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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。
松本平広域公園総合球技場で行われた
2016 明治安田生命J2リーグ第5節の
松本山雅FC×レノファ山口FCは3-3のドローとなりました。
以下、試合後の記者会見における
松本・反町康治監督のコメントです。
(松本・反町康治監督)
コメントするのが難しい試合だという風に思うんですけれども、つくづくサッカーというのは面白いスポーツだなという風には感じましたね。僕も経験上「よくこういうことはあるな」という風に頭の中にあるんですけど、その頭の中によぎるモノをよぎらせないようにしてハーフタイムに(選手を)送り出すんですけど、「前半と後半じゃ全く違う顔になってしまう」というようなコメントをすると、何か今「昨年もそんなことを言ったな」と思っていまして、サッカーは90分単位のゲームなので、前半はそういう意味では全く向こうに良さも出させないし、我々の良さも出せたような展開だったと思うんですよ。後半はそういう良いリズムの時だからこそ、頭の中に「うまく行くだろうな」みたいな感じの考えを持って全員がピッチに入ると、こういう痛い目に遭うということなんですよ。それは当然頭をよぎっているので、よぎらせないようにさせているんですけど、そういう話をするんですけど、皆さんも見ていてもわかるように、まったく(前半と後半では)別のチームみたいですよね。で、両頬を叩かれて、目が覚めたんですけども、もう目が覚めたら遅いんですよ。という試合を昨年もやってきました。そして、今年もやってしまいました。私の力のなさを感じております。
今日はミーティングで「絶対に隙を作っちゃいけない」と話しました。(山口は)そういう相手なんですよ。素晴らしいチームですよ。自分たちが優位に行っているかなと思って、後半に隙を作りまくってしまったと。サッカーはメンタルスポーツだなというのはそういう所以があるんですけど、ある意味こういう試合を早くできたので、それを次に生かしていかなくてはいけないとは思いますね。まあ、もちろん少し偶発的な部分もありますけど、引っ繰り返せたので良かったんですけれども、やっぱりサッカーの神様は「偶発的な部分じゃダメだよ」ということで、最後にしっぺ返しをまた食らいましたよね。まあ、安い失点3つだったと思います。自らのつまらないプレーから(の失点)という風には思いましたね。それはすべて選手のせいではなくて私の責任なので、もう少ししっかりやって行きたいなという風には感じております。以上です。
Q:前線にケガ人が多くて苦しい状況だとは思いますが、そういう中での勝ち点1ということはどのように受け止めてらっしゃいますか?
A:展開上はズルズル行ってもおかしくない展開の所を、最終的に勝ち点1というのは「悪くはない」としか言いようがないかもしれませんけれども、これは全て自業自得の部分があるので、それは大きく反省しなくてはいけない部分はあると思いますよね。今年は前線の方に凄く人数を集めていたんですけども、前回も話をしましたけど、みんなグラウンドに足を運ばないで病院に足を運んでいるものですから、確かに厳しいと思いますよ。山本(大貴)もあのハイペースでやっていれば、やっぱり後半はまったく足が動かなかったですもんね。だから、同じようなクオリティと言うと変ですけども、力を発揮できるのは残念ながらいませんので、今日は少しツラいスターティングになりましたけど、それを何とかするのが私の仕事ではありますから、ケガ人は早く戻ってきて欲しいのと同時に、うまくその状況を把握しつつやって行きたいなという風には感じています。
Q:監督もおっしゃっていたように、後半だけ見ればどっちがJ1を経験したチームかわからなかったような中で、監督のおっしゃる意味合いだと選手が前半優位に進めたので驕りがあったのか、失点してバタついたのか、信じられないようなミスもあったと思います。そういう面で監督として、今日の結果の要因はメンタリティの部分なのか、単純に技術の部分なのか、というのはいかがでしょうか?
A:技量の部分では、山口は昨年の成績から見ても自分たちのサッカーに自信を持ってやっている部分はあると思いますよね。(松本の)技量は今J1と言いましたけど、残念ながらJ1レベルで十分君臨できていたような選手はいないですよ。それは勘違いしてもらっては困りますよ。選手は徐々にみんな良い車に乗っていますけれども、J1に比べたら我々は足りないから、今ここでJ2でやっている訳であって、その「J1で去年やっていた」というのを誇りに思ってもらっても困りますし、私はそういうような扱いはしておりません。私がここに来た、JFLからJ2に上がってきた時と同じスタンスで、どんな車に乗ろうとちゃんと同じようなスタンスでトレーニングもしっかりやっているつもりでおります。ただ、今も触れたことと同じで、プラン通りに進んでいる時こそ色々なことが起こるということもありますし、逆に前半がまったくダメな試合が後半でいきなり息を吹き返すこともウチもありましたしね。だから、本当にサッカーの試合というのは1つのプレーが大きく流れを変えるんですよ。そういう所が実は今日もたくさんあったんですね。それをなくすというか、そういうプレーをしないのが当たり前のようなチーム創りをしていかないといけないと思うんですけれども、もうこれは個人に起因する部分もありますし、当然チームに起因する部分もあると思うんですけれども、それをしっかり克服していかなければいけないという風には感じます。さっきも言いましたように、全部パーフェクトなゲームはない訳であって、そういう所をしっかりとこれから生かしていくべきだと思います。我々はどちらかと言うと徐々にチーム力を上げて行くというスタンスのチームでもありますからね。例えば今言われたように、去年J1にいたからというのは抜きにして、そういう反省点を元にこれからもっともっとチームを構築していくというつもりではいますよ。
Q:今日はサポーターからもかなりの怒声が飛んでいましたが、そういう面でサポーターにも一言いただけますか?
A:気持ちはわかります。言われて当たり前だと思います。それは私も反省していますし、選手もみんな反省していると思います。ただ、我々は別に足先だけでやっているつもりはもちろんないですよ。何回も言いますけれども、僕がここの監督に就任してから今日まで同じようなスタンスでやっていますから。
Q:後半は相手をフリーにするケースが多かったと思いますが、その要因はどういう所にあるとお考えですか?
A:まず相手を見てしまったということですね。ボール保持者に対して、前半と後半を見ればわかるように、前線の足が止まってしまってボールに行かなくなってしまったと。行かなくなると、相手のポジショニングが非常に上手い訳ですから、あそこの所で時間を与えてしまうと。で、後手を踏んでしまうと。で、前が行かないことによって最終ラインが下がってしまうと、すぐにバイタルエリアまでボールを運ばれてしまう、または最後のペナの角の所まで運ばれてしまうと。それを自分たちで解決できれば良いんですけれども、こっちは言っているんですよ。ベンチサイドで大きな声で。そこは簡単に言うと大きな問題でしょうね。
以上です。
土屋
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