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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

その他の試合レポート 2014年08月10日

J1第19節 名古屋×鹿島マッチレビュー

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J1第19節 
名古屋グランパス×鹿島アントラーズ@豊田スタジアム
解説:水沼貴史 実況:桑原学 インタビュアー:中田浩光


【名古屋グランパス 西野朗監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずは90分全体から振り返っていただけますでしょうか?


A、非常にアグレッシブに戦えたとは思いますけど、
甘い所はやっぱり甘さが出たかなという感じがしますね。
そういう所でプレゼントする所はプレゼントしてという。
非常にちょっとした所なんですけど、
そういう積み重ねがまだああいう失点になっていくということですね。
流れ自体がやっぱり勝ち切れるという所が
全員で持てていないというか、
同じようなリズムで90分間コンスタントに
戦えていないということだと思いますけど。


Q、それが監督がハーフタイムに指示を出した
「前線にボールが入った時に攻撃にスイッチを」という
あのあたりだったんでしょうか?


A、あのまま試合が終わるとは思っていませんし、
やっぱりアグレッシブに仕掛けていかなきゃいけない。
そういう姿勢は出してもらいたい、
そこを強調しながら送り出しましたけど、
開始早々から前への力が出たと思いますけど、
あの後で追加点のチャンスもありましたけど、
こういう時は流れは来ませんね。


Q、今日は久々にゲームに登場した2人の選手もいましたが、
まずは闘莉王選手から監督の目に映った
評価を聞かせて下さい。


A、少し遠ざかっていましたけど、
安定して統率していたとは思いますし、
彼自身のパフォーマンスも悪くはなかったと思いますね。
矢野貴章もそう。
ケネディがもう少しパフォーマンスは
上がらないかなと思ったんですけど、
ポジショニングをしっかり整理してやってくれたので。
ただ、本人がバツを出して
交替せざるを得ませんでしたけど、
全体が少し重心が後ろに下がったかなという感じはします。


Q、改めて次節に向けてゴール前の迫力というか、
またスイッチという所になってくるんでしょうか?


A、だいぶチャンスはありますし、
アントラーズ相手に堅い守備を
あそこまで崩せたというのもありますし、
だいぶやれている所はやれているんですけど
本当に小さいミスが最終的には大きくなっているという感じですね。


【鹿島アントラーズ トニーニョ・セレーゾ監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、後半1点を追い掛ける場面で2人同時に選手交替しましたが、
あの意図から教えてください。


A、1つはこういう蒸し暑い中でしたし、
中盤の運動量が落ちていたので
そこをもう少し強化をする、
ギアチェンジをするという意味がありました。
あとはグランパスさんの特に中央の守備能力は非常に高いので、
サイドに引き出された時には
ボランチが付いていく状態になっているので
そうすると真ん中が空いてくるし、
そういう状況を考えて交替しました。


Q、今日はサイドから色々なボールを上げていましたが、
1つサイドからの攻撃もポイントに挙げていたのでしょうか?


A、先ほど言ったように中央の守備能力が高いので、
どうしてもサイドを使うしかないと。
サイドを使う所でそこに辿り着くのが一番難しいんですけど、
そこからのクロスの精度がウチの場合は
残念ながら非常に低かったと。
そこの所をもう少し向上することができれば
攻撃の質というものを、あるいは得点能力というものを
もう少し高めることができると思いますけど、
肝心なのは選手たちが最後まで
今日は勝って終わるんだということを
ミーティングでも言ってきたし、
それを実証するために走る、コンパクトに保つと。
コンパクトに保つために自分たちの消耗度を減らして、
最後まで肝心な時に体力がある状態で攻めることができるという所で
選手たちが良かったと思いますし、
若い選手が一生懸命やったということは
チームとしては勝利と同時に収穫があったのではないかと思っています。
今日対戦した相手というのは非常に高いレベルのサッカーをやりますし、
高い能力を持った選手がいますので
非常に価値のある勝利ではないかなと思います。


Q、その勝利に貢献したダヴィ選手のゴールもありましたが、
献身的なプレーというのも光るんじゃないですか?


A、何かを成し遂げたいチームというのは
ああいう犠牲心を持ったプレーというのが大事だし、
CBの選手というのはプレッシャーを掛けられるのが
一番嫌がるプレーですし、
接触するプレーというのを嫌がるので
そういうったことを徹底的に献身的にやっていかなくてはいけません。
今日も献身的なプレーから得点が生まれましたし、
他の試合でも彼がGKに対してチャージをしていって、
得点へ結び付くプレーになったこともありますし、
そういったプレーは若い選手にとって
非常に良い見本になるし、良い影響を与えると思います。


【水沼貴史氏のレビュー】
(名古屋)
名古屋はある意味ラッキーな形で追加点が入って、
2-1でシステムをちょっと変えて、
アンカーを1枚置いて逃げ切りの態勢を図ったんですけど
ちょっとショックは大きいかもしれませんね。


これだけ経験値のある選手が揃っていて
こういう逆転負けを喫するわけですから
今のチーム状況を現しているような気がします。
満を持して闘莉王も出てきましたからね。


シュート数が上がらないというのもあって
なかなか追加点を奪える形までは至らなかったですけど、
そんなに悪い形ではなかったですよね。
ただ、アントラーズの攻撃のパターンが
それを上回ったと言ってもおかしくないかもしれません。


今日はケネディが戻ってきた、
闘莉王が戻ってきた、
ある程度主になる人が戻ってきたので
リードした中での逆転負けは結構ショックだと思いますね。
交替枠も1枚残した中でゲームの終了を迎えましたので、
そうするとベンチの選手たちのモチベーションも
チームマネジメントとしては大事になってきますね。


西野監督も百戦錬磨の監督ですし、
どういう状況になった時はどういう結果が待っているかというのは
熟知されている監督だと思うので
そのへんは凄く目に付くんでしょうね。


悲観する内容ではないと思うんですよね。
徐々にリズムも来ていると思いますし、
チャンスも創り続けていると。
あとは結果を出して、流れを変えたい、
そういう所だと思うんですよね。
じゃあ何かというと、
やっぱりアントラーズが見せてくれたようなひたむきさだとか、
そういう所をしっかり1試合1試合、1分1秒大切にやっていくと。
そういうことなのかなという気はしますね。
能力の高い選手たちはたくさんいるわけですから。
まずは1勝が欲しい所でしょう。


(鹿島)
スタメンでもおかしくなかった遠藤が
ゴールを決めたというのも大きいと思いますし、
早めの決断だったかもしれないですけど、
トニーニョ・セレーゾ監督の采配も見事だったと思いますよ。
小笠原を早い段階で交替させましたし、
ルイス・アルベルトも非常に良かったと思います。
あとはダヴィの執念でしょうね。


遠藤もなかなか張っているばかりで
中に入っていくシーンが少なかったんですけど、
最後の最後は仕事をしますね。


若い選手がどんどん伸びてきていますし、
その中にはベテランの選手で
しっかり締めている選手もいますし、
いい形にチーム自体がなってきているんじゃないでしょうか。


CBの2人は楽しみですね。
昌子は代表候補にも1回なりましたし、
植田は本当にアンダーカテゴリーの頃から
逸材として名を馳せてきましたけど、
ヘディング、ビルドアップの能力に加えて
スピードがあるという、本当にスケールの大きな選手ですね。


今日は中村充孝も良いプレーを
たくさん見せてくれたと思います。
90分できるようになったらもっと良いですね。
土居もトップ下ということに限らず、
点を取ること、守備ができること、
そういう面では非常に良いと思いますし、
今日は間、間で受けることが凄く良かったと思います。
そこで一仕事して、もう1回ゴール前に入っていくと。
仕事量は増えますけど、それがどんどんできる選手だと思います。
遠藤に出したアシストもセンスを感じました。


【Jリーグブログ的データ】
J1第19節
名古屋グランパス 2-3 鹿島アントラーズ

入場者数:16,369人 天候:曇時々雨、弱風
気温:27.3度 湿度:63%
主審:福島孝一郎 
副審:相葉忠臣、村井良輔
第4の審判員:岩田浩義


《得点者》
<名古屋>
25'永井謙佑⑤(アシスト:矢野貴章)
47'ケネディ⑤(PK)
<鹿島>
42'山本脩斗①(アシスト:土居聖真)
82'ダヴィ⑧
90'遠藤康⑥(アシスト:土居聖真)


(名古屋)
GK楢﨑正剛...失点は3つとも責任なし。彼がいなければもっと失点していた
DF矢野貴章□...1点目のアシストは最高級の精度。最後は倒れず勝負したかった
DF牟田雄祐...1点リードで痛恨のミスも本人が一番わかっているはず
DF田中マルクス闘莉王...この人がいるのといないのではこうも違うのか
DF本多勇喜...カイオは消したが右サイド自体は消し切れなかった
MFレアンドロ・ドミンゲス...セットプレーのキック精度を欠き脅威になれず
MFダニルソン...3失点目のシーンはボールを残したことが裏目に出た
MF田口泰士□...散らしは問題ないがもう少し前目でのプレーを見たい
MF矢田旭...流れの中に顔を出せずチーム1人目の交替もやむなし
(→FW松田力...右サイドでの彼の突破は後半のポイントになった)
FWケネディ⑤...PKはさすがの落ち着きも自ら申し出て途中交替
(→MF中村直志...直接の責任はないが結果的に勝ち点を引き寄せられず)
FW永井謙佑⑤...あの高さのクロスに頭から飛び込んだ時点で勝負アリ


《選手寸評》
(鹿島)
GK曽ヶ端準...細かなミスはあったが最後のファインセーブは圧巻
DF西大伍...3点目の起点以外にも随所に好プレーを連発
DF植田直通...永井にも松田にも負けないクイックネスは能力の証
DF昌子源...セットプレー時には闘莉王とバチバチやり合った
DF山本脩斗①...1点目のシーンも含めて上がるタイミングの判断は光る
MF小笠原満男...PK献上を取り返すべく奔走も交替時には悔しさを露に
(→MFルイス・アルベルト...受けて捌いてチームのリズムを明らかに変えた)
MF柴崎岳□...前に出て行くシーンが増えた。小笠原交替後も中盤を引き締める
MFカイオ...ゴール前によく顔を出したがもう少し縦に勝負したい
(→FW豊川雄太...この人の躍動感はチームに大きな活力をもたらす)
MF土居聖真...センス溢れる2アシスト。攻撃の全権を掌握しつつある
MF中村充孝□...1点目に繋がったパスのアイデアこそ彼の真骨頂
(→MF遠藤康⑥...復帰戦で決勝弾。あの位置からのシュートはリーグ屈指の決定力)
FWダヴィ⑧□...2点目に繋がった献身性が勝利を呼び込んだと言っても過言ではない


再放送スケジュールは
8月10日(日)深夜0:15~深夜2:30 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!


土屋

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