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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2014年12月07日

J1第34節 鹿島×鳥栖マッチレビュー

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J1第34節 
鹿島アントラーズ×サガン鳥栖@茨城県立カシマサッカースタジアム
解説:玉乃淳 実況:西岡明彦 インタビュアー:中田浩光


【鹿島アントラーズ トニーニョ・セレーゾ監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、この所は点がよく入っての3連勝で最終戦を迎えましたが、
今日はノーゴールという形になりました。
今日のゲームを振り返っていただけますか?


A、試合前から鳥栖さんに関しての印象は
非常にダイナミックなチームでやると。
それはJリーグでナンバーワンではないかなと思いますし、
それは強さ、スピード、体力の強さという部分、
身長が高いという所も含めて
Jリーグではナンバーワンではないかなと思うチームで
簡単な試合にはならないということを僕はイメージしていたし、
その通りになったのではないかなと。
我々が最初のシュートを打てたのが前半の20分。
20分でやっとシュートを1本打てたという状況で、
そこからの展開も非常に厳しかったし、
逆に鳥栖さんの方が非常に素晴らしい前半だったんじゃないかなと。
特に前半は我々に何もさせなかったという所では、
犠牲心を持って献身的に、フォアザチームのスピリットという部分、
あるいは選手たちが目的意識というものを
非常に高くやっているチームだということは
リーグ戦をずっと年間通じてそういう印象も残りましたし、
また後半に関しては多少盛り返すことができました。
特に前半は非常に素晴らしい守備をやられた所で
唯一ボールを持てるポジションの選手がCBの2人だったんですけど、
何を焦ってしまったのか、ちょっと自分たちから自滅してしまったと。
それはパスミスの連続をしてしまって
チームのリズムを崩してしまったという所から
非常に厳しい戦いを強いられた所があったと。
ハーフタイムでちょっと落ち着かせて、
後半になってパスワークを主体としてやっていく、
相手の体格の良さや寄せのスピードという部分は
パスワ-クで速いテンポでやっていくということを要求した所で
少し盛り返すことができましたし、
交替した3名の選手もチームを盛り返すことができたと。
残念ながらチャンスはあったんですけど、
なかなかそれがうまく決まることができず、
敗戦という状況になってしまったのかなと思います。


Q、自分たちのミスという話もありましたが、
もう1つの敵というか、見えないプレッシャーや焦り、
そのあたりは監督には今日のゲームから見えましたか?


A、別に僕は見えないプレッシャーは何もなかったと思いますし、
いつも明らかになっているのは相手のプレッシャーが
非常にタフであってダイナミックであったという所が
一番大きかったのではないかなと思いますし、
相手の方が我々のダイナミックさより増していた、
プレーを切るべき所でちゃんとプレーを切っていたと。
あとは残念ながら今節に関しては
ちょっとレフェリーが平等な判定を
うまくできる日ではなかったということが
非常に残念な所ではないかなと思います。


Q、今日は中田浩二選手が引退のセレモニーを行いましたが、
監督から見て中田浩二選手はどんな選手でしたか?


A、僕は就任した初めての時はまだ若い選手だったんですけど、
風格から風貌から経験が豊富な選手のように振る舞っていましたし、
サッカーの能力というものも非常に高かった訳ですから、
僕はただ後押しをしてあげる、
手助けをしてあげる所の指導をし続けましたし、
その通りにうまく成長していったし、
その中で彼が多くのタイトルをもたらし、
数多くの経験をすることができましたし、
非常に良かったと思います。
サッカー選手を辞めるということは僕自身も経験しましたし、
非常に人生の中で一番辛い日ではないかなと思います。
サッカー選手としては非常に複雑で葛藤がある決断ですし、
彼は非常に今晩は寂しさを感じるでしょう。
ただ、アントラーズというクラブは
選手やスタッフ、働いている人たちを非常に大事にするクラブですし、
このクラブでも引き続き何らかの形で関係が持てる道も
クラブから準備されていますし、
それを今までと同じように尊重されながら
このクラブで仕事ができるというのは
非常に喜ばしいことであって、
また何らかの形でクラブの伝統を引き継ぎ、
タイトルをもたらすための仕事を全力を尽くして、
彼らしい笑顔というものを
このクラブ内で振る舞っていけると僕は確信しています。


【サガン鳥栖 吉田恵監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、今日の最終戦、非常にタイトなゲームになりましたが、
まずは90分を振り返っていただけますか?


A、もう鹿島さんも僕らも本当に勝つしかない状況の中で、
お互いタイトな中でこういう試合展開は予想していたんですけど、
うまく先制点が取れた後、ここ最近はそういう流れがなかった中で
その後落ち着いて残り時間をコントロールして
戦ってくれたことに関して、非常に良かったなと思います。


Q、その先制点が入る前もそうでしたが、
決して守るだけではなく、かなり積極的な姿勢が見られましたが。


A、そうですね、本当にサガン鳥栖のスタイルというのは
アグレッシブに守備をして、そこからさらにアグレッシブに
攻撃に行くというスタイルだと思うので、
本当に今日は90分間それを貫き通してくれたかなと思います。


Q、90分のホイッスルが鳴ってピッチに倒れこむ選手たち、
そしてベンチで両手を挙げて喜ぶ選手たち、
サガン鳥栖の今日は全員サッカーだったんだなという印象でした。


A、もう全員でいつも戦っているという意識は常に持っているので、
本当に選手たちにとったら
本当に嬉しい勝利だったんじゃないかなという風に思います。


Q、これで今シーズンすべての戦いが終わりました。
まだ順位は確定していませんが、
勝ち星が19、勝ち点が60まで伸びました。
今シーズン、監督から見て一番胸を張れたこと、
胸を張って言えることは何でしょうか?


A、一番はやっぱり選手たちの頑張りだと思います。
苦しい状況の中で、
いったんは下に沈み掛ける状況だったんですけど、
そこから盛り返してくれた選手たちに
本当に感謝したいと思います。


Q、そんな中であえてお聞きしますが、
来シーズンに向けてビッグタイトルを獲るためにもっと必要なこと、
チームとして精進しなくてはいけないことを教えて下さい。


A、J2時代から今までチームとして
継続してきた戦い方を今後も突き詰めていく必要があると思いますし、
この難しい状況からここまで持ってこれたその気持ち、
戦い方というのをさらにシーズン通してできるように
していければいいんじゃないかなと思います。


Q、今シーズンも最後まで34試合、3060分間
走り続けたこのサッカー、来年も継続ですか?


A、そうですね、それがサガン鳥栖のサッカーだと思うので、
また頑張っていきたいと思います。


【Jリーグブログ的データ】
J1第34節
鹿島アントラーズ 0-1 サガン鳥栖

入場者数:25,318人 天候:晴、弱風
気温:6.3度 湿度:50%
主審:家本政明 
副審:越智新次、作本貴典
第4の審判員:篠藤巧


《得点者》
<鳥栖>
6'高橋義希①(アシスト:池田圭)


《選手寸評》
(鹿島)
GK曽ヶ端順...アグレッシブに前へと出続けたが盟友の引退に華を添えられず
DF西大伍...いつもよりオーパーラップも少なくキム・ミヌ対応に忙殺
DF植田直通...時折効果的なフィードや縦パスはあったがイージーミスも散見
DF昌子源□...無用なカードなどやや気持ちが空回りした印象は否めない
DF山本脩斗...サイドでフリーになる場面もあったが決定機は演出できず
MF柴崎岳□...縦へのパスも引っ掛かり気味で起点になり切れなかった
MF小笠原満男...気持ちの入ったプレーも途中交替で不満の表情
(⇒MFルイス・アルベルト...ポスト直撃のシュートはあったがプレー精度に欠けた)
MF遠藤康...後半に訪れた2つの決定的なシーンは沈めたかった
MF土居聖真□...バイタルを閉じられボールを引き出し切れず。イエローもらしくなかった
MF豊川雄太...いつもの思い切りは見られず1人目の交替となった
(→MF中村充孝...途中投入での役割を考えれば物足りないパフォーマンス)
FW赤﨑秀平...確かにボールも来なかったが呼び込む動きも少なかった
(→MF本山雅志...スペースが限られた中でプレーエリアも限られた)


《選手寸評》
(鳥栖)
GK林彰洋...クロス対応も完璧で無失点での勝利に大きく貢献
DFチェ・ソングン...足が攣った71分まではきっちりサイドを締め切った
(→DF磯崎敬太...終盤の猛攻にも対応しゲームクローズを完遂)
DF小林久晃...跳ね返すことに関しては鳥栖でも随一。きっちり最終節をまとめてみせた
DFキム・ミンヒョク...現役韓国代表であることを90分で証明し続けた
DF安田理大□...ハードワークを身に付け守備でも貢献できる選手になった
MF高橋義希①...先制ボレーは今シーズン初ゴールと思えないゴラッソ
MF金井貢史...最後は足が攣って交替したが懸命にスペースを埋め続けた
(→MF早坂良太...彼がリザーブにいること自体が鳥栖の強さを物語る)
MF水沼宏太...4本のシュートはチーム最多。躍動感を全身から発散
MF池田圭...先制アシストは見事だったが攻撃への関与は限られた
(→MF谷口博之...貴重なジョーカー的存在を全う。どのポジションでも計算できる)
MFキム・ミヌ...攻守に90分間走り切る。この男なくして鳥栖の躍進はあり得なかった
FW豊田陽平□...シュートこそ少なかったが空中戦と守備で持ち味を発揮した


再放送スケジュールは
12月10日(水)深夜0:30~深夜3:00 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!


土屋

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