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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

スタッフブログ 2014年10月01日

高校選手権東京都大会Aブロック展望(2014)

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【高校選手権東京都大会Aブロック展望】
インターハイで東京を制した駒澤大学高を
関東第一、修徳、国士舘、暁星が追い掛ける展開が予想される。


夏の東京を初めて制し、全国の舞台を経験した駒澤大学高
それでも、「中京大中京に負けて、とてもじゃないけど全国では勝てないと思った」と
振り返る大野祥司監督はメンバー変更も含めた戦い方の微調整に着手。
これが奏功したこともあって、ここ最近のゲームでは得点力が爆発。
「冬に向けて行けるかなというような手応えは少しできた」と指揮官も評価している。
強さと高さを兼ね備えるCBの須藤皓生(3年・北区赤羽岩淵中)、
インターハイではチームを全国へ導くFKを沈めたボランチの鈴木隆作(3年・JACPA東京)、
前線と中盤を高レベルで兼任する柳澤歩(3年・フッチSC)、
利き足の左足を駆使したドリブルが持ち味の山口将広(3年・足立千寿桜堤中)など
多くのタレントを有する中で、最注目はストライカーの安藤丈(3年・FC駒沢)。
T1リーグでは既に17試合で25ゴールと驚異的なペースで得点を量産。
空間認知力に優れ、GKの届かないコースにボールを流し込む感覚は
間違いなく都内ナンバーワン。
彼の出来が4年ぶりに冬の全国を狙うチームの浮沈を握っている。


昨年の選手権予選は初戦で都立国分寺にまさかの敗退を喫すると、
新チームで臨んだ新人戦は地区予選敗退。
インターハイ予選も準々決勝で駒澤大学高に惜敗するなど、
ここ最近のトーナメントコンペティションでは早期敗退が続く関東第一
とはいえ、対戦した各校の監督からは軒並み賞賛の声が聞かれるなど、
その実力はやはり都内でも上位。
「個の突破というのがこのチームの良い所」と小野貴裕監督も認めるように、
Jクラブの注目も集める長身FWの角口大征(3年・FC府中)、
切れ味鋭いドリブラーの音泉翔眞(3年・VIVAIO船橋)と佐藤勇斗(3年・VIVAIO船橋)、
中盤を引き締める坂東智也(3年・VIVAIO船橋)と
アタッカーには魅力的な人材がズラリと顔を揃え、
「ペナ前の所は結構こだわってやっている」(小野監督)という
"関一らしい"崩しがここに来て少しずつ形になり始めている。
また、守護神を務める岸将太(3年・松戸クラッキス)は上背こそないものの、
1試合を通じて途切れることのないコーチングで最後尾に君臨。
「あとはキッカケがどこで来るかという感じ」と小野監督。
"キッカケ"次第では彼らが最後に頂点へ立っていても何の不思議もない。


2年連続での全国となった昨年度の選手権は大躍進。
ベスト8まで駆け上がり、一気に注目を浴びる格好となった修徳
ただ、今シーズンはリーグ戦、トーナメントコンペティションと
なかなか結果の出ない時期が続いており、
今大会も初戦は都立大泉をPK戦で何とか振り切って、
辛くも2回戦進出を決めている。
チームの中心は唯一昨年からレギュラーを務める小野寺湧紀(3年・荒川第五中)。
関東の強豪大学からも高評価を得るなど、個としての能力は都内屈指。
今年はキャプテンも任されるなど絶対的なエースとしてチームを牽引する。
また、昨年も出場機会を得ていたアタッカーの雪江悠人(3年・三郷JY)、
サイドバックからボランチまでマルチにこなせる田原迫隼人(3年・Forza'02)、
状況に応じてはFWでもプレーするCBの河野哲志(3年・ナサロット)、
スーパーサブ起用の多いレフティ宮腰一生(3年・江東大島西中)と
各ポジションに面白いタレントは擁しており、
初戦の後には「良い教訓ですよ。PK戦をモノにする時は結構強いから」と
百戦錬磨の岩本慎二郎監督もニヤリ。高質の堅守速攻はもはやおなじみ。
冬は過去2年都内負けなしの"東京のドイツ"からも目が離せない。


インターハイ予選では準々決勝で
昨年の夏も冬も全国へ出場していた國學院久我山を撃破。
準決勝でも敗れはしたものの、成立学園に最後まで食い下がり、
一躍台風の目として注目を集める国士舘
「ウチは決して派手なことはできないので、
攻撃がダメなら守備でしっかり守って粘ってという形がスタイル」と
上野晃慈監督も話すように、堅い守備から素早く攻め切る形を徹底する。
セットプレーでの高さも魅力的なCB丸山拓海(3年・西東京田無第四中)、
安定したボランチの与那原大介(3年・川崎宮前平中)、
強さと速さを兼ね備えるFWの木村大輝(3年・三菱養和調布JY)と
計算できる3年生がセンターラインを支え、
山田武蔵(3年・FC E'XITO YOKOHAMA)、
小松研貴(3年・FCトリプレッタJY)など突破力のあるタレントも。
上野監督の口癖でもある"本質的な部分"での強度を武器に
11年ぶりの全国を着実にその視界へ捉えている。


昨年は都内最強との呼び声も高かった國學院久我山相手に延長で惜敗。
一昨年も決勝まで勝ち上がるなど、
「冬と春には全国トップレベルくらい走らせているからね」
と笑う名将・林義規監督の下、選手権にはきっちり合わせてくる暁星
インターハイ予選では3-6という撃ち合いの末に成立学園に屈したが、
0-5から3点を返すなど実力の一端を披露している。
最前線に聳え立つ宮川大史(3年・暁星中)は得意のヘディング以外に、
正確な右足を駆使した直接FKも大きな武器。
2年前のファイナルを経験している増永裕輔(3年・暁星中)、
中盤を引き締める及川大翔(2年・FC東京U-15深川)や
渡邉創允(2年・暁星中)など闘える選手も多く、
「想いとか魂では負けないサッカー」(林監督)で8年ぶりの戴冠を狙う。


他にもFW前田航大(3年・MKFC)、MF宮田剛(3年・川崎橘中)、
CBからFWへコンバートされた竹内涼太(3年・川崎チャンプ)など
昨年の西が丘を経験した選手が揃う東京実業
経験豊富な佐々木雅規監督に率いられ、
堀田将弘(3年・FC.GIUSTI世田谷)、巽健(3年・SC相模原)、
河内健哉(3年・FC駒沢)、渡部圭(2年・三鷹F.A.)など中盤に捌ける選手を配し、
持ち味のアタッキングサッカーで勝負する都立三鷹
智将・手塚弘利監督が辣腕を振るい、2年連続で西が丘まで進出。
CBの小村和也(3年・東海大菅生中)、
中盤の梶原烈(3年・石神井マメックスFC)や森毅斗(3年・FC杉野)、
キャプテンのFW谷沢郁弥(3年・入間野田中)といった実力者を擁し、
暁星と激突する2回戦屈指の好カードへ挑む東海大菅生
絶対的支柱の石上輝(3年・練馬光が丘第二中)を頂き、
FWの小磯雄大(1年・ヴィセラーゴ津久井)や
CBの東岡信幸(2年・TACサルヴァトーレ)など下級生も台頭。
ボトムアップスタイルで上位を虎視眈々と狙う堀越も有力校。


2回戦の開催は4日。対戦カードは以下の通りになっている。


【駒沢第2球技場】
10:00 駒澤大学高×都立西
12:00 東京実業×都立三鷹
14:00 修徳×錦城
16:00 都立東大和×関東第一
【駒沢補助競技場】
10:00 高輪×国士舘
12:00 東京農業大第一×明大中野
14:00 堀越×専修大附属
16:00 暁星×東海大菅生


土屋
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