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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2016年03月06日

J1-1st第2節 名古屋×広島マッチレビュー

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J1-1st第2節 
名古屋グランパス×サンフレッチェ広島@豊田スタジアム
解説:三浦淳寛 実況:西岡明彦 インタビュアー:桑原学


【名古屋グランパス 小倉隆史監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q:今日はドローという結果になりましたが、まずがゲームを振り返ってお話いただけますか?


A:色々とケアすべき所はする中で、自分たちのプレーをどれくらい出せるかという所がテーマというか狙いだったんですけど、さすがに広島の切り替えの速さだったりという部分で、本当に受けてしまったような形ですね。最後の最後で間延びした所で、前へ前へという形は出ましたけど、それまでは本当に何もやらせてもらえなかったですね。


Q:前半は特にラインコントロールしてコンパクトに守ろうという意識を感じたのですが、守備のポイントはどのあたりだったのでしょうか?


A:やはり青山選手を中心にして、ワイドからの攻撃というのは特徴だと思っていたので、青山選手の所とワイドはしっかりケアするようにと。その両ワイドに絡んでくる柴﨑選手やウタカ選手をどうやってしっかり外さないかという所をやっていたんですけど、少しそこをケアし過ぎて重たくなった点は、後ろがファイブ気味になっていたので、そこはしっかりと付いてというのは後半に向けて言った所だったので、多少はスライドしてマークに付く所はできたんじゃないかなと思いますが、なかなか本当に広島のプレスが速いからということもありますけど、あれだけミスが多いと自分たちのリズムでボールは繋げないですね。


Q:そういう中で前半はボールを引っ掛けてカウンターというチャンスシーンも多く創れたとは思いますが、そのあたりの手応えはいかがでしょう?


A:まあ先制点も自分たちのミスを逆カウンターみたいな形でうまく取れて、そこから取った先制点だったので、本当に先制点が取れたのは大きいんですけど、狙いとしてはもっともっと違う所に持って行きたい所で、現実的にまだまだそこまでできないのかなというのが現状ですね。


Q:とはいえ、昇格組とチャンピオンという開幕2連戦は難しい相手でしたけど、ここで4ポイントというのは小倉監督はどう評価されていますか?


A:うーん、そうですねえ... 見方によっては悪くないという見方もできるかもわからないですけど、1試合1試合見ていった時に、今日も勝つチャンスがありましたし、その中でも凌いで行けたという所がチームの地力が上がってきている所だと思うのですが、やっぱり勝つチャンスをしっかり取っていく、そういう所がリーグ終盤であったりに繋がってくるという意味では、まだまだ厳しさであったりとか、そのプレーの中で簡単にミスが出てしまう所なんかは甘さかなという風には思いますが、僕としてはやっぱり勝ちたかったですね。


Q:次はアウェイで川崎というこれまた難しい相手ですが、次節に向けての抱負を最後に聞かせていただけますか?


A:また非常に攻撃的なチームでもありますし、今シーズンは速い切り替えの守備というのを非常にやられている所なので、その中でまた同じように自分たちのサッカーができるかどうか、常にチャレンジはしていきたいと思います。


【サンフレッチェ広島 森保一監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q:ドローという結果でしたが、まずは試合を振り返っていただけますか?


A:アウェイで厳しい戦いになるというのは覚悟の上で来ましたけど
できれば勝ち点3を取って帰りたかった所でした。
先制点を許してそこから苦しい展開にはなりましたけど
選手たちが落ち着いて我々のペースで試合を進めてくれて
そこで1点追い付けて、チャンスの数からすれば
逆転できなかったのは少し残念な所もありますけど
そこの精度を今度は上げていくということで
向こうにも決定的なチャンスを創られたということから考えれば
今日の引き分け、勝ち点1は今後に繋がるものだったと思います。


Q:前半は少し相手のカウンターが生きるような失い方もちょっと多かったかなと思いますが、後半はそれがかなり減ったと思います。どのような修正をされたのでしょうか?


A:前半同様にボールを握って縦パスを入れること、サイドを使うことを使い分けて行こうということと、前半も引っ掛けられたという部分はありますけど、そこをトライしながらやっていくということ、チームとしてまだまだ完成度を上げていかなければいけないという所で、そこでビビッて止めるのではなくて、試合の中でもトライしながらやっていくということが、前半は少し引っ掛けられてカウンターという所があったかもしれないですけど、後半はやり続けることでクオリティが上がって行ったと思います。


Q:攻撃面に関してはかなり揺さぶりながら、おっしゃったように多くのチャンスを創ったと思うんですけど、このあたりの手応えはいかがでしたか?


A:戦い方として、チャンスの創り方という所は悪くなかったと思います。最後のアタッキングサードに入ってから得点を奪うという所のクオリティを上げて行かなければいけないと思います。創りは悪くなかったと思うので、その先をしっかりとやっていければと思います。


Q:連戦がこれで一息つきます。久しぶりに1週間じっくりトレーニングできると思いますが、どういう所をプラスしていきたいと今考えてらっしゃいますか?


A:まず疲労を取らないといけないので(笑)、キャンプからそのまま公式戦に入って、今5連戦やって、明日またここ豊田スタジアムでやるサテライトも含めた6連戦ということで、一区切り付くということで、選手は非常に精神的にも肉体的にも疲労困憊だったと思いますけど、そこでまずは1回リフレッシュして、そこからまた自分たちのコンセプトを見直すという確認作業と、さらにクオリティを上げるという練習をしていきたいと思います。


Q:今日は小倉監督との対戦ということになりましたけど、若い監督がどんどん活躍していくのは我々サッカーファンも非常に嬉しく感じます。どんなお気持ちで今日はゲームに臨まれましたか?


A:凄く対戦を楽しみにしていました。我々が試合をする訳ではないですけど、Jリーグの創世記に対戦相手であったりとか、日本代表で一緒にプレーした小倉監督が対戦相手だということで、今日の試合を非常に楽しみにしていましたし、試合は楽しめました。


Q:今後も共にサッカー界を盛り上げて下さることを期待しております。


A:はい。みんなで力を合わせて、Jリーグや日本サッカー界を盛り上げて行けるようにしていきたいと思います。


【サンフレッチェ広島 佐藤寿人インタビュー(試合後・中継内)】
Q:試合は同点でしたが、見事J1最多得点記録を更新しました佐藤選手です。おめでとうございます。


A:やっぱり勝ちたかったですし、本当に先制点を与えてしまった所は自分のパスが短かったので、得点も味方のシュートが自分に当たった感じだったので、もっと自分らしい形で決めたかったですけど、ゴールはゴールなので次はしっかり勝ちに繋がる形で、次の159点目を決めたいと思います。


Q:ゴールのシーンをまずお伺いしたいんですけど、やはり今日もこれまでと同じくゴールに詰める動き、駆け引き、それがあのゴールに繋がったと我々は見たいのですが。


A:まあ1つ目に入った所で来なくて、2つ目の折り返しの所に反応して、そこでも自分にボールは来なかったんですけど、味方がシュートを打った所を本当に当てたというよりも、晃誠のシュートが当たったような感じだったので。でも、ゴール前にしっかり詰められたという所で、ゴールを奪えたことよりもやっぱり勝てなかったことの方が悔しい試合でもありましたし、とにかく次はホームなので勝ちに繋がるゴールを決めて行ければと思います。


Q:昨シーズンからフロンターレの大久保嘉人選手と「これからも2人でどんどん点を取りたい」という話もありましたが、今後に向けての抱負をお願いします。


A:とにかくフォワードとして得点を奪っていけるように努力を積み重ねて行きたいと思います。


Q:試合の方は勝ち点1ということになりましたが、良い方向にサッカーは向いていると思いますが。


A:今日は前半の終了間際であったり、後半もチャンスは非常に創れていたと思うので、あとは最後のアタッキングサードの所でパスがズレていたりという所もありましたし、なかなか本当の決定機という所はそんなに多くなかったと思うので、最後の精度を高めて行くことで勝ち点3に繋がっていくと思うので、開幕から2試合決して悪い内容ではないと思いますし、しっかり自分たちのサッカーを信じてやっていきたいと思います。


【三浦淳寛氏のレビュー】
(名古屋)
グランパスのゴールシーンは自分たちでボールを失った後に
良いシーンが3つ続きましたよね。
まずスライディングでパスを出した、良いクロスを上げた、
良い所に走り込んだと。これがゴールに繋がったので
まずは失わないことを考えたらこういう攻撃は
どんどんできてくると思いますね。


永井選手の1対1は切り返した時に
GKが前に出ていると選手としては浮かせたくなるんですよ。
ただ、下に速いシュートを打っていれば
入っていたかもしれませんね。
あと、シモビッチはだいぶ足が上がりますね。
ボレーシュートのシーンはテコンドーのようでした。


私は小倉監督の性格も良く知っていますから
もっとアグレッシブに行きたいという想いはあると思うんですよね。
その中で今日は中盤でのミス、これから攻撃という所でのミスが多かったので
カウンターももっともっとできたと思うんですよね。
ボールポゼッション率というのももっと上がったと思いますし
そうなるとシモビッチ選手をもっと有効的に使えたと思います。
そのあたりが小倉監督は少し気になっている所なのかなと感じますね。


「攻撃に行くぞ」という時のミスほど
チームのバランスが崩れることはないと思うんですよね。
まずボール保持者に対してパスコースをもっともっと創る必要があるかなと。
そこでミスをしたとしても確率は絶対に上がって来ると。
1つよりも2つ、2つよりも3つ。パスコースをたくさん創ることによって
小倉監督の掲げている5人目の動きまで行くと思います。
たとえミスがたくさん出たとしても
次のパスコースをたくさん創るということは
どのチームもやっていることだと思いますし
そこを修正する必要があるのかなと思いました。


(広島)
広島はやはり実力のある選手がいますし
森保監督もそういう選手をうまく使いながらやっていくと思いますし
今日の試合に関して言えばチャンスもたくさんありましたし
ボールも支配していましたが、十分これから上がって行くチームだなと。
今日はアタッキングサードで崩しまでは行くんですけど
最後の決定的なシーンで決め切れなかったのかなと。
ラストパスがズレたシーンもいくつかありましたからね。


FUJI XEROX SUPER CUPもあり、リーグ戦もあり、
なかなか休む所というのは時間がなかったと思うんですよね。
その中で今日試合が終わった時に
選手が意外とピッチに倒れるというか疲労困憊の状況だったので
精神的にも肉体的にもこの1週間で一瞬でもリラックスできる時間が
できればいいなと思います。


初勝利は時間の問題だと思います。
森保監督がおっしゃったように最後の詰めの段階ですよね。
得点を取るための段階で形はたくさんできていましたし
選手の連動性も良かったと思います。
どの選手が入っても同じような戦いができるのが
サンフレッチェの強みですし、チャンスをたくさん創って
より得点が入る確率を上げるということですよね、
森﨑和幸選手が復帰すれば違ったチャンスメイクもできますし。


寿人選手は常にゴールというのを意識していますし、コメントも謙虚ですよね。
人としての部分もしっかりしていますから
これからもっともっと点を取っていくと思いますよね。
ゴールシーンはピーター・ウタカ選手のパスも見事でした。
ウタカ選手は中盤でもゲームメイクしながら良くボールを散らして
チャンスの時に前へ出て行くということを何回もやっていましたから
十分ドウグラスの代わりになれると思います。


毎年広島は色々な選手が移籍していきますけど
必ず入った選手が結果を出していくというのは
「森保監督、凄いな」と思いますね。
あとは広島はスカウティングの眼がしっかりしているんだろうなと感じますね。


【Jリーグブログ的データ】
J1-1st第2節
名古屋グランパス 1-1 サンフレッチェ広島

入場者数:27,061人 天候:曇、無風
気温:18.9度 湿度:68%
主審:福島孝一郎
副審:五十嵐泰之、堀越雅弘
第4の審判員:清水修平


《得点者》
<名古屋>
17'シモビッチ②(アシスト:古林将太)
<広島>
43'佐藤寿人①(アシスト:柴﨑晃誠)


《選手寸評》
(名古屋)
GK楢崎正剛
失点シーンはノーチャンス。浅野との接触シーンは紙一重の対応だった
DF矢野貴章
前線で時間のできない状況もあってオーバーラップは数えるほど
DFオーマン
エリア内でのクリアがかなり多く開幕節より安定感が増してきている印象
DF竹内彬
ラインコントロールに腐心もオーマンとの連携には向上の余地が
DF安田理大
90分間続いた守備の集中力は抜群。前半のビッグクリアも勝ち点に直結
MFイ・スンヒ
1点目に繋がったスライディングパスで持ち味発揮。攻撃への関与も増加傾向に
MF田口泰士
守備に追われる時間が長く開幕戦ほど攻撃に関与できなかった
MF古林将太
先制アシストは完璧な軌道のグラウンダー。サイドハーフも板に付いてきた
MF矢田旭
チームの戦い方を差し引いてもボールを引き出し切れず存在感は希薄だった
(→59' MF松田力)
永井に出した決定的なスルーパスで一仕事も自らのフィニッシュも欲しい
MF永井謙佑
攻守にスピードを活かしてピッチ疾走も72分の決定機逸は痛恨
FWシモビッチ
今日はプルアウェイで足でのゴール。運動量も多く攻守に貢献度が高い
(→90+3' FW野田隆之介)
行ってこいの展開で投入もいかんせん出場時間が短か過ぎた


《選手寸評》
(広島)
GK林卓人
守備機会はそれほど多くなかったが永井との1対1には飛び出して冷静に対応
DF塩谷司
攻め上がるシーンは少なくなかったが効果的にフィニッシュには絡めなかった
DF千葉和彦
いつもの出来に比べればエリア内での局面で軽い対応が目に付いた
DF佐々木翔
浅野のチャンスに結び付いた後半の低空フィードはセンス抜群。定位置を固めつつある
MFミキッチ
わかっていても止められない切り返しは凄まじい切れ味。1アシストも記録
(→76' MF清水航平)
ミキッチの良い流れを同サイドで引き継ぎチャンスメイクも多々
MF青山敏弘
ややイージーミスも目立ち本来のパフォーマンスは発揮できなかったか
MF宮原和也
攻撃時には最終ラインでビルドアップも森﨑先輩を上回るインパクトは残せず
MF柏好文
いつもより縦への突破が少なくサイドでの主導権を取り切れなかった
MFピーター・ウタカ
局面で技術の高さが光る。1点目を生み出したパスで抜群の視野の広さも披露
MF柴﨑晃誠
1点目の"アシスト"シーンも含めてエリア内で決定機に絡むシーンが多かった
FW佐藤寿人
なかなか駆け引きがフィニッシュに直結しなかったが予期せぬ形で大記録達成
(→58' FW浅野拓磨)
高校の後輩の前でオフサイドも含めれば2つあったチャンスを仕留めきれず


再放送スケジュールは
3月7日(月)午後11:00~深夜1:15 J SPORTS 3
3月11日(金)午前10:00~午後0:15 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!


土屋

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