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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。
J1第4節
ガンバ大阪×名古屋グランパス@万博記念競技場
解説:水沼貴史 実況:下田恒幸 インタビュアー:林智美
【ガンバ大阪 長谷川健太監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずは試合を振り返って一言お願いします。
A、もう厳しいゲームになると思っていましたけど
その通りで簡単に最後まで勝たせてくれないなという感じはしましたね。
Q、前半の立ち上がりから
積極的にゴールを狙うシーンというのが多く見られました。
その攻撃についてまず振り返っていただけますか?
A、攻撃は本当に良い形で得点を取ることができたので
そういう意味では非常にクオリティが上がってきている部分と
失点の前の時間帯というのはミスが頻発したというか、
自分たちで自滅したような所があるので、
ああいう時間帯でまたさらにきちっとゲームを落ち着かせながら
3点目を取れるようになってくれば
本当の意味でまた強いガンバが戻ってくると思います。
ただ、取られた後にきちっと切り替えて
その後で3点目が取れたというのは
チームにとっても大きかったと思いますし、
これからのゲームに繋げていきたいなと思っています。
Q、スコアで見ると3-1という形になりましたが、
1失点というのは大きな意味を持つと感じてらっしゃいますか?
A、そうですね。
セットプレーで取られましたけど
その前の時間があまりにもミスが多かったので
ああいう時間帯をなくせれば言うことないと思いますけど
まだまだかなという感じはします。
Q、得点に関して言うと代表から戻ってきた選手が
活躍する形で3点という結果を残しました。
宇佐美選手の今日の活躍はいかがでしょうか?
A、今日も献身的なプレーを見せてくれましたし、
2ゴールですか?2ゴールになったんですか?(笑)
まあゴールも取りましたし、3点目を取るチャンスもありましたけど、
きちっと結果も出し、チームのためにというプレーも出してくれたので
今日も言うことないという風に思っています。
Q、今野選手も戦列を離れていたとは思えない活躍でしたね。
A、今ちゃんはやっぱりさすがですねえ。
最後ちょっと心配もしましたけど
本当に最後まで走り切ってプレーし切ってくれたというのは
本当にチームにとって大きいなと思っています。
Q、ここからACLも含めてアウェイでの連戦が続く形になります。
戦い抜く上で一番大切になってくる部分はどういう所でしょうか?
A、コンディションだと思います。
タイも非常に暑いと聞いていますし、
帰ってきてだいぶ寒が戻るという話も聞いていますので、
そのへんの温度差のコンディションという所が
ここから非常に大事になるんじゃないかなと思っています。
Q、今日も雨の中を本当に多くのサポーターが駆け付けてくれました。
力になりますよね。
A、ホームでまだ勝っていなかったので
何とかホームで1勝をという想いで
選手たちも戦ってくれたと思っていますので、
本当に雨の中ありがとうございました。
【名古屋グランパス 西野朗監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずは今日の試合を振り返って一言お願いします。
A、前半はよくディフェンスをして、中盤の攻勢も悪くなくて。
ただ、相手の一番嫌なエリアでの仕事というのが
少し少なかったかなと思います。
ただ、ポゼッションをさせる中でうまく
凌げていたなという感じがするんですが、
最後に失点をして後半は出なければいけない中で
あの2点目が非常に厳しかったなと思います。
全体的には3-1というスコアは
納得しなければいけない結果かなとは思います。
Q、後半は1枚目の交替カードは松田選手を投入して
少し試合が動きましたが、この交替の意図と狙いを教えていただけますか?
A、松田を入れた中で2トップに切り替えました。
彼自身は最近非常に調子も上がっているので
そういう圧力を掛ける期待はしながら。
良い時間帯はその後で少しあったと思うんですけど、
2-1からの試合の進め方が少し。
あそこが勝負所だったかなと思いますけど
すべて自分たちのミスからカウンターを受けていることを
繰り返してはいたので、追わなきゃいけない展開の中では
仕方ないと思うんですけど、
少しカウンターを与え過ぎたかなという感じはします。
Q、その後はグスタボ選手を投入ということで
こちらの狙いも教えていただけますか?
A、オフェンスの選択肢はそうないので
彼のラインを抜けていくとか、力強さとかスピードとかという所が
あの時間帯で出ればとは思いましたけど。
Q、今日の試合に関して言えば
もう少しという部分は監督も感じてらっしゃいますか?
A、得意な形というのはなかなかできなかったですね。
ボールもなかなか入らなかったですし、
スペースへのボールというのも少し足りなかったかなと思います。
Q、次節に向けて今一番感じてらっしゃる
チームの課題というのはどういう所でしょう?
A、1つ1つの精度を上げていかなければいけないんですけど、
全体的にやれてないことはないんですけどね。
しっかりディフェンスからやって
やれることのオプションはそうないですけど
速攻、カウンターという所をはっきりチームとして
狙って戦うことが大事かなと思います。
Q、今日もアウェイにたくさんのサポーターが応援に駆け付けてくれました。
最後にサポーターに一言お願いします。
A、雨の中、本当にありがたいです。
ありがとうございました。
【ガンバ大阪 宇佐美貴史インタビュー(試合後・中継内)】
Q、ここホーム万博で今季初勝利となりました。
まずは勝利した今の気持ちからお願いします。
A、ホームで今シーズン初めて勝とうという話をしていたので、
それがチームとして達成できて凄く嬉しいです。
Q、今日は2ゴールと勝利を呼び込む素晴らしい活躍でした。
特に2点目はガンバサポーターに向かってのゴールシーンでした。
気持ち良かったんじゃないでしょうか?
A、チームの創りも良かったですし、
ヨネくんが良い所に落としてくれたので
半分以上はヨネくんのゴールだと思うので
僕はラッキーなだけでした。
Q、まだまだゴールを狙えそうでしたよね?
A、そうですね。
1試合1点じゃ満足できないようになっていますし、
それぐらいハングリーにやっているので
あと2,3点取るチャンスはあったと思うし
次はたくさん決められるようにまた準備したいと思います。
Q、代表戦の勢いそのままに素晴らしい活躍でしたが、
やはりご自身も手応えや自信を感じてらっしゃるんじゃないでしょうか?
A、代表には代表の役割があって、
ガンバにはガンバでの役割がありますし、
ただ代表で得点を取ると期待もされますし
そういう責任感をガンバで全力で出すということだけ
今日は意識してやったので
少なからずそれが出せたかなと思います。
Q、先日の代表戦のように代表のユニフォームを着て
活躍する宇佐美選手の姿を見たいと思うサポーターも
本当に多くいると思います。
代表への想いも一言お願いします。
A、本当にガンバのためにやる中で結果を出して
またああいう舞台でやりたいと思いますし、
ガンバでできた僕のチャントが日本代表の試合で
歌われたというのは僕自身も凄く嬉しかったので、
これからどんどんもっともっと歌われるように
ああいう舞台を目指してやっていきたいと思います。
Q、すぐにACLのタイでの試合を控えていますが、
今後への意気込みを最後にお願いします。
A、ACLもまだ可能性があるので
あと3つすべて勝つつもりでやりたいですし
チームとして本当に上向きできているので
諦めずにグループリーグ突破を目指して
次からやりたいと思います。
【水沼貴史氏のレビュー】
(G大阪)
宇佐美は充実していますね。
ディフェンスの意識もだいぶ変わったと思いますし、
何よりも交替しましたけど90分しっかり戦っていますよね。
代表でも1戦目だと思うんですけど、
ワイドのポジションに入って、相手のボールになった瞬間に
全速力でそのポジションに戻ったんですよね。
そのシーンを僕は鮮明に覚えているんですけど
相当意識付けはされたと思います。
それが今日のゲームでもああいう形で出たのかなと。
あとは点を取る所で素晴らしかったですし、
楢﨑のセーブに遭ったボレーとか
最後の左足のシュートも素晴らしかったですし
雰囲気からして代表選手だなあと。
ようやくこの舞台に来た訳ですけど、
本当はもっともっと早く来てもおかしくないような逸材だとは思いますから。
64分のピンチは東口が本当に救ったと思います。
ガンバの選手はセカンドボールで足が止まりましたし、
このセーブはスーパーでした。
また流れをガンバに持ってきたようなセーブでした。
アウェイゲームが続くのはキツいでしょうけど
乗り切らないことには上に行けないので
チーム一丸となってやって欲しいと思いますね。
アジアの戦いは移動が違いますし気候も違いますし、
スコールとかU-22の代表チームが相当苦労したみたいですけど、
そういう天候があるし、芝生も違いますからね。
普段のJリーグとはまったく違う環境で
サッカーをしなくてはいけないという環境もあるので
やっぱりキツい戦いになると思います。
ガンバの場合は勢いが本当に出てきていますから楽しみですね。
ガンバの勢いを取り戻すという意味では
宇佐美と今野なしではありえないことだと思うので
今野はちょっとケガ上がりだったので
90分やれたことも収穫だったと思いますね。
名古屋が点を取った時間帯のことを
長谷川監督もおっしゃっていましたけど
ゲームがオープンになり掛けると。
それはやっぱりミスが出始めたと。
それでガンバは失点をしてしまい、名古屋は点を取ったと。
そこの後の時間帯をしっかりコントロールできたとは言い難いですけど
うまく凌いで3点目を取ったガンバに勝ちが来たかなという。
やっぱりゲームの勘所というか、勝負所の時間帯は必ずあるので、
たぶん僕もその時に「今が勝負の時間帯だ」と言いましたが、
そこの時間帯の差が出たのかなという感じはしましたね。
その原因は単純なミスなのか運動量なのか、
そういう所だとは思いますよね。
個人なのかグループなのか。
縦に付けようという意識はいいんですけど
そこで取ったボールを簡単に相手に渡してしまって
そこで落ち着かせることができなかったと。
それには様々な原因があって
奪った人の周りのサポートが遅くなったり、切り替えもそうですけど、
そういう部分で相手に簡単に渡してしまうということの
連鎖がずっと続いたのかなという気がしますけどね。
ああいう時には大きくサッカーをしようと。
例えば相手のボールになってもいいから
スペースにボールを運んでそこから守備からスタートしようということになれば、
もう1回しっかりした形から守備ができる訳ですね。
それを途中で奪われたりすると
バランスが悪いままでずっと試合を運んでしまうので、
なかなか修正が効かなくなるんですよね。
そのへんは課題なのかなという気はします。
(名古屋)
ガンバの時間の方が長かったと思うんですけど、
名古屋は後半に点を取った時間帯は
自分たちの時間帯だったんですよね。
ゴールの前後は流れも名古屋に来ていましたし、
セットプレーも何本か続きましたよね。
そのまま押し切られたガンバとしては
凄くダメージの残る失点だったと思うんですよね。
ですから、畳み掛ける時間帯だったのかなと思います。
ただ、その後に選手交替でちょっと
逆に勢いを消したのかなという感じは正直してしまいました。
結果論ではありますけど、ちょっともったいなかったですね。
まだまだ西野さんは悩むことが多いのかなという感じはします。
インタビューをお聞きしても2-1の局面というか、
やはりその時間帯ですよね。
チャンスもありましたけど、その後のグスタボの交替の所で
彼の良さが発揮できなかったと。
「オフェンスのオプションがそんなにないので」という話を
されていましたけど、監督としては手を打ったんだけど
という所だとは思いますね。
やっぱりケガ人も今は出てしまっているので
最後におっしゃっていた言葉が印象的で
「守備をしっかりしてカウンター」。
そういう方向性をしっかり出すということも大事かもしれませんね。
逆にそこで生きる選手が多いような気もしますが、
カウンターをするには基点もそうですし
出し手もそこがボランチになるのか
サイドバックになるのかという所になると思うんですけど、
そこのクオリティを上げていかないといけないですよね。
ただ速い選手がいればカウンターになるのかと言ったら
そうではないですから。
前半は誰かが降りてきてそのスペースに出て行くとか
動きの組み合わせでということがなかなかなかったですよね。
で、ダニルソンにボールが入ったとしても
次に誰が受けるんだというのがなかなかハッキリしなかったし、
正直な所はちょっと詰まった感じはありましたね。
【Jリーグブログ的データ】
J1第4節
ガンバ大阪 3-1 名古屋グランパス
入場者数:10,702人 天候:雨のち曇、弱風
気温:19.3度 湿度:93%
主審:吉田寿光
副審:武田光晴、間島宗一
第4の審判員:高橋佳久
《得点者》
<G大阪>
45+1'宇佐美貴史③(アシスト:藤春廣輝)
49'宇佐美貴史④(アシスト:米倉恒貴)
80'今野泰幸①
<名古屋>
63'永井謙佑①
《選手寸評》
(G大阪)
GK東口順昭...64分のピンチをワンハンドで防いだファインセーブが勝利の一因に
DF米倉恒貴...宇佐美へのアシストに思い切りやセンスが凝縮されていた
DF丹羽大輝...川又にも空中戦で勝つなどレギュラーとしての自信が漲っている
DF岩下敬輔...危ない場面を未然に封殺。後半のシュートブロックは圧巻
DF藤春廣輝...それほど上がる機会は多くなかった。やや代表疲れもあるか
MF阿部浩之...時折ゴールへの意欲を見せたが後半は運動量が落ちた
(→FWリンス...出場時間も限られていたが守備でも献身性を見せた)
MF今野泰幸①...相変わらずの絶対的な存在感。ゴールも冷静にコースを狙った
MF遠藤保仁□...警告にも象徴されるように球際での激しさがいつも以上に目立った
MF倉田秋...途中交代となったが攻守の切り替えでチームに貢献した
(→MF大森晃太郎...何度も決定的なチャンスに絡む。次の代表戦も視野に)
FWパトリック...闘莉王の監視下に置かれていつもよりはプレーを制限された
FW宇佐美貴史③④...先制点はラッキーだったがもはや止まらないゴールマシーン
(→MF小椋祥平...クローザーとしての役割はきっちり果たした)
《選手寸評》
(名古屋)
GK楢﨑正剛...彼がいなければもっと点差は開いていた。3失点に責任なし
DF矢野貴章...彼の推進力はチームの数少ないポイントとして機能していた
DF牟田雄祐...対パトリックでは十分戦えていたが1失点目の対応が悔やまれる
DF田中マルクス闘莉王...いつも通りのプレーを続けたが周囲にフラストレーションを溜める場面も
DF本多勇喜...せっかくの左足も攻撃で使う場面は決して多くなかった
MFダニルソン□...アンカーで奮闘したもののボールウォッチャーになる場面も散見
MF小川佳純...チームの勢いとシステムの噛み合わせもあって流れに埋没
(→FW松田力...投入後はモビリティでチームを動かすが配置転換の犠牲に)
MF矢田旭...ボールに関与する姿勢はあったが決定的な仕事はできず
(→MF磯村亮太...良いタイミングでエリアに潜った決定機は沈めたかった)
MF小屋松知哉...前半は持ち味が出なかったがシステム変更後はワイドで躍動
(→FWグスタボ...本人に責任はないが結果的に彼の投入で勢いは停滞した)
MF永井謙佑①...ゴール前の混戦から1ゴールももっとボールを呼び込みたい
FW川又堅碁...いくつかチャンスを掴みかけたが決定的なシーンは創れなかった
再放送スケジュールは
4月11日(土)午後6:45~午後9:00 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!
土屋
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