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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。
J1-2nd第3節
FC東京×モンテディオ山形@味の素スタジアム
解説:水沼貴史 実況:八塚浩 インタビュアー:日々野真理
【FC東京 マッシモ・フィッカデンティ監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、この勝ち点1をどのように捉えてらっしゃいますか?
A、貴重な勝ち点1だったという風に思います。
やはり相手はしっかり守ってきてカウンターということをハッキリやってきましたし
その中で前半に中島選手に非常に惜しいシーンがありました。
ああいった所でゴールを決めていれば
試合の流れというものは完全に変わっていたと思います。
そして後半は少し全体的に前から行くようにして
チャンスをより創ったという風には思いますけど
相手は非常にそういった中でも冷静に守備をしっかりしていたので
今日は非常に難しい試合になったと思っています。
Q、前半での2人の負傷というのは大きかったと思いますが
状況というのはいかがでしょうか?
A、梶山選手は非常に強い打撲を足首に受けて
少し心配はしていますけど様子を見てみましょう。
そして太田選手に関しては少し違和感を太ももの裏に感じたということで
まだハッキリとした症状はわかっていませんけど
交替ですぐに2つの枠を使ってしまうということで
戦術レベルで非常に難しくなったと思います。
Q、3枚目のカードのサンダサ選手の投入も早く勝負を懸けたと思いますが
期待したことと彼の評価はいかがでしょうか?
A、少しフィジカルの部分で前線に強さが欲しかったので彼を投入しました。
その中で45分間の体力はまだないかもしれませんけど
30分間に関してはしっかりと走る所は走って前線で戦って
何度かスピードアップからのシュートというシーンも見られましたし
良いシーンを見受けることができたと思いますけど
まだ2週間しかトレーニングしていないということもありますし
やはり90分間持つコンディションはまだ伴っていないので
徐々に良くなってくると思います。
Q、次はアウェイで鹿島戦になります。
2人のケガもそうですし、高橋選手の状況も心配ですが
この1週間はどういうことに取り組んでいかれますか?
A、今日高橋選手は鼻に強い打撲を受けたので
様子を見てみたいという風に思いますけど
基本的に今日の試合に関してはリスクを最小限に
抑えることはできたかなと思います。
やはり梶山選手の不在というものは大きいですし
太田選手のことは言うまでもないです。
そういった中で勝ち点1を取れたということは
非常に貴重なことだったという風には
チーム全体として捉えていかなくてはいけないと思います。
【モンテディオ山形 石﨑信弘監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、0-0の引き分けという結果をどのようにご覧になっていますでしょうか?
A、失点はゼロという形でディフェンスの所は頑張れたかもわからないですけど
やはり攻撃の所でなかなかチャンスが創れなかったという所は
まだまだ課題があるんじゃないかなと思います。
Q、連戦の中でこの暑さもあって
色々フォーメーションも変えてくるFC東京が相手ということで
狙いはどのように考えてらっしゃったんでしょうか?
A、まずはFC東京の強烈な攻撃をしっかり受けなきゃ
抑えなきゃいけないという所で入って
そこからチャンスを創っていこうという形で。
そこの部分はある程度できたかなと。
途中で向こうもシステムを変えて、自分たちもシステムを変えてという形で
後半はカウンターで何回かピンチはあったかもしれないですけど
ある程度は落ち着いたかなと。
ただ攻撃の所で、これは今シーズンずっと課題として挙がっているんですけど
まだまだそういうチャンスが少ないんじゃないかなと。
あとは精度ですよね。クロスの精度であったりそういう所を
もっともっとやっていかなければいけないんじゃないかなと思います。
Q、途中でシステムを変えた点の狙いとしてはどんな所があったのでしょうか?
A、なかなか前でタメができないということで、1つ松岡を削って中島を入れたと。
フランク、ディエゴの所でタメて、中島が裏へ飛び出すとそういうような形で。
途中でフランクが疲れたので川西という形で行って。
もう1つ行こうとしたらディフェンスラインでアクシデントが起きて
そこはちょっと残念だったですね。
Q、粘って無失点で勝ち点1というのは今後に繋がると思いますが
今後に向けてはいかがでしょうか?
A、前節も浦和に引き分けたという形なんですけど
やはりまだ3試合で得点が1点というのはまだまだ課題なので
そこをどう改善していくのかが今後の課題と思います。
【水沼貴史氏のレビュー】
(FC東京)
ケガ人が2人出て、それで交替せざるを得なかった状況を考えると
特に後半に色々な手を考えたんだと思うんですけど
ゴール前の迫力という部分が出なかったかなと。
最後にサンダサが入ってだいぶ変わりましたけどね。
セットプレー、もしくはクロスという部分では
ちょっと良さは出なかったかなという気はしますけどね。
セカンドステージの最初の川崎戦はあまり良い所が出なかったと思うんですけど
2試合目で得点を3点奪って、完封になりそうな所で
最後PKを取られたものの良い形で勝ったと。
このゲームは本当に2試合目が良い形で
残っているかなという所を楽しみにしていたんですけど
メンバーも若干変わった中で攻撃の課題はあるのかなという気はしますよね。
ある程度守備ベースになってくるとカウンターにはスピードが必要で
スタート位置も低くなるので、そこから前に持って行ってくれる選手が
必ず必要になってくると思うんですよね。
そういう部分で武藤は必要な選手だと思いますけど
いない選手のことを言っても仕方ですから。
そういう部分ではファーストステージの時と違いがあるので
それならもうちょっと高い所でボールを奪って
早めにコレクティブに攻めて行くような形を創ると。
前半に太田が良い動き出しからクロスを上げるシーンが何回かあったんですけど
そこを生かすための準備というのをこれから考えていくのかなという気はしますけどね。
今日2人ケガで交替を余儀なくされて
3枚目は結構早い時間、60分くらいだと思いますけど行きましたよね。
システムは4-1-4-1みたいにもなりますし
それこそ4-3-3でも石川と中島というのはサイドに張っているだけではないので
特に左サイドなんかは人を引き連れて中島が入ることで
太田が出てくるとかそういうことも考えられますしね。
一番目立ったのは高橋かなという気がしますね。
最後の責任感とか、たぶん3人交替していたから続けたんだと思うんですよね。
そういうのもそうですし、梶山と組んでいる時はどうしても高橋の方が
前に出て行く回数も多いと。今日もクロスから1回合わせましたしね。
あとは梶山がもうちょっとボールを捌いて受けてというのが
できたらいいなという気がするんですよね。
それこそユヴェントスのピルロみたいなイメージで。
監督のインタビューをお聞きすると
客観的に考えた時に今日の勝ち点1は妥当だなという印象なんでしょうね。
短い時間なら使えるということでサンダサを出しましたけど
バーンズもまだそういう状態だと思いますし
そういう部分では負傷というのは監督でも予期しないものですし
そこで3枚目をあれだけ早く切ったというのは本当に勇気があったなと思います。
(山形)
守備に関してできるという手応えは
横浜FM、浦和、FC東京という相手を考えてもあると思うんですよね。
やっぱり攻撃の部分でしょう。
あとはチャンスになり掛けた部分でも、そこで動きを止めないとか
1つ1つのプレーの精度とかを高めていけば
だいぶ得点の匂いはすると思いますけどね。
本当に課題はハッキリとしているので
あれだけの守備がある中でもディエゴにしてもロメロにしても
点を取ることを求めていかないといけないですよね。
守備に関しては本当に手応えを掴んでいると思います。
勝ち点3を取るためには攻撃を考えていく必要がありますよね。
石﨑監督は手応えは感じているんだけど複雑なんだと思いますよ。
前節は試合後に少し話をちょっとさせてもらいましたが
「点がなあ...」とずっとおっしゃっていましたので、やっぱりそこですよね。
クロスの精度とか色々な精度があると思うんですけど
1つ前節からも感じる所で、攻撃時にクロスの精度を合わせるためには
クロスを上げる人が上げやすい環境を中が創らなくてはいけないと思うんですよね。
ぴったり合わせるというのももちろんそうですけど
そういう部分では中の動きがちょっとないかなという気が僕はしています。
本当にそこに合わせなくては困るというような場面ではなくて
本当のアバウトは困りますけど、中が良い動きを創ってあげたら
もっと外は上げやすいのかなという気はします。
どうしても中が止まっていることが目に付くので、もったいない気がします。
キム・ボムヨンはあれだけ走っていて
走行距離も凄いですし、スプリントの数も凄いと思いますけど
最後の質という部分ではもうちょっと中の選手と
突き詰めていく部分はあるのかなという気はしますね。
一番最初の試合で石﨑監督がおっしゃっていたのは
相手をリスペクトし過ぎてアプローチの強さがなかったり
距離が遠かったりというのがあったんですよね。
やっぱりボール際というのは凄く修正されていて
そこがだいぶ良くなってきているということと
1対1の局面でも必ず次がいるというようなことが言えますよね。
あとはアルセウを中心に、中央に縦パスを通させないとか
そういう本当に基礎の基礎ですけど
そういうことがしっかりとみんなサボらずにできているということは
凄く評価できると思うんですよね。
今日は渡辺がケガでセンターが変わったと。
途中で當間が退場して宇佐美が一列下がったと。
その中でもそういう強さはできるので
そういう部分では本当にチーム全体が意志統一されていると感じます。
攻撃ってそんなに簡単に意思統一できないと思うんですよね。
色々なアイデアが重なっていて構築する部分があるので。
そこはトレーニングの中でいっぱい話をしたりして
解決するということも考えていかないといけないと思いますけどね。
【Jリーグブログ的データ】
J1-2nd第3節
FC東京 0-0 モンテディオ山形
入場者数:22,175人 天候:曇、弱風
気温:29.2度 湿度:69%
主審:池内明彦
副審:相葉忠臣、戸田東吾
第4の審判員:聳城巧
《選手寸評》
(FC東京)
GK権田修一...キックミスもあったがキャッチングの安定感がチームに落ち着きをもたらした
DF徳永悠平...バランスを取る意図はわかるがもっとオーバーラップが見たい
DF吉本一謙...最後の局面で体を寄せられる強さがある。危なげない90分間
DF森重真人□...最近はイライラする場面も散見。やや集中力を欠いている印象
DF太田宏介...セットプレーはあったがクロスでの見せ場を創る前に前半途中交替
(→DF丸山祐市...求められた守備の役割はほぼ100点満点のパフォーマンス)
MF米本拓司...サイドハーフかインサイドハーフ起用なら攻撃力アップは必須
MF高橋秀人□...終盤はフラフラになりながらプレー。気合と責任感が群を抜いていた
MF梶山陽平...攻撃の起点としてボールが動き始めたタイミングで無念の前半途中交替
(→MF羽生直剛...中盤でのバランス維持は問題なし。良い流れから惜しいミドルも)
MF中島翔哉□...前半の決定機を外したことが結果的に最後まで響いてしまった
(→FWサンダサ□...時間限定の出場も強さや上手さは一定以上見せ付けた)
FW前田遼一...チャンスメイクで存在感も後半の決定的なヘディングは山岸に弾かれた
FW石川直宏...サイドに流れた時に仕事。キレているだけにスタートポジションに疑問符も
《選手寸評》
(山形)
GK山岸範宏...1試合に3回近いファインセーブはデフォルト。2戦連続完封の貢献度大
DF當間建文...空中戦でも地上戦でもよく相手に食い下がる。最後はセットプレーで負傷退場
(→MF高木純平...右ウイングバックでプラス7分も含めてクローズに貢献)
DF西河翔吾...特にセットプレーの駆け引きの中で相手をうまく苛立たせていた
DF石川竜也...いつもよりフィードもオーバーラップも自重して守備の安定維持に専念
MF宇佐美宏和...終盤は3バックの一角もサンダサとの1対1のように守備には抜群の強さが
MF宮阪政樹...全選手最多シュートの4本に気持ちが滲む。ポスト直撃のFKが決まっていれば...
MFアルセウ...アンカーでもドイスボランチでも潰す仕事は変わらず完遂
MF松岡亮輔...中盤での危機察知はチームに欠かせない。システム変更に伴って1人目の交替に
(→FW中島裕希...出場時間は短くなかっただけにやや消極的なプレーが目立った)
MFキム・ボムヨン...上下動の激しさとイージーなファウルやクロスミスの双方で相殺
MFロメロ・フランク...守備は十分奮闘も1トップ下として攻撃面での精度が欲しい
(→FW川西翔太...良い形で前を向いたミドルはせめて枠へ飛ばしたかった)
FWディエゴ...プレスも含めて最前線で奮闘もゴールへ向かう迫力はやや減退気味
再放送スケジュールは
7月20日(月)午前11:45~午後2:00 J SPORTS 3
7月24日(金)深夜2:30~深夜4:45 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!
土屋
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