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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2016年06月15日

J1-1st第10節 FC東京×広島マッチレビュー

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J1-1st第10節 
FC東京×サンフレッチェ広島@味の素スタジアム
解説:玉乃淳 実況:西岡明彦 インタビュアー:日々野真理


【FC東京 城福浩監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q:何とか勝ちたいという意地を感じる選手たちの様子でしたが、監督はこの勝ち点1をどのように評価されますか?


A:強豪の広島相手に本当によく攻めてくれましたので、勝たせてあげたかったですし、勝ちたかったですね。


Q:監督が試合前におっしゃっていた相手のカウンターを防いでなど、色々なプランを選手たちはしっかり守りながらやっていたように思いますが、今日の試合に向けてのプランの1つとして前田選手とムリキ選手の2トップという起用をされました。このあたりはどういう狙いだったのでしょうか?


A:相手のビルドアップの中心に青山選手がいて、そこをどういう風に抑えながら良さを出させないかというのは、よくムリキも意識してくれましたし、前線で基点になるというか、より相手の嫌な所で基点になるということもトライはしてくれたと思うので、もっともっと精度を上げていきたいですね。特に前半はもう少しマイボールの時間を増やせるタイミングがあったと思うので、後半はよくそれは自分たちでコントロールしてくれたと思うんですけど、前半はちょっと守備の時間が長かったかなというのは反省点ですね。


Q:後半は先制されながらも追い付いたというポイントで、高橋選手のサイドチェンジから河野選手、橋本選手と非常に良い流れからのゴールだったと思いますが、あのあたりはどう評価されますか?


A:あのあたりのチャンスでもっと決定的に近い形になる回数を多くしたいなと思いますね。あの点は非常に見事なプレーの連続で点を取ってくれたと思いますが、ああいうシーンの手前ぐらいまでは行っているので、本当にシュートまで、あるいはシュートを枠に入れる所はみんなで突き詰めたいですね。


Q:高橋選手は試合終了後に少し心配なシーンもありましたが、大丈夫でしょうか?


A:打撲なので最大のケアをしたいと思います。


Q:今日は橋本選手が得点を取ったり、小川選手がしっかり仕事をしたりと、苦しみの中から誰が出てもチームとしての戦いができるということもおっしゃっていましたが、今後どんな所を選手たちに期待されていますか?


A:ACL組だけが中2日でこの週末に試合をやるので、この土曜日こそが我々の総合力が問われる試合になると思いますし、ケガ人はどこのチームも出てくる話なので、この日程の中で勝ち点3を是非取りたいと思います。


Q:5連戦という難しさも非常に感じてらっしゃると思いますが?


A:ACLに出られたからこそのこういう日程なので、どうせ5連戦をやるんだったら、次にACLが待っているという状況にしたかったなとは今でも思います。


Q:セカンドステージに向けても、ファーストステージの残りも落とせない大切な戦いだと思いますが?


A:もう我々は勝ち点3を目指してどの試合もやるのみなので、とにかく良い準備をして全員で戦いたいと思います。


【サンフレッチェ広島 森保一監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q:90分間お互い戦い抜いた結果の勝ち点1という印象ですが、監督はどのようにご覧になりますか?


A:そうですね。前半は堅い試合になるかなと思っていましたし、そこで相手のブロックにできるだけ引っ掛からないように相手を動かすということと、相手を揺さぶりながら攻撃を仕掛けると。そこでちょっと引っ掛かってカウンターを食らうシーンはありましたけど、そこでもまずはゼロで抑えながら試合を進めようということで、選手は良く踏ん張って前半を折り返してくれました。後半はギアを上げていくということで戦って、良い形で先制点を取れたので、その後に失点してしまった所は前節もそうで、2試合先制点を取った後に、前節はすぐではなかったですけど、早い時間帯で追い付かれているという所は、相手がギアを上げてきた時に耐え切ることや流れを断ち切るということをしていかなければいけないと思います。ただ、相手も攻撃のチャンスがカウンターでたくさんあった中、選手が連戦の中でも良く踏みとどまって、最後まで走って戦い抜いてくれたと思います。両方とも最後はチャンスがあったと思いますし、勝ち点1は先制点を取れていただけに残念ですけど、これが現実なので微増だと思って、ポジティブに考えて次節に向かって行きたいと思います。


Q:選手起用の中でプランの1つでもあったのか、スタメンに宮吉選手で後半の頭から浅野選手という投入もありましたが、そのあたりの狙いはいかがでしたか?


A:前半から先制できれば一番良いですけど、ミヤが出てから試合にも負けていないですし、コンビネーションも上がってきていますし、良い形で試合を進めて、拓磨でさらにギアを上げるという部分が得点の所は結果に出たと思います。


Q:今日が節目という点では林選手がJ1、J2通算でリーグ400試合出場を達成したということで、2002年から今にかけての偉業だと思いますが、改めて彼への評価はどのように感じてらっしゃいますか?


A:本当に普段からコツコツと黙々とトレーニングする姿勢を見てきていますし、彼が1年目の時は僕も選手で一緒にやっているので、そこから本当に地道に頑張ってきて、凄い記録を達成したなと思います。


Q:頼りになる守護神ですね。


A:そうですね。今日もそうですけど、相手の決定的なチャンスを止めてくれていることはこれまでも多々ありますし、チームに安定感をもたらしてくれる素晴らしいキーパーだと思います。


Q:次はホームに戻っての浦和戦になります。こちらへ向けて最後に一言お願いします。


A:ホームで勝てるように浦和戦に最善の準備をしていきたいと思います。


【玉乃淳氏のレビュー】
(FC東京)
確かに城福監督がいつもおっしゃっている
決定的チャンスは創っている中で得点が伸びないと。
あそこで選手がフィニッシュまで持って行ってくれないと悩ましいですよね。
後半は立ち上がりから選手交替も含めて
早い時間から点も取りに行っていましたし
打つ手は打ったのではないかなという気はしますけどね。


0-0で折り返して後半頭から先制点を
勢いを持って取りに行ったという所は評価できると思います。
そんな中でウタカの個にやられた中でも
しっかり盛り返しましたからね。
凄くチーム全体の流れは良かったのではないかなと。
監督が期待する最後の個々の力で点を奪えなかったというのは
今後どう解決していきましょうか。


先取点を取りたいという気概は感じられましたし
特にムリキは何かやりそうな雰囲気は持っていた中で
もちろん選手のキレがどうという時期ではないですけど
バーンズとムリキに関しては気になりますね。
城福さんには煮え切らない想いがあると思います。
早くトップに当ててボールが収まれば
FC東京特有のサイドからのクロスだけではない
色々なバリエーションが加わると思いますので
これは今後も1つの武器になるのではないでしょうか。
ゴールシーンは河野が右サイドに入ったことによって
生まれたゴールでしたね。


2トップも可能性は見えたと思います。
4-1-4-1でやる時よりもクロスに頼らない攻撃ができていましたから
これでムリキのコンディションが最高になったら
楽しみではありますからね。
「上手いらしい」「速いらしい」「強いらしい」の状態は
早く止めないといけないので
「ムリキ上手い!しかも点取る!」となれば
かなり相手に脅威を与えられると思います。


決定機の回数を増やしたいという想いもあるとは思いますが
もうちょっとやって欲しいという選手も中にはいたのかどうなのか。
「良い形は創れているんだけどなあ」という本心も
あるんじゃないかなと思いながら
城福監督のインタビューを聞いていました。
この時期に5連戦はかなりキツいと思うので総力戦ですよね。


(広島)
広島のサポーターも平日の19時キックオフにもかかわらず
かなり多く駆け付けてくれていたので
広島からいらっしゃった方も当然いると思いますし
それは凄いことですよね。
勝ちたいという想いや最後の力の振り絞り方というのは
やはりサポーターの力なくしては実現できませんから。
感謝ですよね。


広島は2試合連続で難しい試合が続きましたね。
神戸の試合も相当タフな試合になりましたから。
ただ、柴﨑と宮吉が相手の間でボールに触れられないと
広島とはいっても攻められないんだなというのが
わかった前半でもありましたよね。


ゴールシーンのウタカはボールをなでるような切り返しで
2秒ぐらい触っているんですよね。
ボールで絵を描くような切り返しですよね。
あと、僕は柏のトラップが好きで好きでたまらないです。


少しずつ勝ち点を積み重ねていって
年間チャンピオンになるということを考えれば
もちろん勝ち点3は欲しかったと思いますが
勝ち点1でもという想いはもしかしたらあったかもしれないですね。
それぐらい難しいゲームになったという実感もおそらくあるでしょう。
誰が出てもという所はあるとはいえ、やはりケガ人が多いので
オリンピックに塩谷選手も行きますし
これでもしACLも勝ち残っていたら
どうなっちゃっていたんでしょうね。


【Jリーグブログ的データ】
J1-1st第10節@エディオンスタジアム広島
FC東京 1-1 サンフレッチェ広島

入場者数:15,358人 天候:曇、無風
気温:24.7度 湿度:70%
主審:佐藤隆治
副審:相樂亨、山内宏志
第4の審判員:吉田寿光


《得点者》
<FC東京>
69'橋本拳人①(アシスト:河野広貴)
<広島>
66'浅野拓磨②(アシスト:ピーター・ウタカ)


《選手寸評》
(FC東京)
GK秋元陽太
CKからの森﨑和幸と柏のトラップを凌ぎ、勝ち点1獲得に大きく貢献
DF橋本拳人
失点時の対応を帳消しにする執念の同点弾はストライカーの嗅覚
DF森重真人
FKで見せ場を創る。守備時も体を張った対応が目立った
DF丸山祐市
浅野とやり合うシーンが多かったが、スピードでは一歩も引かず
DF小川諒也
果敢なオーバーラップは少なくなかったが、トラップの粗さで決定機を生み出せず
MF高橋秀人
アンカー時よりはもう少し攻撃的な姿勢を打ち出したかったか
MF米本拓司
高橋とのバランス維持が最優先。攻撃への関与は4-1-4-1時より減少した
MF羽生直剛
サイドハーフでも起用されていることが指揮官の信頼の証
(→80' MF水沼宏太)
短い時間の中でも決定機に絡んだこと自体は評価できる
MF東慶悟
立ち上がりはサイドでボールを引き出したが、徐々に流れの中に埋没
(→57' MF河野広貴□)
アシストもスルーパスもやはり非凡。中央でのプレーも見てみたい
FW前田遼一
ムリキとの連携に腐心した印象。シュート1本と積極性にも欠けた
FWムリキ
局面で時折魅せるプレーはあるが、プレーの連続性に乏しく64分で交替
(→84' FWネイサン・バーンズ)
短い時間でシュート3本の積極性も河野のスルーパスを収め切れず


《選手寸評》
(広島)
GK林卓人
森重と水沼の難しいシュートにもきっちり対応。リーグ戦400試合出場はさすがの一言
DF塩谷司
守備時にはムリキを吹っ飛ばし、攻撃時にはアタッカー並みのドリブルを披露
DF千葉和彦
いつもよりは縦パスでのスイッチを押し切れなかった印象
DF宮原和也
破綻なく3バックの左をこなし切れるのは日頃の準備の賜物
MF柏好文
突破の鋭さはあったが最終盤でトラップが大きくなったシーンはもったいなかった
MF森﨑和幸
CKから惜しいシュートも。終盤のバーンズへの対応もパーフェクト
MF青山敏弘
前線がこのメンツだと一撃必殺のフィードはなかなか見られない
MF清水航平
上下度はいつも通りも、それがなかなか効果的な攻撃に繋がらなかった
(→80' MF高橋壮也)
数回あった突破できるシーンで違いを見せたかった
MF宮吉拓実
前節のような切れ味のあるドリブルやエリア内への侵入は鳴りを潜めた
(→46' FW浅野拓磨)
なかなか流れの中ではスピードを活かし切れずも得点シーンは巧みなフリック
MF柴﨑晃誠
ギャップに潜って受ける回数はいつもより多くなかった。惜しい枠内ヘッドも
FWピーター・ウタカ
とにかく収まるし前に行ける。先制シーンの足裏切り返しは何度でも見たい高技術


再放送スケジュールは
6月17日(金)深夜0:00~深夜2:15 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!


土屋

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