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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

スタッフブログ 2015年01月12日

高校選手権決勝・試合後の前橋育英コメント(山田耕介監督、鈴木徳真)

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本日行われた高校選手権決勝は延長戦の結果、
4対2で星稜高校が優勝しました。
以下、試合後にお聞きした
前橋育英・山田耕介監督の記者会見コメント、
および鈴木徳真選手のミックスゾーンでのコメントです。


【山田耕介監督】
Q、今日のゲームを振り返って一言お願いします。


A、え~、まあ力不足という。
結局はそういう結論だと思います。


Q、小泉君が流れを変えたように拝見しましたが、
スーパーサブ的な存在なのでしょうか?


A、鈴木徳真と吉永大志と小泉佳穂。
この3人で組み合わせとか、
それぞれがタイプが違うので、
インターハイの段階では佳穂をスタメンにしていたんですけど、
リズムを変える時に佳穂を投入しようということで
今回は考えました。
最初はあまり吉永の調子が良くないかなと思ったので、
実は最後の最後まで佳穂で行こうか悩みました。
途中から出てある程度リズムは変えてくれたと思います。


Q、準決勝終わりに夏のインターハイは
ホームユニフォームを譲ったから今回はもらうとおっしゃっていましたが、
今回ユニフォームがこうなった経緯を教えて頂けますか?


A、アレね、後で調べたらインターハイの準々決勝は、
ウチが黄色と黒で向こうが白でした(笑)
今日はコインで審判の方に決めてもらって、
向こうが黄色を選んで僕らが白になりました。


Q、ハーフタイムには選手にどのような指示を送られましたか?


A、やっぱり距離感が全然ダメで
お互いの距離感がすごく間延びしていて
そこをコンパクトにしなくてはいけないので、
DFラインからトップの距離をもっともっとコンパクトにしなければ
おそらく我々の優位には進まないと思って、
そういうことをやっているからパスもたぶん繋がらないと。
もう1回DFラインを押し上げて、
トップもプレスバックしなきゃいけないと、そんな話をしました。


Q、下山君ではなくて渡辺星夢君を
スタメンで起用した理由を教えて頂けますか?


A、もともと渡辺星夢の方がずっとレギュラーを張っていたんですよね。
大会前に足首を怪我して、それがずっと続いていたんですけど、
だいぶコンディションが良くなったということで
あとは結構彼の場合は戦える選手なので
こういうゲームでは戦えるんじゃないかなと思って、
これも悩んだんです。
シモをそのまま使って、星夢を途中からかなと思ったんですけど、
星夢からのアーリークロスも
行けるんじゃないかなということで星夢で行きました。
結局そこから崩されることが多かったので
後半の早い内に替えました。


Q、昨日はサイドからの攻撃をかなり練習されたと思いますが、
予想と違ったりした所はあったんでしょうか?


A、流れの中でボールウォッチャーになって
2点目はやられましたね。
あのへんが甘さであって、
CBと逆サイドのSBがちょっと絞っておいて、
あそこはフリーでやらせないと。
だけど、今日はあそこでやられましたね。


Q、渡邊凌磨君の素晴らしいゴール後のプレーは
監督にはどのように映ったでしょうか?


A、もうちょっとシュートが、
振り切るシュートもシュートなんですけど
あそこでちょっと溜めておいて、
自分で突破するタイプじゃないので、
あそこで時間を創って周りを使ってくれれば
良かったんじゃないかなと思うんですけど、
どうしても自分で決めたいとか、
シュートの意識が高い選手なので、
あそこでちょっと時間を溜めてくれれば
周りがスッと押し上げてスルーパスとかも
できたのかなとは思います。


Q、準優勝という結果は監督ご自身は
どのように受け止めていらっしゃいますか?


A、非常にショックなんですけども、
準決勝を勝って1つ上に来たなという考えなんですけど、
何かが足りないからこういう結果なので、
また諦めないで来年、再来年と子供たちの将来を考えると、
またチャレンジしなくてはいけないかなと思っております。


Q、逆転した時点でどういう展開を予想されたかと
どういう指示をされたかを教えて頂けますか?


A、あの段階だと「2-1じゃまだダメだよね」と。
おそらく押し込まれる時間帯も来るだろうし、
我々にもチャンスがあったので、
次の点が大切なんだろうなと思ったら向こうにやられまして、
決勝点の所はあそこでもうちょっと
落ち着きが欲しかったかなと思いますけど
延長になったらどちらもノーガードみたいな感じになったので、
足も動かないし、2-1からの展開とかゲームの創りというのは
ちょっと残念だったかなとは思いますけどね。


【MF鈴木徳真・3年】
Q、決勝を終えてみてどうですか?


A、もうやり残してはいないので楽しかったです。


Q、前半は失点を許して苦しい展開になりましたが、
振り返ってどうですか?


A、前半はたぶん我慢の時間帯だと思っていて、
後半から自分たちのサッカーが少しずつできたので
良かったんじゃないかなと思います。


Q、同点から一気に逆転まで持っていけて
試合の主導権を奪えたように見えましたが?


A、自分たちの流れの中で点が取れたことは良かったんですけど、
その中で失点をしてしまったのが凄くもったいなかったと思います。
そこはもう切り替えてやりました。


Q、今日の自分のプレーに関してはどうですか?


A、うーん... もう攣りそうなくらい走ったので
もう悔いはないです。


Q、前線まで飛び出すシーンも多かったですが、
準決勝同様にゴールを狙いに行った部分もありましたか?


A、そうですね、前線に枚数を掛けてそのこぼれ球であったり、
シュートチャンスを生かしてサイドに散らすというのもあるので、
それが結果として出なかったのは悔しいです。


Q、渡邊君のゴールの場面は
鈴木君の守備での対応が素晴らしかったと思いますが?


A、相手がドリブルしてきたので対応しながら
相手が絶対に仕掛けてくる場面だったので
仕掛けてきたら奪おうと思って
まんまと体を入れてくれたので良かったです。
もっとボールを奪えたらよかったなというのはありますけど、
その分前に走れていたので、
それは良かったんじゃないかなと思います。


Q、相手の危ないカウンターを止めていた場面もありましたが?


A、でもその場面は流れの中でやっているので
チームでやっていたので、
自分が取ったこともチームのために良かったと思います。


Q、改めて星稜の印象を聞かせてもらえますか?


A、凄く素晴らしいチームで、
点を取っても点を取り返してくるという中で
相手を劣勢にできたことが凄く嬉しかったですし、
勝負強さというのを凄く感じました。
全員がプレスバックしてくるので
自分がボールを持ったらすぐ後ろに人がいるような感じだったので、
そのへんは全員守備、全員攻撃みたいな形で
素晴らしいチームでした。


Q、夏に対戦した時よりレベルアップしているなと感じましたか?


A、夏の時は暑くて、自分たちも相手も
凄く良さが消されていたので、
そのへんはよくわからなかったんですけど、
今日の試合で星稜さんの良さが凄くよくわかりました。
良い相手だったなと思います。


Q、個人的に将来に向けて課題や収穫はありますか?


A、もっとボールを受けて攻撃のチャンスを
創れれば良いなというのはありますし、
守備だけではなくて前線に関われる選手に
なっていきたいと思います。


Q、楽しかったという言葉がありましたが、
自分たちの良さが出せたという感覚はありますか?


A、やっぱり流れの中から2点を取れたというのは
全員の勢いがあったからああいう形で
取れたんじゃないかなと思います。


Q、これだけの観客の中でプレーするというのは
なかなかない経験じゃないかと思いますが、
緊張も含めて試合前の雰囲気はどうでしたか?


A、もう「ありがとうございます」って感じです(笑)
あれだけの中で試合をするのは
プロとかじゃないとできないので凄い幸せでした。
緊張よりワクワクの方が大きかったです。


Q、試合が終わった瞬間はどうでしたか?


A、やっぱり負けたのは悔しいですけど
最後にこういう形でやり切れた、
走り切れたことに悔いはないです。


Q、前橋育英を選んだ3年間はどうでしたか?


A、私生活からサッカーからすべてにおいて
180度変わったので、凄く感謝しかないですね。


Q、私生活はどのあたりが変わりましたか?


A、今までは凄くおちゃらける性格だったんですけど、
自分に自覚だったり責任が持ててきて、
それを教えてくれたのは監督でした。
キャプテンをする前から自覚は持っていましたが、
キャプテンになってからは
また違う責任感がありました。


Q、具体的に監督の言葉で印象的だったのは何ですか?


A、育英は劣勢の中で勝負強いというのは言われていたので
それは印象的でしたし、あとはお前らのチームは
チーム力が素晴らしいと言ってくれました。


Q、インターハイ前後から色々な選手たちが
監督に「1つ上の代に比べてお前たちは弱い」と言われて、
見返してやろうと思っていたと話していましたが、
鈴木選手は逆にそこに監督の期待を感じていましたか?


A、やっぱり意図があってそういうことを言っていると思っていたので、
それは監督からのアドバイスだと思っていたんですけど、
やっぱり言われるのって悔しいじゃないですか。
俺らからしたら上に行きたいのに
そんなこと言われたら凄くムカつきますし。
でも、それが監督の意図だとわかったのが
インターハイの全国前だったので
そのおかげで自分たちはここまで来れたんじゃないかなと思います。


Q、実際選手の間でも「監督はこう考えてるんじゃないか」とか
話し合ったことはありましたか?


A、みんなわかっていたとは思っていたんですけど、
表面では「クソー」みたいな(笑)
だから、みんなそういう気持ちだろうなと思っていました。


Q、終わってみるとそれは結果的に良かったなと思いますか?


A、本当に感じますね。
それがなかったら俺らはこんなに
成長できていなかったかなと思います。


Q、じゃあ最後は先生を胴上げしたかったですね。


A、はい。その想いは一番強いですね。


Q、準優勝という結果をどう受け止めるかと
後輩に託したいことを教えて下さい。


A、全国での戦う回数を後輩たちは
俺らが戦ってきたからこそ多く経験できていて、
俺らの時はなかなか経験ができなかったので、
経験したことをどんどん生かしていって欲しいなというのがあって、
決勝での雰囲気というのは凄く独特であって、
それを体験した2年生は
来年に良い形で持っていけるんじゃないかなと思うので、
ぜひ期待したいですね。


Q、最後の写真撮影の時に涙が見えましたが、
それまでは我慢していましたか?


A、監督に「男なら泣くな」と言われていたので、
泣きたくなかったんですけど、
こみ上げてくるものがあったので
我慢したけど耐えられなかったです。


Q、それはどういう涙でしたか?


A、左で星稜が盛り上がっていて、
俺らが写真撮影していて、それが凄い悔しかったです。


Q、大会前も大会中も「色々な人に恩返しをしたい」と
ずっと話していましたが、大会が終わっていかがですか?


A、楽しんでもらえたかなって。
点を決められても2点決めて、
でも決められて延長戦になって。
山梨学院戦もPK戦で、流経戦もPK戦という形でやったので、
それでギリギリを勝ったらみんな嬉しいじゃないですか。
それで少しは恩返しができたんじゃないかなという感じはします。


Q、改めて14番という番号の持つ意味と
キャプテンを務めてきたことを今どう思っていますか?


A、14番というのは歴代の素晴らしい先輩たちが付けていたので、
それは凄くありがたいという気持ちでいっぱいです。
キャプテンをやっていて、
みんな今年の選手は性格的に個性があったので、
それをまとめるのにちょっとてこずったんですけど、
最終的に1つになればこういう大きな力を発揮できたので、
キャプテンをやっていて良かったなと思います。


Q、最後は黄色と黒のユニフォームで
やりたかったなという想いは強かったですか?


A、それは大きいですね(笑) やりたかったです。
白のユニフォームに「ありがとうございます」と挨拶していたので、
黄色と黒のユニフォームに最後「ありがとう」と言いたかったです。
ちょっとそこは寂しいです。


Q、黄色と黒を着た最後に素晴らしいゴールを決めましたね。


A、アレは持っていましたね(笑)
ラッキーでしたね(笑)
まあ、自分にプラスになることが起きてよかったです。


Q、決勝までと決勝で何が一番違いましたか?


A、記者さんがいっぱい来ていたので。
グラウンドに行ったら記者の人がたくさん来ていて、
「いや~、人が多いなあ。こんなに違うんだ」と思ったんです。
ですけど、練習中にカメラがパシャパシャ鳴っていて、
U-17のワールドカップに行った時は
1人のカメラマンの方がパシャパシャ撮ってくれていたので
そんなに気にならなかったんですけど、
今回は結構パシャパシャ鳴っていたので、
「一流になっている人は大変なんだな」と思いました(笑)


以上になります。
鈴木選手は常に質問者の方を向きながら
しっかりと目を見て答えていましたし、
ユーモアも交えて話ができる、
非常にクレバーな若者だと思います。
是非今後の活躍にも期待したいですね。


土屋

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