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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

スタッフブログ 2015年02月02日

2014年、心に残ったあの言葉・前編

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毎年恒例のこの企画。
2014年も色々な現場に赴き、
様々な方々にお話を伺ってきましたが、
その中から印象に残った言葉を集めてみました。
前編となる今回は大学、JFL、Jリーグ編です。


★2014/3/9 J2第2節 
FC岐阜×カターレ富山@長良川
「たぶん1ヶ月前のヤツの状況を考えたら
今の状況なんて信じられないと思いますよ。
見て下さい、あのオーラのなさ。
サッカー選手じゃないですよ(笑)」

(FC岐阜・木谷公亮)


この試合でCBのパートナーを組んだ阿部正紀を指差して。
練習生からプロ契約を勝ち取った阿部は
結果的にリーグ戦37試合に出場。
チームに欠かせない選手になりましたが、
特にこの頃はかなりイジられていたのを覚えています(笑)


★2014/4/13 J2第7節 
ジェフユナイテッド千葉×湘南ベルマーレ@フクアリ
「自分も元々小学校の時とかはトップ下とかやっていたので、
攻撃が大好きですけど、そこは精神的にも止めなきゃというか
行きたくなったら『ディフェンスしろ』と自分の中に訴えて、止めてます(笑)」

(湘南ベルマーレ・丸山祐市)


アウェイで0-6という歴史的な大勝を飾った試合後、
「アレだけチームメイトが上がっていってしまうと、
丸山選手も上がりたくなりませんか?」という質問に答えて。
3バックの両ワイドも前線までオーバーラップを繰り返す湘南の中で、
丸山が果たしていた役割は本当に大きかったと思います。


★2014/6/8 J3第15節 
FC町田ゼルビア×SC相模原@野津田
「選手1人1人のモチベーションというのは、
いくらチームでやろうやろうと言っていても個人で上げていかないと。
人に言われて上げていくモチベーションなんてたかが知れているので、
そのへんをもうちょっと僕も含めて自覚を持って
挑まなくちゃいけないと思います」

(FC町田ゼルビア・リ ハンジェ)


発する1つ1つの言葉に
独特の熱量があるリ・ハンジェ。
ミックスで話を聞いていると、
やたらと頷いている自分がいたりします(笑)


★2014/7/13 天皇杯2回戦 
ジェフユナイテッド千葉×AC長野パルセイロ@フクアリ
「僕、いろんな髪型していて
それがサポーターに評判が良くて
『次、どんな頭にするの』みたいな。
それを楽しんでもらえているのがあるんですけど、
『点取って』と言われるよりプレッシャーです(笑)」

(AC長野パルセイロ・佐藤悠希)


だそうですよ(笑)
ちなみにこの日は金髪でした!


★2014/7/20 J2第20節 
湘南ベルマーレ×ロアッソ熊本@BMWス
「今日先発でピッチに立った吉濱と岩尾という名前を、
この世の中でサッカー関係者が10人いたら
たぶん1人か2人しか知らなかったのが、
今日で3人か4人くらいになったかなと思うので、
彼ら2人の勇気あるプレーというのは監督としてすごく嬉しかったし、
今日出れなかった選手、ベンチにいた選手、
ベンチにいなくてスタンドで怪我などで出れなかった選手も
彼らのプレーに励まされたんじゃないかなと思います。
そういう意味ではよくやったと言ってあげたいです」

(湘南ベルマーレ・チョウ キジェ監督)


語録の宝庫でもあるチョウ監督。
その中で個人的に一番心へ響いたのがこの言葉。
このワンフレーズの中に監督がチームへ落とし込んできた
さまざまなものが詰まっているように感じました。


★2014/8/24 JFLセカンドステージ第5節 
アスルクラロ沼津×レノファ山口FC@愛鷹
「今まで自分が恵まれた所でやっていたんだなというのを
凄く感じましたし、サッカーに時間を割けるというのは
凄く幸せなことなんだなというのがわかったので
昔よりはサッカーに対する気持ちが大きくなったというか、
もっともっとうまくなりたいなという気持ちが増しましたね」

(アスルクラロ沼津・木暮郁哉)


周囲に働きながらプレーする選手がいる中で
改めてサッカーへの想いを再確認したという木暮。
新シーズンはシンガポールに新天地を求めましたが、
この想いを彼が持ち続けている限りは
またどこかで会えると私は思っています。


★2014/9/6 J2第30節 
湘南ベルマーレ×松本山雅FC@BMWス
「言い方が少しおかしいですけど
刺し違えるくらいの気持ちでいかないと、
向こうに圧倒されてしまうということですね。
チョウさんの腹には刺さっているかな。
横腹ね、横腹。正面には刺さらないと思うから(笑)
こんなの書けないでしょ」

(松本山雅FC・反町康治監督)


常に会見では独特のユーモアを披露する反町監督。
この日は古巣湘南相手のアウェイゲームということもあって
いつも以上に絶口調。
ちなみに反町監督の「(笑)」はニヤリと同義です(笑)


★2014/9/10 トレーニングマッチ 
U-21日本代表×全日本大学選抜@秋津
「レベル的にはJでやっているし
相手の方が上なんですけど、
そこで負けていたら変わらないと思うし、
大学には大学にしかできないこともあると思うし、
そういうのをしっかりぶつけて、
自分も上でやっていきたいので
そういうのは負けたくないと思っています」

(全日本大学選抜・松下佳貴)


五輪を目指す代表とトレーニングマッチで
対戦した全日本大学選抜。
その中でも中盤での奮闘が目立った松下は
どちらかと言えば控えめに話すタイプだったので、
余計にこの一言が印象的でした。


★2014/9/28 全国社会人選手権大会2回戦 
奈良クラブ×サウルコス福井@
「福井はそれこそサッカー偏差値が最下位の方なんですよ。
環境とか成績とかを含めて。
それをJのクラブに上げていくというのはやりがい以外の何物でもないし、
それで人がどんどん動いてくれているし、変わってきているのがわかるので、
今までのクラブとは違った意味でやりがいがあります」

(サウルコス福井・佐野達監督)


草津や長崎での指導経験もある佐野監督が
現在率いるのは北信越リーグ所属のサウルコス福井。
「夕方のニュース番組にコメンテーターとして出ているんですよ」
と笑った指揮官からは、クラブを取り巻く環境が変わりつつあることに
確かな手応えを感じている様子が伝わってきました。


★2014/10/11 J2第35節 
松本山雅FC×大分トリニータ@アルウィン
「毎回毎回力になりますし、
本当にお年寄りから小さい子供まで
タオルを回してくれるので凄く心強いですね。
これは幸せなことだと思いますし、
当たり前だと思ってはいけないですよね。
感謝の気持ちを持ってやっています」

(松本山雅FC・喜山康平)


アルウィンの雰囲気を問われて。
岡山や松本で地域リーグやJFLも経験した
彼だからこそ、この言葉には実感がこもっていると思います。
個人としても久々のJ1で是非暴れて欲しいですね!


★2014/11/1 J2第39節 
アビスパ福岡×松本山雅FC@レベスタ
「単純にサッカーが好きという部分と、
幼稚園とか小学校の頃から夢はサッカー選手になることだったので、
もちろんJ1でやるという部分も頭の中にありましたし、
そこが本当にブレずにやってこれた結果かなと思います」

(松本山雅FC・岩間雄大)


11年前に東京都リーグからキャリアをスタートさせ、
6年間のJFL生活を経て、とうとうJ1まで辿り着いた岩間。
ここまで自分を支えてきたものについての質問に、
こんな素敵な答えを返してくれました。


★2014/11/23 J2第42節 
京都サンガ×FC岐阜@西京極
「搾り出して搾り出して
そんな華やかなキャリアでもないし、
そういう選手でもなかったので、
ここまで良く搾り出してやれたかなと自分でも思いながら、
引退を決めた所はありますね」

(FC岐阜・木谷公亮)


2014年シーズンでの現役引退を決めた木谷。
自身も話しているように
決して華やかなキャリアではなかったかもしれませんが、
どのクラブのサポーターからも愛された彼の
指導者としての今後にも注目したいですね。


★2014/11/30 J1昇格プレーオフ準決勝 
ジュビロ磐田×モンテディオ山形@ヤマハ
「人生で初めてなので
本当はゴールを取った後に走れたりしたらカッコいいんでしょうけど、
そういうのにまったく慣れてなくて
ただただうつ伏せになっていただけでした」

(モンテディオ山形・山岸範宏)


改めて色々と説明するまでもないでしょう。
あの瞬間のことはきっと一生忘れないと思います。


★2014/12/16 インカレ準々決勝 
早稲田大×阪南大@BMWス
「メガネが濡れるからですよ。
結構みんなに言われるんですよ。Jのスカウトとかにも。
『向こうの監督は背広で前に出ていましたよ』とか。
でも、それを頑張ったからって選手も頑張るのかなって。
そんな風には普段からしてきてないし、
選手もいつもは僕が濡れながら指導しているのは知っているので。
それを選手が嫌だって言ったら変えるけど
メガネが見えなくなったらいちいち拭かなきゃいけないし(笑)
ただそれだけですよ」

(阪南大・須佐徹太郎監督)


降りしきる大雨の中、
テクニカルエリアで傘を差しながら
ピッチに指示を出していた須佐監督。
あまりにも珍しい光景だったので、
そのことについてお聞きするとこの回答を。
須佐監督の囲み取材はいつも笑いが絶えません。


★2014/12/18 インカレ準決勝 
関西学院大×阪南大@西が丘
「長袖を着れる選手は技術が高いイメージで
自分はホンマに技術はないですし
ハートの部分でチームを引っ張れればいいなと
いう所で1年間やってきたので、
そういうのをしっかり半袖という形で示そうかなというのは
1つのプライドですね。
どんだけ寒くても半袖は突き通そうと思っています」

(関西学院大・福森直也)


インカレ準優勝に輝いた関西学院大を
左サイドバックの位置から牽引し続けた福森は
どれだけ寒いゲームでも必ず半袖!
しっかり話せる人間性も魅力的な彼には
大分で是非羽ばたいてほしいと思います。


★2014/12/21 インカレ決勝 
流通経済大×関西学院大@西が丘
「インカレは4回準決勝で負け、最後の2回はPK戦で敗れました。
PKになった時点で『何で勝ち切れなかったんだろう』という気持ちで
いつもPK戦を見ていました。『PK戦は運だ』と思う自分がいました。
でも、そうじゃなく、トーナメントで勝つというのは
トーナメントで勝つ方法を指導者がしっかり持たなくてはいけないと思い、
PK戦に絶対に負けない方法をずっと練習してきました。
実はこの2年間で7回のPK戦があって一度も負けていません。
キックを失敗した選手は1人です。
大学のインカレであっても、ワールドカップやオリンピックであっても
最後はトーナメントになります。
これを勝ち抜く力をこのチームは持っていたと思います。」

(流通経済大・中野雄二監督)


4度跳ね返された準決勝の壁を打ち破り、
初めてのインカレ制覇を達成した流通経済大。
結果を出した中野監督が強調した
トーナメントに対するこの言葉は非常に重みがありますね。


土屋

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