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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

スタッフブログ 2015年02月04日

2014年、心に残ったあの言葉・中編

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引き続きのこの企画。
今回は高校編なんですけど、
やっぱりこの年代は取材量の多さもあってか
ご紹介したい言葉が多過ぎたので
急遽2回に分けてお届けしたいと思います。
今回は夏の全国大会までの"中編"ということで!


★2014/2/1 東京都クラブユースU-17選手権 
横河武蔵野FCユース×FCトリプレッタユース@横河電機G
「結果はまあ悔しいけどしょうがない。
ただ、一番気に入らないのは
『ありがとうございました』の挨拶を一生懸命やらなかったことだね。
やっぱりああいう所は勝っても負けてもそれだけはね。
いくらジャッジに納得いかなかったり、
自分のプレーがうまくいかなくても
そこだけはやるように話したんだけどね」

(FCトリプレッタユース・米原隆幸監督)


周囲から見ると非常に元気が良く、
自由な雰囲気が魅力的なFCトリプレッタユース。
米原監督もある意味で自由人的な印象の方ですが、
敗戦後のこの言葉に、高校年代を預かる
指導者としての一面を垣間見た気がしました。


★2014/2/2 東京都クラブユースU-17選手権 
東京ヴェルディユース×FC東京U-18@ヴェルディG
「応援されるチーム、選手になって欲しいですね。
それは単純に一生懸命やるとか、最後まで手を抜かないとか、
まず人間的なベースを上げていければ、
よりヴェルディらしいというか、技術的な部分も含めて
いつも追求している部分が鮮明に現れてくると思うので、
そういう人間が上に上がっていけば良いなと思うし、
それがまず一番の僕からの要求というか、目標ですね」

(東京ヴェルディユース・冨樫剛一監督)


現在はトップチームの指揮官を務める冨樫監督。
ご本人もユース出身であり、クラブ愛は人一倍ある方です。
彼の指導を経てトップでプレーする選手も多数いる中で
今シーズンのヴェルディには個人的にも注目しています。


★2014/2/11 東京都クラブユースU-17選手権 
FC東京U-18×三菱養和SCユース@西が丘
「チームの一体感みたいなものは
勝つことで得られることは大きいと思いますし、
勝ったという前提があればブレずに次に色々なことに
トライしていけることが多いと思うので、
自分たちのやっていることに対して
半信半疑にならないと思うんですよね。
あとは選手もこれでグッと次に向かっていけるような
雰囲気に今はなっていましたので、
『今日はまっすぐ家に帰れよ』とは言いましたけど(笑)」

(FC東京U-18・佐藤一樹監督)


この言葉が昨シーズンの
FC東京U-18をよく表していると思います。
勝つことで得られていった一体感は
結果的にこのチームへ
大きな果実をもたらしていくことになります。


★2014/2/23 千葉県クラブユース新人戦 
柏レイソルU-18×ジェフユナイテッド千葉U-18@日立台(人工芝)
「うわべだけでやっていたら絶対ボロが出るから。
何となくボールがうまく回っているだけで本質がないと
ちゃんとボールが動いているとは言えないから、
ちゃんとメッセージを込めて
生きたボールをみんなで動かしていきたいと。
それが本物になるかならないかの差だから」

(柏レイソルU-18・下平隆宏監督)


そのシステマティックなスタイルに
様々な見方を持たれている柏レイソルU-18。
ただ、チームを率いる下平監督は
本質を見際めた上で指導に当たっている方です。
これが指導者としてのポリシーを表す象徴的なフレーズでしょう。


★2014/2/23 千葉県クラブユース新人戦 
柏レイソルU-18×ジェフユナイテッド千葉U-18@日立台(人工芝)
「全体的に内容が悪かったらそこを話すべきだと僕は思うんですけど、
1つのプレーが良かったら、自分のプレーが今日は良かったという
思い込みがチームメイトにあって、
たまに自分もそういうのがあるので気を付けているんです。
そういう中で『じゃあさっきのシーンはどうなんだ』というのがあれば
自分はそれを考えることを促していきたいですし、
それが成長に繋がるのかなと思います」

(柏レイソルU-18・中山雄太)


今シーズンからトップチーム昇格を果たした中山。
実際話してみると、饒舌なタイプではないものの
しっかり自分の言葉で話せる選手だなあという印象を受けました。
中でもこの話には思わず唸らされたのを記憶しています。


★2014/4/2 T1リーグ第5節 
帝京×横河武蔵野FCユース@駒沢補助
「僕ら今スタッフができることと言えば、
一緒にボールを蹴って、最後までアイツらと腹を割って話せるようになると。
そういうことを考えてやっていくしかないかなと。
『昔は俺たちは強かったんだよ』なんて言っても、
彼らは生まれてないですしね(笑)」

(帝京・日比威監督)


昨シーズンから帝京の指揮官に就任したのは
22年前に高校選手権で日本一に輝いた
当時のキャプテンでもある日比監督。
現状を正確に把握しつつ、
母校復活を期す青年監督に名門の今後は託されました。


★2014/4/20 関東大会予選準々決勝 
都立駒場×帝京@駒沢第2
「昨日の練習を見て
『PKになったら負けるから、順番もおまえらで決めろ』って言って
タバコ吸いに練習から出ていっちゃったから(笑)
蹴りたいってヤツが蹴ればいいんだよ」

(都立駒場・山下正人監督)


良い意味で超個性派の山下監督。
帝京をPK戦で下した試合後の囲みでこの一言。
この方のお話も本質を突いた言葉が多く、
いつも勉強させて頂いています。


★2014/5/11 インターハイ大阪2次予選2回戦 
興国×槻の木@J-GREEN堺
「毎年全国はそんなに頭にないですね。
基本はリーグと選手権という感じで。
インターハイはコパ・デル・レイですよ(笑)
じゃないと選手のメンタルも難しいですよね」

(興国・内野智章監督)


とにかく話が面白い内野監督。
この日も試合後の囲み時間は41分。
取材したのはインターハイ予選だったので
試合だったらアディショナルタイムに入ってました(笑)
スペイン好きというのがよくわかるフレーズです。


★2014/5/24 インターハイ東京1次トーナメント決勝 
東京朝鮮×暁星@駒沢第2
「俺はCKとかFKとかそのあたりはアイツらに任してるの。
練習全体が1時間半未満だから、
その後に3,40分使って子供たちの中でやってる。
それでもう任せたよと。
そうじゃないとなかなか決まり切ったことをやっても、
本番になったら臨機応変にやらなきゃいけないから
子供らの中の阿吽の呼吸というのを促すためにも自由にやらせているんだ」

(暁星・林義規監督)


全国にその名を知られる林監督。
この方も一言一言の中に
奥深いモノが数多く詰まっています。
でも、時折覗かせるオチャメさが
またお話を伺いに行きたくなっちゃう大事な要素かもしれません(笑)


★2014/5/25 インターハイ東京1次トーナメント決勝 
高輪×関東第一@駒沢第2
「やっぱり子供と一緒に勝ちたいという気持ちは共有したいなと。
勝ってこいと送り出すだけじゃなくて、
一緒に勝ちたいなというのがあるので
そこはトレーニングの中から1つ1つ細かく言うようにはしています。
結果が出ないと苦しいけどやっていくしかないので、もう腹を決めて。
子供たちがゲームの中で逃げないようにやっていくしかないと思っています」

(関東第一・小野貴裕監督)


近年は良い位置まで顔を出すものの、
なかなか全国という目標には手の届かない関東第一。
青年監督の小野監督も色々な葛藤を抱えつつ、
正面から選手にぶつかる毎日を過ごしています。
私はこのチーム、個人的に1つ壁を乗り越えたら
突き抜けるチームだと感じています。


★2014/6/14 インターハイ東京準々決勝 
國學院久我山×国士舘@駒沢第2
「ウチはみんな雑草みたいなものでエリートはいないから。
決してみんなが面白いとか綺麗とか
憧れられるようなサッカーはできないけど、
サッカーの本質的に頑張るとか、ゴールにねじ込むとか体を張るとか、
そういう所は求めていきたいなと。
でも、ワールドカップを見ていてもそういうのが多いじゃないですか」

(国士舘・上野晃慈監督)


前年度のインターハイと選手権で
全国出場を果たしていた國學院久我山に
勝った直後の上野監督。
折りしも時期がワールドカップ期間中ということもあって、
「世界のトップレベルでも最後は本質的な部分だぞ」ということを
とりわけ強調されていたそうです。


★2014/6/21 インターハイ東京準決勝 
駒澤大学高×都立駒場@駒沢第2
「1つ言えるのは、普段の姿勢はどこのチームにも負けないくらい
覚悟を決めて、想いを込めて、サッカー部員としてのプライドを持って
やってくれてるとは思うんですけどね。
服装1つとっても、挨拶1つとっても、授業態度とかも。
みんなから応援されるように。
生徒からも、教員からも、地域からも。
『そういう風にやらないと応援してもらえないぞ』と言っているので、
そういう所で運を戴いているだけだなと思うんですよね」

(駒澤大学高・大野祥司監督)


後半終了間際の決勝ゴールで
初めてインターハイ全国出場を決めた駒澤大学高。
200人を超える部員を束ねる大野監督は
サッカーだけではない部分の重要性も
強調されていました。


★2014/7/24 クラ選1次ラウンド 
ジェフユナイテッド千葉U-18×ガイナーレ鳥取U-18@藤岡陸上
「まだ身長だけで目立っていると自分は思っているので、
もっとプレーでアピールしたいし、
身長があるのでヘディングとかも絶対コイツには勝てないと思わせるように。
ヘディングは絶対負けてはいけないと思っています」

(ガイナーレ鳥取U-18・畑中槙人)


203センチとおそらくは日本史上最長身の
フィールドプレーヤーである畑中。
2年連続で夏の全国を取材しましたが、
着実に1年間で成長を遂げていたと思います。
今シーズンはトップチームへ昇格。
期待感はMAXです!


★2014/7/30 クラ選準々決勝 
ガンバ大阪ユース×JFAアカデミー福島@前橋総合
「これはアカデミーの子だけじゃなくて、
今風の子供たちって割と人に嫌われたくないから文句言わないとか、
そういうのがこの世代ってあるのかなと思ったんですけど、
『でもそうじゃないよね、サッカーは』って。
そういうことを言えるのが仲が良いというか、
チームのことを思ってやることなんじゃないのって思いますよね」

(JFAアカデミー福島・中田康人監督)


中田監督も非常に魅力的な監督さんです。
ユーモアを交えつつ、かなりこちらに突き刺さるような
フレーズを随所に持ち出してきて下さいます。
私が個人的に一番刺さったのは上記の言葉。
サッカー以外にも当てはまることではないでしょうか。


★2014/7/30 クラ選準々決勝 
コンサドーレ札幌U-18×ジュビロ磐田U-18@前橋総合
「札幌も30度ちょっとくらいまでは行くんですよ。
湿度は全然違いますけどね。
32,3度までは何とか対応できるんじゃないかなと思いますけど、
35度を超えるとちょっと(笑)
でも、今日の天気予報を見たら9時の気温が27度って書いてあったから
ラッキーと思ったら、結局物凄く暑かったじゃないですか。
セミが鳴いてるなと(笑)」

(コンサドーレ札幌U-18・四方田修平監督)


近年は各種大会の結果という意味でも
トップチームへの昇格という意味でも
Jクラブアカデミーの中で大きな存在感を示している
コンサドーレ札幌U-18。
でも、やっぱりとりわけ真夏の群馬はキツいですよね(笑)


★2014/8/1 クラ選準決勝 
コンサドーレ札幌U-18×三菱養和SCユース@三ツ沢陸上
「色々な未来を目指している人たちとかもいると思いますし、
Jクラブに入らなくても『自分たちが努力すればできるんだぞ』と証明できるので、
街クラブ代表として絶対に勝ちたいと思います」

(三菱養和SCユース・相馬勇紀)


準決勝で難敵のコンサドーレ札幌U-18を下した直後の相馬。
スクールから数えて在籍12年。
養和最後の年に今まで携わってきた
すべての関係者のために優勝したいという想いは、
2日後のファイナルで結実しました。


★2014/8/6 インターハイ準々決勝 
星稜×前橋育英@韮崎中央
「正直自分たちの代は弱い弱いと言われていて、
そういう悔しさもあったし、相手というよりは監督に言われ続けたので
自分は監督と戦っているという意識でやっています。
指示はしっかり聞いていますけど、
その中で点を取った時、アシストした時、良いプレーをした時というのは
監督にしっかり見て欲しいです」

(前橋育英・渡邊凌磨)


世代屈指のストライカーとして
今シーズンの高校サッカー界を彩った渡邊。
この日も試合直後の囲み取材で見せた
自分の言葉で淀みなく想いを伝える姿からは
絶対的な意志の強さが滲み出ていました。


★2014/8/8 インターハイ決勝 
大津×東福岡@中銀スタ
「上のことを意識せずに、もうとにかく1試合に集中して、
この1試合にどうしても勝ちたいというつもりで来ていたので、
あまり変なプレッシャーはなかったですし、
また明日は違うチームと試合ですよと言われたら
『そうか』という感じではあります。
本当に『これは準々決勝、準決勝、決勝』と言ってしまうと
硬くなってしまうと思うし、
自分の中でそういうのを打ち消すことができた分、
多少落ち着いてできたかなというのはあります」

(東福岡・森重潤也監督)


見事にインターハイで全国制覇を
成し遂げた直後の森重監督。
近年の高体連では最強とも評された今年の東福岡を率いる監督は
質問に対して熟慮しながら回答されるスタイルで、
独特のテンポの中で進む囲み取材が印象的でした。


土屋

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