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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

スタッフブログ 2015年10月16日

高校選手権東京都大会Aブロック展望(2015)

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【高校選手権東京都大会Aブロック展望】
インターハイで全国ベスト4まで上り詰めた関東第一と
その関東第一にT1リーグで快勝を収めた都立東久留米総合が双璧。
その2校を東京実業、駒澤大学高校が追い掛ける展開が予想される。


7年ぶりに出場した夏の全国は飛躍のステージ。
清水桜が丘、大津、広島皆実という名門校を相次いでなぎ倒し
全国4強という勲章を手にした関東第一
「やるサッカーを相手によって変えられるのが今年のウチの強み」と
キャプテンの鈴木隼平(3年・Forza'02)が話すように
例年より個はないものの、チームの柔軟性やまとまりは
ここ数年の同校でも際立っている。
攻撃陣は全国得点王に輝いた鈴木と岡崎仁太朗(3年・杉並ソシオ)、
高橋快斗(3年・P.B.J)というスピード豊かなアタッカー陣を
10番を背負う冨山大輔(2年・FC習志野)が自在に操り、
中盤では技巧派レフティの道願翼(3年・VIVAIO船橋)と
全国で一気にブレイクした野村司(3年・レッドスターJY)の
ドイスボランチが攻守に渡ってチームを引き締める。
また、最終ラインではファイターの中村翼(3年・大豆戸FC)と
成長著しい鈴木友也(2年・VIVAIO船橋)のCBコンビが抜群の連携を見せ、
右SBの二瓶亮(3年・江戸川葛西第三中)、
左SBの大里将也(3年・レッドスターJY)、
GKの円谷亮介(3年・FC東京U-15深川)という5人が不動とも言うべき地位を築き、
関東第一"らしくない"守備の安定感も十分に示してきた。
各校のマークは非常に厳しいが、優勝候補の本命であることは疑いようがない。


その関東第一をストップすべく、静かに牙を研いでいるのが都立東久留米総合
前述したように9月6日のT1リーグでは関東第一を終始圧倒し、
終わってみれば3-0での快勝。この結果は各校に衝撃を与えた。
今シーズンは立ち上げから3-4-3という新システムに着手しているが
「本当に最初は手探り状態だったんですけど、練習も積み重ねていく内に
勝てるようになりました」とキャプテンの川村涼太(3年・FC府中 U-15)も
認めたように、今ではそのシステムも完全に機能している。
とはいえ、久留米伝統のサイドアタックは今年も健在。
右の川村、左のレフティ山川涼(3年・レッドスターJY)と突破力に優れた両WBに
ムービングタイプのCF武田海青(3年・JACPA東京FC)と
独特のテンポを持つドリブラーの宮崎紘也(3年・府ロクJY)も
加わったアタックは迫力十分。
最後尾には189センチのGK井上大地(3年・杉並西宮中)も聳え立ち、
4年ぶりの全国出場へ機は熟している。


T2リーグではFC東京U-18(B)やFCトリプレッタユースなどを抑えて堂々の首位。
インターハイ予選でも実践学園に競り勝つなど
今シーズンは序盤から高評価を得てきた東京実業
2年前に西が丘まで勝ち上がったチームを引き合いに
「気持ちは2年前の方が強かったですけど
今年は結果も出ているのでチームとして自信があると思います」と
指揮官に復帰した片山智裕監督も自信を覗かせる。
攻撃の中心はT2得点ランクトップを走る栗田マーク(3年・東京ベイFC U-15)と
中盤ダイヤモンドの頂点を任された萩原陸(2年・LARGO.FC)。
ここにスピード抜群の黒川滉揮(3年・川崎玉川中)や
攻撃的左SBの牧山龍太(3年・川崎西高津中)も絡み
破壊力あるアタックを存分に見せ付ける。
また、キャプテンマークを託された境亘平(3年・大田雪谷中)と
伊ノ木洸平(3年・川崎臨港中)はユニットとしても都内有数の屈強なCBコンビ。
蒲田のデンマークが3位となった"2年前超え"を虎視眈々と狙っている。


昨年の選手権予選は優勝候補の大本命と目されながら
結果的に頂点へ立った都立三鷹相手に競り負け
悔しい敗退を突き付けられた駒澤大学高
今シーズンも関東大会予選はベスト16、インターハイ予選はベスト8と
なかなか結果が出ていないものの、
もはやお馴染みとなった都内屈指のハイプレスをやり切る力は今年も十分有している
「ここ最近は下級生が良いんですよ」と大野祥司監督が話した通り
アグレッシブな右SB高橋勇夢(2年・Forza'02)、
CB起用の多いハイタワーの佐藤瑶太(2年・FC多摩)に
西田直也(1年・横浜F・マリノスJY追浜)と下級生の台頭が目立つ中、
「選手権は3年生の力がなくて勝てるほどそんなに甘くない」と指揮官。
昨年から出場機会を得ていた野本克啓(3年・FC多摩)や
ボランチにコンバートされた竹上有祥(3年・ヴェルディSレスチ)、
得点力が開花しつつある深見侑生(3年・FC東京U-15深川)など
3年生の奮起が5年ぶりの戴冠には必要不可欠だ。


GKの横山洋(3年・TACサルヴァトーレ)、
キャプテンの富樫草太(3年・FC町田ゼルビアJY)、
副キャプテンの東岡信幸(3年・TACサルヴァトーレ)など
守備陣に西が丘を知る選手が数多く残っている
昨年度のファイナリスト堀越
右WBにコンバートされた小磯雄大(2年・FCヴィラセーゴ津久井)の
サイドアタックという大きな武器も得て、T2リーグでは夏過ぎから4連勝を記録。
佐藤実監督も「力は去年よりあるかなと思います」と控えめに語る。
やはり昨年の西が丘を経験している新井真汰(3年・TACサルヴァトーレ)や
斎藤拓磨(3年・青梅FC)の爆発次第では打倒関東第一も決して夢ではない。


中等部を都内屈指の強豪に育て上げた遠藤雅貴監督が今シーズンから就任したものの、
昇格したT1リーグでは全敗と厳しい結果となった多摩大目黒
CBの宮崎隼(3年・港北FC)やキャプテンの中島慶之(3年・FCトリプレッタJY)、
レフティ福本純也(3年・多摩大目黒中)など3年生を軸にベースは
例年通りの「シンプルにボールを動かして3人目でサイドから」(遠藤監督)。
ここに来て古橋謙介(2年・多摩大目黒中)や田中潤(2年・多摩大目黒中)、
伊藤良平(1年・多摩大目黒中)、中村亮太(1年・多摩大目黒中)といった
中等部出身の下級生が実戦経験を重ねており
彼らが秘める未知数のブレイクが東京実業戦のキーポイントだ。


都内きっての名将・山下正人監督が率いる都立駒場
例年通り夏を越えて確実に成長の跡が。
今シーズンはボランチを務めるキャプテンの伊藤富一(3年・FC東京U-15深川)、
最前線でゴールも奪えて基点も創れる片岡勇介(3年・FCトリプレッタJY)など
昨年の関東大会優勝メンバーはもちろん
右サイドを切り裂く松本匠平(3年・世田谷砧中)や
起点になれる右SBの奥谷康平(3年・FC町田ゼルビアJY)という好素材を各所に配し、
小松優介(1年・江戸川西葛西中)に高木晴(1年・府中浅間中)など
1年生アタッカーも貴重な戦力に。
カテゴライズすれば同タイプの駒澤大学高戦に正面から挑む。


フィールドプレーヤーでは昨年の西が丘をただ1人経験している
キャプテンの石井拡(3年・JACPA東京FC)を守備の中心に据えつつ
金子希更(3年・FC.GIUSTI世田谷)、宮内悠輝(3年・FC KASUKABE)、
岡村翔(3年・FC KASUKABE)など個性豊かなアタッカー陣を擁するのは保善
今大会は1次予選決勝の明大明治戦、1回戦の昭和第一学園戦、
2回戦の高輪戦と苦しみながらも、3試合続けて延長戦で勝ち切ってこの8強まで。
次の相手は難敵の都立東久留米総合ではあるが
持ち前の粘り強いサッカーで2年連続の西が丘を視界に捉えている。


準々決勝の開催は18日。対戦カードは以下の通りになっている。


【都立大泉高等学校】
09:00 関東第一×堀越
11:00 多摩大目黒×東京実業
【都立東久留米総合高等学校】
10:00 保善×都立東久留米総合
12:00 駒澤大学高×都立駒場
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土屋

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