難しくしたというゲームで、開始早々に我々の背後にボールが来て、処理を相手に取られて、そのまま入れられてという形で、やっぱりああいう形の0-1からのスタートで、前半は特に勢いをそのまま受けるような新潟さんの攻撃が続いていたので、もう少しサポートだったり、ワンタッチを使ったり、あとは背後という所は意識しなければいけないなと思ったんですけど、なかなかそのリズムで相手のプレッシャーを回避できずにゲームが進んでいたかなと思います。もう前半の最後の方からボールを持てたので、後半はある程度しっかりと幅を持って、相手の所に侵入できればなと思いましたけど、我々のチャンスというのは最後のパワープレーの感じしかなかったので、もっともっとああいうチームに対して、ああいう風に後ろでコントロールされた時に、幅を使ったりジャストなボールをしっかりと入れられるように、トレーニングでやっていきたいと自分自身も思いましたし、選手にもそれは伝えたので、もっともっとレベルを上げていかないと難しいかなと思った試合でした。


Q:前半の戦い方を見て、ハーフタイムには具体的にどんな指示を選手に出されたのでしょうか?


A:相手もプレッシャーが強いので、先ほども言ったようにワンタッチを使ったり、角度や距離感をしっかり変えて、幅を持ってやったんですけど、距離が変わっていないので、距離を変えてプレーするということを少しイメージして、相手の背後を少し意識してやっていました。


Q:そういう中で泉澤選手を使いましたが、その狙いと効果を教えて下さい。


A:幅を使って相手を広げてから間を通していかないと、ただ相手の背後を狙ってもうまく行かないので、やっぱり幅を取る選手を使ったというのと、そこで1対1で仕掛けて最後はクロスを上げるという所をイメージしてやっていました。


Q:そこからリズムが出てきたと思いますが、久しぶりの出場だった泉澤選手の状態はどのように見られていますか?


A:ずっと状態自体はある程度良い中で、もっともっとできると思って僕は外していましたけど、ナビスコカップで鹿島さんを相手にしっかりとアピールしてくれたので、今日は0-1だったということもあるんですけど、迷いなく後半の頭から彼の推進力は必要かなと思って入れました。本当に良くやってくれたと思います。


Q:今日の前半も圧倒された中で最少失点で抑えられたということで、「粘り強く」という言葉もハーフタイムにありましたが、その部分はどうご覧になっていましたか?


A:前半はバランスを崩しながら攻撃していたので、「ちょっとカウンターは危ないな」と思って見ていましたけど、後半はバランス良く攻撃していて、その中で点が取れなかったので、もっともっとそういう所の精度を高めないといけないかなと思います。前半はちょっと自分たちがバランスを崩しながらやっていたので、「2点目を取られたら危ないな」と思って見ていたんですけど、そこは最後まで付いていく所も粘り強くできていたので、今後のためにはしっかりそういう所ももう一度整理していきたいと思いました。


Q:ファーストステージも区切りの最終節まであと2試合となりました。どんな所にテーマを置いて戦っていかれますか?


A:プレッシャーはこれからもまたあると思いますし、これから夏になれば今日みたいに暑い日が来る中で、自分たちで簡単にロストしてしまって守備の時間が長いと、結果は伴ってこないと思いますし、激しくプレッシャーが来た時に周りの選手のサポートとか、そういうスピードを持って角度を変えたりとかという所を、もっともっとより高めないと難しいかなと思います。あとは相手の嫌な所に行って、最後はシュートという所を意識してやっていきたいと思います。


Q:まだまだ上位も狙える立場にいらっしゃいますが、そのあたりはいかがでしょうか?


A:我々は昨年J2で戦って、一昨年私自身の失敗で落としているので、まずは絶対に残留をするための勝ち点を取るということは意識したいですし、勝ち点を1つずつ重ねていって、ファーストステージは最後2試合ですけど、次はホームでこの間は2-0から2-2になってしまったので、しっかり勝利して、一戦一戦目の前の戦いをやっていきたいと思います。


【アルビレックス新潟 成岡翔インタビュー(試合後・中継内)】
Q:今の率直な気持ちを聞かせて下さい。


A:まずはだいぶ勝利から遠ざかっていたので、とりあえずこのホームで勝ててホッとしています。


Q:ゴールシーンを振り返っていただけますか?


A:(端山)豪がライン際で粘って残してくれたので、試合前から「ゴール前は入って行くよ」という話はしたので、豪もちゃんと見ていてくれて、あとは体に当てるだけで気持ちのこもったゴールだったと思います。


Q:今も鳴り止まないアルビサポーターからの声援です。いかがですか?


A:本当にサポーターの皆さんにはツラい想いをさせてしまっていたと思うので、ここから巻き返していきたいと思います。


【林健太郎氏のレビュー】
(新潟)
最後はかなり押し込まれましたけど
本当に勝ちたいという気持ちで凌ぎ切ったという印象です。
後半の15分前後から多少運動量が落ちてきた中で
ここを凌ぎ切れたというのは今後に繋がるはずです。
0-0で勝ち切れない試合が何試合かあった中で
こういう苦しい試合を勝ち切ることができると
チームの自信になりますから、この1勝はかなり大きいと思います。


成岡は技術が高くてクリエイティブな選手というイメージがあるんですけど
「何としてもホームで勝ちたい」という気持ちの入った
まさに体で押し込むような大事なゴールを見せてくれましたよね。
ホームのサポーターの後押しがあってのこの得点とこの勝利だったと思います。
端山もそうですし、今日新しく使われた選手が結果を出したということは
本当に今後へ向けてのプラス材料ですよね。
鈴木武蔵も小泉ももっとやれるでしょうし
練習の中での競争ということも監督がおっしゃっていましたし
そのあたりで良い影響がチームとして試合に出てくれば
まだまだ上位にも行けると思うので期待したいですね。


守田にCBの舞行龍と大野を含めて本当に90分間集中していました。
立ち上がりの1点を守り切るというのは結構難しいと思います。
良く集中力を保って対応していましたよね。
ホームで1つも勝っていないというのは
かなり重いプレッシャーがのしかかっていたと思いますよ。
これで雰囲気や流れが変わったりすれば良いと思いますけど
まずは本当に下の順位の3つから抜け出すことですよね。
できればファーストステージの間にそこまでは行きたい所でしょう。
今日の前半のようなアグレッシブな戦いができれば
勝ち点は取れていくと思います。


レオ・シルバと小林の所は特に前半は機能していたと思います。
あとはラファエル・シルバがどのくらいで
戻って来られるのかというのもありますよね。
山崎の調子が良いので大きな穴にはなっていませんが
鈴木武蔵も含めて調子の良い選手をうまく使い分けながら
組み合わせを考えていく感じでしょう。


新潟はサポーターの力が大きいと思いますよ。
常にたくさんのサポーターが入って後押ししてくれますから
チームと一緒に様々なものが成長して行っているのかなと感じます。


(大宮)
後半は大宮がしっかりとサイドを使いながら
攻撃し出したというのもありますし
岩上が入ってからのコーナーキックとロングスローは
十分脅威になっていたと思います。


ラストパスやシュートの精度とよく言いますけど
そのギリギリの所の精度を上げていくために
何が必要なのかという所ですよね。
家長もいますし、突破できる泉澤も今日出ていないムルジャもいますし、
ある程度個人の所に頼りつつも全体の質を上げていかないと厳しいかなと。
どうしても大宮の課題は得点力の所ですよね。
ですから、今日のように相手にリードされて少し引かれた時に点が取れないと。
そこはまだ改善の余地はあるかなと思います。
もう少しペチュニクあたりがフィットしてこないと
チーム全体の得点力は上がってこないでしょうし
個人個人を生かしていくチーム全体の動きも創っていきたいですね。


家長は得点だけではなくて
他の面でもかなり貢献していると思いますけど
頼り切るというのはあまり良くないことだと思うので
ムルジャ、ペチュニク、江坂も含めて
まんべんなく点が取れるようになってくるといいですよね。


最終節の川崎戦は優勝が懸かってくるゲームになるでしょうし
そこでまず自分たちの守備力が試されるでしょうね。
あとはF・マリノスも失点の少ないチームですから
逆にそこでは攻撃力が試されるでしょうし
この2試合は非常に楽しみです。


【Jリーグブログ的データ】
J1-1st第15節@デンカビッグスワンスタジアム
アルビレックス新潟 1-0 大宮アルディージャ

入場者数:20,381人 天候:晴、無風
気温:29.2度 湿度:48%
主審:西村雄一
副審:中井恒、中野卓
第4の審判員:藤田和也


《得点者》
<新潟>
4'成岡翔①(アシスト:端山豪)


《選手寸評》
(新潟)
GK守田達弥
少し失い掛けていた信頼を完全に取り戻すようなハイパフォーマンスの完封劇
DF松原健
先制点のフィードは彼から。ライン上でのファインクリア含めて上々のスタメン復帰戦
DF舞行龍ジェームズ
終盤の一番苦しい時間帯でも体を張り続けた。ロングスロー時に殊勲のクリアも
DF大野和成
後半は懸命にラインをコントロールしたが、欲を言えばもう少し押し上げたい所
DFコルテース
高い位置を取り続けたことが相手の推進力を削ぐ一因に
MF加藤大
インサイドに絞って受けた時にはアイデアが。とにかく足が止まらない
MF小林裕紀
テンポ良くボールに絡む出色のパフォーマンスも無念の負傷交替
(→55' MF小泉慶)
難しい状況での途中出場にも難なく対応。五輪で見てみたい選手の1人
MFレオ・シルバ
チャレンジしている結果とはいえ、危険なロストの連続は諸刃の剣
MF成岡翔
値千金の決勝ゴールはもちろん、サイドの上下動で守備面でも高い貢献度
(→55' DF酒井宣福)
サイドハーフ起用でコルテースと攻守のバランスを保ち切った
FW端山豪
得点シーンも含めて球際での執念は圧巻の一言。気持ちの入ったMVP級の大活躍
FW山崎亮平
52分の決定機逸に象徴されるように、動きのキレがなかなか結果に直結しない
(→74' FW鈴木武蔵)
リーグ戦は今シーズン初出場。終盤は守備面で勝利に貢献した


《選手寸評》
(大宮)
GK加藤順大
失点シーンに自責なし。防げるシュートは全て防いでいた
DF奥井諒
コルテースの厄介な位置取りに悩まされる。終盤の決定機もGKに阻まれた
DF山越康平
1失点目の端山への甘い対応がそのまま勝敗に直結する結果に
DF河本裕之
空陸両面での安定感はさすが。やはりチームに欠かせない貴重な戦力
DF和田拓也
泉澤の突破をサポートしつつ、さりげない気の利かせ方が光る
MF横谷繁
なかなかテンポの上がらないチームの中で確かなアクセントになっていた
(→75' MF岩上祐三)
"セットプレーヤー"としての役割は全う。スタメン復帰が待たれる1人
MF金澤慎
崩れかけたバランスを懸命に保ちつつ、惜しいフィニッシュを取り切るシーンも
MF大山啓輔
全体の停滞感に飲み込まれ、ほとんど流れに乗れず45分でベンチに
(→46' MF泉澤仁)
縦へと仕掛ける意欲が甦る。明らかに後半のペースを引き戻した主役
MF沼田圭悟
左右両方のサイドハーフ起用も攻撃面での存在感は希薄だった
(→85' FWペチュニク)
高さを求められた終盤起用に応えることはできなかった
FW家長昭博
特に前半はチームの出来にイライラが募り、退場の危険性を常にはらんでいた
FW江坂任
チーム最多となる3本のシュートを放ったものの怖さは打ち出し切れず


再放送スケジュールは
6月12日(日)午前7:00~午前9:15 J SPORTS 3
6月14日(火)深夜1:00~深夜3:15 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!


土屋

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