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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

Jリーグレポート 2015年11月23日

J3第39節 鳥取×山口 試合後の鳥取・松波正信監督会見コメント

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とりぎんバードスタジアムで行われた
2015 明治安田生命J3リーグ第39節の
ガイナーレ鳥取×レノファ山口FCは2-2のドローとなりました。
以下、試合後の記者会見における
鳥取・松波正信監督のコメントです。


(鳥取・松波正信監督)
相手の山口さんは優勝争いをしているということで
非常にモチベーション高く入ってくると。
J1、J2、J3含めてそういうドラマチックなゲームに関われるという
自分たちが今シーズンそういう役目を持っている、
そういう使命を持って、強い気持ちを持って入ろうという中では
十分その気持ちというのは見せてくれたという風に思います。
出足も良かったですし、相手のシステムが若干いつもと違う中で
良く守備では対応してくれていたと思います。
強いて言えば2点目が前半の内に早く取れていればという感じはしましたけど
後半早々に1人少なくなってという所で
どうしても守備的な布陣と狙いという所の中で
狙い通りのカウンターというかワンチャンスを仕留めてくれましたし
その後もブロックを作りながら、相手の圧力の中で
しっかり守れていたんじゃないかなという風に思います。
これはもうレフェリーに対してという訳ではないんですけど
やっぱりこういう優勝争いをした素晴らしいゲームの中で
選手たちは本当に戦った中で
もちろんそれだけの要素ではないとは思うんですけど
そういう中で最後に追い付かれてしまったという所では
現場の監督としても納得は行かないですし
こっちの(手元の)時間でも十分過ぎていた時間ですし
(ゲームを)終われるタイミングというのは(あったと思います)。
ただ、それはレフェリーの時間なので
どうしようにもコントロールできるものではないので
その前にクリアしておけばという所は当然あると思いますけど
本当にこういう悔しさを次に選手たちが繋げて欲しいと思いますし
これがサッカーと言えばサッカーという風に
言わざるを得ないという風には思いますけども
それだけでは片付けられないという所も正直あります。
J3の中でもこういう優勝争いをした(ゲームの)中で
サポーターの皆さんもたくさん来ている訳で
どうJリーグがコントロールしていくかという所はもっと。
本当に山口が優勝したということは素晴らしいことですし
参入してきてすぐ優勝するというのは本当に力があっての優勝だと思いますし
最後は本当に良いゲームをした中で、山口さんが優勝を飾れたということでは
本当にこの選手たちは良く展開的にも
面白いゲームにしてくれたなという風に思っています。


Q:今日の試合で改めて浮かび上がった課題や
シーズンを通しての課題はどういう所でしょう?


A:色々な見方があると思います。もちろん交替策という所では
自分自身が反省しなくてはいけない部分もありますし
選手たちも押し込まれた中でどういうプレーを
しなくてはいけないというのが1年通じて(できなかったなと)。
最後の方は安藤がカウンターで入っているのに
それにつられて中盤の選手が何気なしに上がっていって
取られてカウンターをもう1回受けて、後ろが薄くなっているとか。
それは今日のゲームに関しては、ユースの若い2人が出ているので
そういうコントロールというのはユースや育成の段階を含めて
厳しい戦いができていないという所の問題でもありますし
選手が個人個人の判断の所のスキルというのを
今は何をしなくてはいけないのか、どういうプレーをしたらいけないのか
この時間帯でこの点数でどうしたらいいのかという所まで
フィジカルコンディションが落ちてくるとなかなか判断しにくいと。
それはチームに4人も5人も経験のある選手がいれば
当然1人や2人というのは目立たないんですけど
今年は非常に若いチームで、ベテランというか経験を積んでいるのは川鍋ぐらいなので
その中でも最後に体を張るとか、そういう所は非常に良く頑張ってくれたので
そこで個人の状況判断だったり、個人のスキルだったりという所は
まだまだ上げていかないと上に行く力というのは
出て来ないんじゃないかなと思います。


Q:今日の試合が指揮を執られる最後の試合ということで
どういう気持ちで試合に臨まれたかということと
選手たちにどういう言葉を掛けられたかを教えていただけますか?


A:もう誰のためとかではなく、山口が優勝するのを阻止するとかではなくて
「とにかく今日の最終戦は勝ち点3、勝ちという所の
気持ちを出していかないといけない」と。
「全力を出し切って今シーズンを終わらなくてはいけない」と
いう風には試合前に選手たちには言いました。


Q:山口の攻撃に対してはどういうケアを考えてらっしゃいましたか?


A:しっかり後ろから繋いでくるという所で、ボールは1つなので
「まずはボールにプレッシャーを掛けよう」と。
「掛けた時の後ろに当然スペースがあるので、そのスペースを消そう」と。
ただ、「繋がれて(プレッシャーに)行けない時は
しっかり中盤まで下がって、そこからスタートしよう」という所で
それも非常に良くできたと思いますし
プレスに行って外されるということもありましたけど
そこは行き方だったりという所の問題なので
チーム全体としては本当にコレクティブに
動けていたんじゃないかなという風には思っています。
ゴール前で守るというよりは中盤から前で
しっかりボールを奪いに行こうという所で
それでも突破されたら次はゴールを守ろうと、そういう二段構えというか
当たり前のことを当たり前にやろうということですね。


Q:先制点を挙げた安藤選手は今年1年を通じて伸びた選手だと思いますが
評価はいかがですか?


A:今日は前の方で使ったので、ああいう推進力だったり
左足のシュート力やパンチ力というのは非常にありますし
やっぱり推進力というのはどこにおいても彼はあるので
いつ行けばいいのかという所が
少しわかってきてくれたのかなという風には思っています。


Q:後半は1人少ない中で2点目を挙げました。
1年間言い続けてきた縦の推進力が出てきたんじゃないかなと思いますが
いかがでしょうか?


A:劣勢に回ってからはなかなか縦に行くというのは(難しくても)
本当にワンチャンス、ツーチャンスは必ずあると。
そこにフェルナンジーニョが一番前にいれば
しっかり決めてくれるという所で、縦の推進力というよりは
そこの決定力という所があの点に繋がったかなと思っています。


Q:2シーズンJ3でガイナーレを率いられて
「ここは通用する」あるいは「ここがまだまだ足りない」と
感じられた部分はあったと思いますが
それはどういった部分でしょうか?


A:ポテンシャルは非常に高いと思います。
縦へのスピードだったり、強さですね。
ボール際の強さというのはあるんですけど
そこの次は当て方だったり、押し出し方だったりという所は
せっかくスピードや強さを持っている中で
まだ100パーセント出し切れていないなと。
それにプラスして判断力という所が付いて来れば
非常に伸びしろがある選手が多いので
チームとしても伸びる力は(あると思います)。
個人個人が伸びれば、当然チーム力も伸びますから
そこの個人の状況判断だったりやるべきことというのを
守備でも攻撃でもコントロールしていければ
十分そういう力を持った選手たちだと思いますので
そこを来年以降身に付ければ、必ずJ2、J1に行ける力は
あるんじゃないかなという風に思います。


Q:サポーターに関してはいかがでしょうか?
今日は山口のサポーターに対して、鳥取のサポーターもたくさんいて
これまでにないようなスタジアム全体が
盛り上がるような感じだったと思いますが?


A:本当に厳しい状況での2年間のスタートでしたけど
僕自身も上に上がるというか、このチームを強くしたいという
情熱と愛情を持ってやってきた中で
本当に駆り立てる力というのをサポーターの皆さんにもらいましたし
このガイナーレを通して鳥取県民の皆さんの幸せだったりという所を
本当にこの2年間祈り続けてやってきましたし
先ほど少し言いましたけど、こういう地方のチームでJ3で
仕事をしながらやっているとか
こういうスタジアムの中で来てくれるサポーターとか
本当にJリーグが今後活力を上げていくには
こういう地方クラブが本当に力を付けて盛り上がっていくことが
Jリーグの盛り上がりに欠かせない要素だと思っていますので
これはガイナーレの監督というよりは、JリーグのOBとして
もっともっとこういうチームが盛り上がって
J2に行って、J1に行って、また地方が盛り上がっていくというパワーを
現場のクラブだけではなく、鳥取県民の皆さんで
創り上げて行って欲しいなという風には個人的に思います。
今日のサポーターの皆さんも本当にいつもと違う雰囲気を創り出してくれた中で
選手たちがあれだけ頑張れたので
是非今後ともこのスタジアムに足を運んでもらって
やっていってもらいたいと思いますし
本当に自分は最善を尽くした中でやり切ったという所では
サポーターの皆さんや支えてくれた選手の家族や友人もたくさんいると思いますから
僕は感謝を持ってここを去っていきたいなと思っています。


Q:2年間でご自身の中で一番思い出に残っていることと
このチームでこの部分は心を残してしまったことがあれば
教えていただけますか?


A:僕自身はやれることはこの2年間で
全力でやってきましたので、本当に最善は尽しました。
あとは他の人が評価することなので
僕自身はこのメンバーと共に、選手やスタッフと共に
クラブ、GM、強化部長、社長を始めとした皆さんと目標に向かって
最善を尽くしてきましたので、本当に労苦を共にしましたからね。
ガンバの後にこうやって監督をやらせてもらったのも
社長を始め、GMのおかげだと思っていますので
ガイナーレのチームはまだまだ続きますから
この2年間に関われたということは非常に感謝していますし
この経験を僕自身は次のチャレンジに向けていきたいなという風に思います。
ありがとうございました。お世話になりました。


以上になります。


土屋

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