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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2014年09月23日

J1第25節 清水×G大阪マッチレビュー

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J1第25節 
清水エスパルス×ガンバ大阪@IAIスタジアム日本平
解説:戸田和幸 実況:八塚浩 インタビュアー:桑原学


【清水エスパルス 大榎克己監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずゲームを振り返っていただけますか?


A、前半もある程度自分たちのプラン通りの面もあったんですけど、
宇佐美君にファインゴールを決められて
ビハインドの状態で行かなくてはいけなくなったと。
後半に入ってリードされているので
前にパワーを持っていける選手、飛び出す選手を入れたんですが、
逆にリスタートと、最後はちょっとバランスを崩して
3点目を入れられたという形です。


Q、おっしゃられたように入りは悪くなかったと思いますが、
ちょっと前半は重心が後ろに掛かっている感じも見受けられました。
そのあたりは感覚としてはどうご覧になっていましたか?


A、別に重心が後ろに掛かっている感じはないですけど、
当然向こうがやっぱり押し込んでくるので、
それは下がらなくてはいけない状況があったと思いますし、
いつもよりも高い位置をキープしながら
前から行こうという狙いの部分は
できた部分もあるのかなと思っていました。


Q、後半はかなり押し込む時間も長かったと思いますが、
その中でアタッキングサードの崩しで
どんな所がもう1つ必要だと思いましたか?


A、ガンバさんはゴール前の4と4という
8枚のブロックでサイドを崩されても
中でしっかりという形なので、そこのクロスの精度とか、
サイドはクロスは上がったと思いますけど入り方とか、
ゴール前のバイタルエリアを
うまく使いながらのイマジネーションだったり、
最後はシュートの精度の所になると思います。


Q、次からは残留争いの直接対決というゲームもありますけど、
今後どんな風にまたチームを立て直していこうと
考えてらっしゃいますか?


A、今日できた部分、前からちょっと
プレッシャーに行くようなことはできたので、
それを引き続きやっていきたいと思います。


【ガンバ大阪 長谷川健太監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、ゲームを振り返っていただけますか?


A、非常にタフなゲームで、やっぱり久々のデーゲームで
ちょっと芝生も冬芝を撒いたということで
いつもの日本平とまったくボールの走りが違うという中で、
選手も疲弊していて、9月は5連戦が終わって、
1週空いて3連戦の2戦目ということで
いつものテンポよりはだいぶ今日はスローだったんですけど、
それでもやっぱり最後までしっかり戦えて勝ち切ったというのは
非常に大きな1勝だという風に思っています。


Q、ゲームの入りからそんなに悪くなかったと思いますし、
先制点を取るまで押し込む時間もかなりありましたが、
立ち上がりのゲームの入りはどうご覧になっていましたか?


A、いや、いつもよりも良くないですね。
テンポも遅かったですし、
その中で少し上がってきた中で
先制点を取れたというのは大きかったと思います。
ただ、その後はなかなか自分たちのリズムで
サッカーができなかったという中で、
辛抱強く試合を進めることができたというのは
非常に大きかったという風に思っています。


Q、後半2点目が入るまで
割と受ける時間も長くなってしまったと思いますが、
そのあたりはどうご覧になっていましたか?


A、だいぶ疲弊している選手がいましたので、
交替も本来は倉田とパトリックを入れて
もう1回押し返したいという狙いがあったんですけど、
そのタイミングでジェソクがケガをしてしまって、
ああいう交替にならざるを得ないと。
最後の交替も阿部は残そうと思っていたんですけど、
阿部も足が攣ったという所で、
替えたリンスが点を取ってくれた、結果を出してくれたことは
チームにとっては大きかったという風に思っています。


Q、結果的には4試合連続無失点での勝利ということになりましたが、
少し押し込まれてもそのあたりには
手応えは得られているでしょうか?


A、本来はもうちょっとパワーを持って
仕掛けないといけないという風に思いますけど、
やっぱり連戦の疲れとかそういう所が多少出ていると思いますし、
しっかりそういう中でディフェンス陣が
頑張ってくれたと思いますし、
今日は前線の選手も非常に最後まで
守備の部分においてもアグレッシブさを出してくれたというのは
チームとして良い循環になっていると思います。


Q、どうしてもお聞きしたいのは、
今日は思い出のある特別なスタジアムで、
大榎監督との対戦でしたけど、
そのあたりに思う所はありましたか?


A、いや、今日はおとなしくしていましたね。


Q、次節からは鳥栖、鹿島、川崎と
上位との直接対決になりますが、
意気込みを聞かせていただけますか?


A、そういう意味でもダービーの後の
この清水戦というのが非常に大事なゲームでしたし、
本当に良い形で上位対決を迎えることが
できるということは本当に今日は喜んでいます。


Q、チームの状況が非常に良くなってきているという
手応えもありますでしょうか?


A、本当にサッカーというのは何が起こるかわかりませんので、
一戦一戦集中して戦っていきたいと思っています。


【戸田和幸氏のレビュー】
(清水)
チーム全体でアグレッシブさが出ている時間帯は押し込めていますし、
あとはそこから先の精度だと思いますね。
前節もそうなんですけど、
3失点してからようやくエンジンが掛かるような、
押し込まれる、失点をする、そこからなんですよね。
それをなぜ立ち上がりからできないんだろうという所が、
監督を悩ませている所だと思うんですよね。


六平に関しては毎試合そうなんですけど
攻守にアグレッシブに動いていますし、
後半はよりゴールに近い所でプレーできるようになりました。
本田も少しずつフィードの所を
出せるようになっていましたから、
それをいかに立ち上がりからやるかですよね。


重心が低いというか、後ろに余らせた状況で守り始めて
いつ奪いに行くんだというのが確かにハッキリしなかったですね。
前の人間が積極的に行くことで後ろの選手も付いていき始めて、
ようやくボールが奪えたり、押し込めるようになったので、
そこの部分は何とかしていかないと、
後ろに人数は多いけど中盤に足らなくてという
いびつな形で押し込まれる形が続いてしまうと思うんですよね。
それは毎試合のことなので。
そこをどう考えるかじゃないでしょうか。


やはり攻め込まれるのが
少し怖くなってしまうようなことに
失点が続くとなりがちですよね。
そこは何とか上昇のキッカケを掴まなくてはいけないですし、
大榎監督が攻撃の話をされていた時に
バイタルのアイデアみたいな所はおっしゃってましたけど、
アイデアがある選手がいればアイデアでいいと思いますが、
アイデアが要素的に足らないのであれば、
もっとサイドから徹底して数的有利を創って
クロスに持っていくとかは、ある程度決めて戦っていった方が、
チームとしてはハッキリすると思います。


次の大宮とセレッソの試合がとりわけ大きいでしょうね。
ここでまたエスパルスの方が順位が下がってきてしまうと、
毎試合毎試合の掛かるプレッシャーが
とてつもなく大きくなってしまいますので。


今後も2人の監督の対戦は続いてくれると願っていますし、
次の大榎監督と長谷川監督の対戦を
楽しみにしたいと思います。


(G大阪)
思ったほどコントロールができなかったということを
長谷川監督も含めてどう捉えるかというのはありますが、
しっかり耐えた中で終盤に2点取りましたから、
取らなきゃいけないタイミングでは
しっかり取る能力がある選手がいるというのは、
それだけで耐える価値があるということですね。
難しい試合をこうやって勝っていくというのは
絶対的に必要なことですから、
それができたというのは大きいですね。


宇佐美はアタッカーとして自分の仕事を客観的に見て、
分析できて反省もできていますし、
後ろの選手に対する感謝もしっかり言葉に出していますからね。
本人も言っていましたが、厳しい展開の中で自分が何ができるか。
例えば押し込まれた中で、
ボールを奪っているシーンはあるんですけど、
その瞬間の動き出しの部分で工夫をしてあげて、
より相手から離れた状況でボールを受けてあげられれば、
そこからまた自分に有利な状況でドリブルなりを
していけると思いますので、
そういう意味では押し込まれている時間帯に
疲れてはいるんでしょうけど、前で立っている状況もありましたので、
常に味方に対しては選択肢を与えてあげられるような、
より良い選択肢を見方に与えてあげられるような動き出しを90分できれば、
それは長い距離を走らなくても、目先の2歩3歩でいいんですけど、
そういうことができてくると彼自身の仕事は輝けると思いますね。
佐藤も今日は潰れ役を含めて
しっかり仕事をしてくれていましたから、
パトリックと佐藤のポジション争いも
シーズン終盤に向けて非常に良い競争になると思います。


長谷川監督のインタビューは
連戦の中で選手はよくやってくれたということが
ベースにあってのお話だったと思いますね。
それだけの選手が揃っていますから、
ポイントポイントでまたフレッシュな選手が
チームを活性化させてくれているという所は大きいですね。
スタメンの選び方で競争心に火を付ける部分もあるでしょうし、
非常にうまいマネジメントされているなと思います。


個人では今野の常にボールを奪取する力や
常にプレッシャーを掛けに行く所もそうですし、
遠藤も厳しい時間帯には
しっかり守備に入るような献身的な所もありましたけど、
やっぱり一番は阿部ですかね。
ランニングするコースの見つけ方だったり、
守備に戻ってしっかり献身的にやる部分も含めて、
得点力もありますから、
ガンバにとってはこういう選手が伸びてきたというのは
大きいのではないでしょうか。


まだ上位陣との対決も残っているので
そこがクリアできれば自然と勝ち点は縮まっていくと思いますし、
最終節の2つ前に浦和とのゲームもありますから、
その頃に勝ち点の差が5、ないし6くらいになっていると
それは面白くなりますね。


【Jリーグブログ的データ】
J1第25節
清水エスパルス 0-3 ガンバ大阪

入場者数:15,093人 天候:晴、弱風
気温:25.4度 湿度:52%
主審:佐藤隆治 
副審:山内宏志、大川直也
第4の審判員:野田祐樹


《得点者》
<G大阪>
39'宇佐美貴史⑧(アシスト:佐藤晃大)
84'丹羽大輝②(アシスト:遠藤保仁)
90+5'リンス④(アシスト:宇佐美貴史)


《選手寸評》
(清水)
GK櫛引政敏...3失点ともほとんどノーチャンスもそれなら味方を動かしたい
DFブエノ...対人には強さを発揮。3試合目にしてベストパフォーマンスか
(→MF村田和哉...本人の責任ではないがやや登場の時間が遅かったか)
DF平岡康裕...懸命にラインを高く保ったが前の援護を受けられなかった
DF三浦弦太...時折前に持ち出す場面も。試合に慣れてきた印象
MF石毛秀樹...上下動はできるもののこのポジションの適性は疑問
MF本田拓也□...年齢的にもポジション的にももっとチームを牽引して欲しい
(→DF廣井友信...FW起用もチームが彼を生かせたとは言い難い)
MF六平光成...縦への意欲はあるが出ていくタイミングに迷いも
MF吉田豊□...ワンプレーワンプレーが雑。もったいないクロスが多過ぎる
MF水谷拓磨...ポジション的に最初の交替だったが持ち味は十分見せた
(→FW高木俊幸...水谷以上に効いていたかには疑問符が付く)
MF大前元紀...このシステムだと中央の怖い位置に入っていけない
FWノヴァコヴィッチ...あれだけ味方に要求するならそれだけのプレーを見せるべき


《選手寸評》
(G大阪)
GK東口順昭...枠内シュートには落ち着いて対応。足元での貢献も大きい
DFオ・ジェソク...後半は少しサイドで押し込まれた。無念の負傷交替
(→DFキム・ジョンヤ...難しいタイミングでのCB起用も無難にまとめた)
DF丹羽大輝②...J1での2点目は勝利を決定付ける大きなゴールだった
DF岩下敬輔...古巣相手に中央で跳ね返し続ける強さを見せた
DF藤春廣輝□...今日は攻撃面よりも守備面での貢献が目立った
MF阿部浩之...戸田さんも絶賛。攻守に効きながらフィニッシュにも顔を出せる
(→FWリンス④...短時間でもしっかりゴール。ようやく結果が付いてきている)
MF今野泰幸□...イエローは不運。当たり前のようにピンチの芽を摘んだ
MF遠藤保仁...守備面でしっかり体を張りながらアシストでも輝いた
MF二川孝広...ポジショニングと狙い所の嫌らしさはやはり国内屈指
(→MF倉田秋□...投入された時間帯もあって攻撃で良さは出し切れず)
FW宇佐美貴史⑧...1ゴール1アシスト。今のJリーグで最も危険であり最も見たい選手
FW佐藤晃大...前半で頭を負傷するも前線で基点とプレスの起点になり続けた


再放送スケジュールは
9月24日(水)午前5:40~午前7:55 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!


土屋

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