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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2014年10月23日

J1第29節 FC東京×広島マッチレビュー

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J1第29節 
FC東京×サンフレッチェ広島@味の素スタジアム
解説:林健太郎 実況:西岡明彦 インタビュアー:桑原学


【FC東京 マッシモ・フィッカデンティ監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、拮抗した難しいゲームだったと思いますが
まずは90分を振り返っていただけますか?


A、本当に戦い抜いた試合だったと思いますし、
お互い勝利を最後まで信じて戦い抜きました。
やはり相手は2連覇してきている非常に強いチームでしたし、
そういった意味で簡単に勝てる相手ではないということは
わかっていたんですけど、ここ最近の2試合、
特に大宮戦は本当に信じられないような試合でしたから、
本当になんとしても欲しかった勝利でしたし、
それプラスこれだけ強い相手に接戦をモノにしたということで
2倍の価値のある勝利だったと思います。


Q、おそらく11試合ぶりに3トップでスタートしましたが
その狙いをお聞かせいただけますか?


A、やはり後ろからじっくり回してくるというのが相手のやり方ですから、
そこで前線に3枚置くことで1対1を作って
簡単に前まで運ばれない状況を作るということを狙っていました。
実際に前半そのような状況で
フィジカル面でしっかりと走れている時間帯に関しては
たくさんチャンスを創っていたように思います。


Q、スタートは4-3-3で、その時間帯は特に
インサイドハーフの羽生選手と米本選手は
広いエリアをカバーしていましたが
評価を聞かせていただけますか?


A、羽生選手にしろ米本選手にしろ
しっかりと非常に良いプレーをしてくれたと思いますが、
残りの選手たちも非常に良くやってくれたなと思います。
高橋選手に関しても2シャドーが下りてきた時に
しっかりと対応ができていましたし、
全員が戦術面で素晴らしい対応を見せてくれたかなと思います。


Q、途中で三田選手を投入して
中盤を4枚にして少しシステムを変えましたが
そのあたりはどんな狙いだったのでしょうか?


A、狙いとしてはあの時間帯は相手が負けていることもあって
背後をしっかり突いて行くことが大事だったので
あのようなフォーメーションにしましたが、
武藤選手に関して言えば彼の本当に特徴が出た
素晴らしい後半だったと思いますし、
彼にはいつも言っていることではありますが、
まず第一にグラウンドのことだけを考えていくと。
注目されていてもそれをしっかりやっていくことが
何より大事かなという風には思っています。


Q、次はアウェイで好調のガンバと中3日で戦います。
次節に向けて最後に一言いただけますか?


A、ナビスコカップや天皇杯の結果を見てもわかりますが、
リーグ戦でもやはり浦和のすぐそばまで近付いているということで、
本当にそういった結果が後半戦の彼らの
素晴らしいプレーを表していると思いますので、
やはり今回と同じように戦術面で非常に注意深く
臨む必要があると思っています。


【サンフレッチェ広島 森保一監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、広島にも勝つチャンスがあったゲームだと思いますが、
まず90分間を振り返っていただけますか?


A、今おっしゃられた通りだと思っています。
我々にも勝つチャンスはありましたし、
決める所をしっかりとFC東京さんが決めて、
今日の試合に勝ったという所だったと思います。
でも、内容的には選手は数多くのチャンスを創るために
積極的にプレーに関わってくれて、
勇気を持ってFC東京のゴールに仕掛けていくということを
チャレンジしてくれたと思いますし、実際チャンスも創れたと思います。
守備の部分でもカウンターとか、
そういう部分で失点以外にも危険な場面は何度かありましたけど、
粘り強く頑張ったりとか、最後は体を張って守ったりとか、
そういった意味での選手が試合の中でのハードワークは
間違いなく悪くなかったと思いますし、
今日は本当に決める所が少し足りず、
敗戦してしまったゲームだったと思います。


Q、相手が3トップで広島の3バックにぶつけてきましたが、
その辺りはどうご覧になっていましたか?


A、その分、もちろんFC東京さんが我々に対して
プレッシャーを掛けて来ると、対策はしてくるなと思っていました。
ただ、相手が3トップで来ても、これまでもそういう形で
我々に対して対策を立ててきたチームはいますし、
選手は落ち着いて守備でも対応していたと思いますし、
攻撃の時は相手の逆手を取って、空いたスペースをうまく使って
ビルドアップできていたという風に思っています。


Q、前半よりも後半の方がより多くのチャンスを創っていたように見えましたが、
ハーフタイムにはどんなお話をされたんでしょうか?


A、前半も非常に良い戦いができていたと思うので、
0-1とリードされている状況ではありましたけど、
慌てず前半やってきたことを後半も続けようと。
その中でギアを上げていこうという話を選手にはしました。


Q、中3日でまたアウェイゲームと日程がハードですが、
次節に向けて一言いただけますか?


A、我々はこれまでもACLとJリーグと並行して
ハードな日程や条件の中でやってきましたし、
そういった経験を生かして次節も清水とアウェイでの戦いになりますけど、
チーム一丸となって最善の準備をして、
我々らしいサッカーができるように、
次は内容だけではなくて勝利という結果を
アウェイの地でも収められるようにやっていきたいと思います。


【林健太郎氏のレビュー】
(FC東京)
FC東京の広島に対しての攻撃も守備も
戦い方というのが面白かったなという印象ですね。
その中で点を取るべき選手がしっかり取って、
最後は失点の少なさを象徴するような守備をしっかり見せてくれて、
良いゲームをしたなという感じですね。


特にやっぱり守備の部分で
0-0の時、1-1になってから、2-1になってから、
という所で結構時間帯によってやり方が変わったんですよね。
そのあたりは本当に戦術的な幅が感じられました。
これはおそらくシーズンを通して
積み上げてきたものだと思いますから、
監督の哲学やスタイルというものがよく浸透しているのかなと思います。


本当に全員が攻撃でも守備でもとにかくよく走ると。
武藤もそうですし、中盤の米本、羽生あたりは
相当な運動量を強いられたと思うんですよね。
ですけど、それでもこうやって勝ち点3を取れるというのは
非常にチーム力が高いのかなと思います。


攻撃のコンセプトとしては外に張るのではなくて、
中で3対3の状況を常に作ろうという形ですよね。
1点目なんかは本当にその利点が
良く現れたんじゃないかなと思います。
引いてしっかり守るのか、相手の3バックに対して
しっかりプレッシャーを掛けていくのか、
極端に言えばある程度どっちかには分かれますよね。


裏を取られたのは青山から石原に出たパス、
石原がシュートミスしたあの場面くらいかなと。
あとはやっぱり最終ラインにしっかり人数を置くというコンセプトで
しっかり守れていたかなと思います。
その中で高橋や森重、カニーニのポジショニングは
広島に対してしっかり守れていたかなと感じました。


試合を決めるゴールを取れるというのは
エースの証だと思うので
武藤は本当にエースの自覚があるんでしょうね。
代表にも選ばれてかなり責任を持って
プレーしていると思いますよ。
ファウルを受けてもまったくイライラする様子もないですし、
シンプルにやる所はシンプルにやって
ゴール前でとにかく勝負を仕掛けると。
自分のやるべきことが凄く整理されているなという印象を受けました。
もちろん守備もサボることはないですから。


監督のインタビューを聞いていると
勝っても負けてもあまり喜んだり落ち込んだりしては
ダメだというのがわかるなという感じがします。
ガンバ戦は楽しみですね。
「戦術的に注意深く」というコメントをしていましたが、
ガンバに対して攻守でどういう戦術で戦うのかというのは
かなり面白そうですね。


(広島)
今日はFC東京にうまく守られたなという印象ですね。
やっぱり2年連続優勝していて
当然相手はどこも広島対策を採ってきますから
かなり難しいシーズンだと思います。


今日もそうですよね。
広島に対してどう守ろうかという。
結構どこのチームも浦和と広島に対しては
かなり手を焼くのでかなり対策してきますから、
その中で勝ち切るというのは相当難しいと思います。


森保監督もいろいろな対策をしてくるチームがあると。
ただ、それに対してこういう時はこうしようというのが
自分たちの中でしっかりあるんでしょうね。
慌てた様子もまったくなかったですし、
森保監督も「逆手にとって」という言葉を使ってらっしゃいましたが、
前からの圧力を東京が掛けてきたので
逆に中盤にはスペースが空くだろうということを見越して
ビルドアップもしていましたよね。


あとは佐藤がここに来て
また点を取り出したのがポジティブな要素かなと思いますね。
全体的な動きも良かったと思いますし、
さすがだなと思わせる場面が何回もありました。


広島は今後残留争いをしているチームとの
対戦が結構多いですね。
やりづらいと思います。
あとはやっぱりナビスコの決勝ですよね。
ここでタイトルを獲ると3年連続ですから
本当に凄いことだと思います。


【Jリーグブログ的データ】
J1第29節
FC東京 2-1 サンフレッチェ広島

入場者数:13,048人 天候:雨、無風
気温:14.1度 湿度:87%
主審:榎本一慶 
副審:中井恒、堀越雅弘
第4の審判員:佐藤貴之


《得点者》
<FC東京>
25'渡邉千真③(アシスト:米本拓司)
74'武藤嘉紀⑫(アシスト:太田宏介)
<広島>
55'佐藤寿人⑨


《選手寸評》
(FC東京)
GK権田修一...PKストップと石原のシュートを防いだファインセーブは完全に代表クラス
DF徳永悠平...渡邉の埋め切れないスペースは彼がすべてカバーした
DF森重真人...PKは不運の一言。ああいう場面でのファウルは格段に減っている
DFカニーニ...ライン統率というよりは前への強さや球際に存在感が
DF太田宏介□...決勝アシスト。リーグ屈指の左足精度をワンシーンで見せ付けた
MF高橋秀人...守備がハマらない時間帯の1人オーガナイズは圧巻
MF羽生直剛...この男が止まらないからこそチームが回る。これぞダイナモ
(→MF河野広貴...この日は守備のタスクをこなす柔軟性を見せた)
MF米本拓司...アシストの場面はスペースへ一直線に飛び出した思い切りで勝負アリ
FW渡邉千真③...先制ゴールは素晴らしかったが守備面での貢献度は再考の余地が
FWエドゥー...ビルドアップに食らい付く献身性は見せたが決定機は逃した
(→MF三田啓貴...ボックスの中盤アウトサイドで役割はハッキリしていた)
FW武藤嘉紀⑫...あの状況で決勝ゴールを奪える星回りこそエースの証明
(→MF東慶悟...久々の登場も依然として置かれた立場は難しい)


《選手寸評》
(広島)
GK林卓人...エドゥーの至近距離弾をきっちり凌ぐ。失点に責任はなし
DF塩谷司...序盤は3トップのプレスに苦慮もPKを獲得するなど徐々に攻撃参加を
DF千葉和彦...3トップの圧力にやや後手を踏んだ。縦パスの回数が減りつつあるか
DF水本裕貴...前半途中から前への意欲が。彼も代表CBに定着してもおかしくない人材
MF清水航平...縦へのスピードは相変わらず。太田もある程度は消し切った
(→MF山岸智...30分近い出場時間でチャンスをきっちり演出した)
MF青山敏弘...中盤でスペースを取り合う。彼の周囲は円滑に時間が流れた
MF柴﨑晃誠...基本的に相手の寄せも少なかっただけにもう少し高い位置を取れたか
MF柏好文...右も左もハイレベルでこなす。替えの効かないバイプレイヤー
MF高萩洋次郎□...常に背後を狙う姿勢は間違いなく東京にとって脅威
MF石原直樹...2度訪れた決定機のどちらかはは何が何でも沈めたかった
(→FW野津田岳人...魔法の左足を振るう機会はなかなか訪れなかった)
FW佐藤寿人⑨...こぼれ球への嗅覚はさすがの一言もPK失敗は試合を難しくしてしまった
(→FW皆川佑介...高さを生かし切れず。失点にも絡む厳しい途中出場に)


再放送スケジュールはありません。
ご了承ください。


土屋

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