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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。
J1第16節
横浜F・マリノス×ヴィッセル神戸@ニッパツ三ツ沢球技場
解説:水沼貴史 実況:西岡明彦 インタビュアー:桑原学
【横浜F・マリノス 樋口靖洋監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、非常にタフな90分になったと思いますが、
まずは試合を振り返っていただけますか?
A、本当にタフなゲームで、それを我々は主導権を握りながら、
しっかりとゲームを進めると。
そして非常にアグレッシブに戦うことができた。
今日のゲームは本当に色々な想いが詰まったゲームで、
何としてでも勝ち点3が取りたかった。
そういう意味では主導権を握って、
我々がアグレッシブに戦っただけに、
勝ちたかったという想いが強いですね。
Q、立ち上がりから非常に良い入り方をして
良い守備から良い攻撃という部分、
切り替えの速さというのも目立っていましたが
そのあたりはどう評価されていますか?
A、今日の1つのテーマは相手を受けないと。
我々から仕掛けるサッカーを
90分やれるかという所が1つの大きなテーマでしたが、
非常に良い入りをしてくれたと思います。
後半なんかは非常に仕掛ける形が創れたというのは、
今後に繋がるゲームだったと思いますね。
Q、お互いに良さが出たゲームだったと思いますけど、
相手はペドロ・ジュニオールの所の仕掛けが
非常にリスクがあったと思いますが、
そのあたりはどうご覧になっていましたか?
A、そうですね、やはり神戸は1人1人
個人で打開できる選手が前にいると。
そういう部分では彼らにスペースを与えてしまわない、
できれば蓋をして囲む、蓋をして囲むというような守備を
どこまでできるかという所ですけど、
1点目はちょっとアンラッキーな形でクリアボールを拾われてと。
ただ、ああいう所を逃さないのが
今年の神戸の良さなのかなと思いますね。
Q、ハーフタイムには後半に向けて
勝負の分かれ目をどう考えて
どんなお話をされたのかお聞かせいただけますか?
A、前半少し受ける時間帯があった。
失点した時間帯ももう少しボールに出れないかと。
中盤でボールを奪うという所を再確認しようと。
それから取ったボールが
前半はちょっとファーストパスが落ち着かなかったと。
ファーストパスさえ良い所に付ければ、
絶対にウチがリズムを取って、
ボールを持てるという話をしました。
Q、後半の真ん中あたりから相手のプレスも少し落ちてきて
かなりボールを持てるようになったと思いますが、
そこから崩す作業に関してはどう評価されていますか?
A、うーん、ボールは握ってラスト3分の1まで押し込んでいると。
ただ、シュートで終わっていないと。
そこが大きな課題ですね。
ラストのクロスの精度だったりとか、
ラストパスの精度だったりとか、
もちろん相手も必死に守るので難しいんですけど、
やっぱりシュートで終わるという形にしたいですね。
Q、今日の勝ち点1は樋口監督の心の中では
ちょっと悔しさもあるという感じですか?
A、もちろん今日は勝ち点3を取るという頭でいただけに、
非常に悔しいですけど、
ただ本当に色々な想いを選手たちはピッチで発揮してくれたと。
それは間違いなく今後の我々にプラスになると思っています。
Q、この暑さの中でまた連戦が続きますが、
最後に次節への抱負をお願いします。
A、これで2試合続けて引き分けということで
勝ち点は積み重ねていないですね。
次は何としても勝ち点3をアウェイで取るんだということで
しっかり準備をしてやりたいと思います。
【ヴィッセル神戸 安達亮監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずはゲームを振り返っていただけますか?
A、我々としてはもう少し決定機を多く創れるつもりでいたんですが、
残念ながら先に点を取ったんですけど、
その直後にマリノスが一番得意なセットプレーで
やられてしまったのは非常に残念です。
すぐまた試合があるので、
頭を切り替えて次のガンバ戦はホームで
きちんと勝ちたいと思います。
Q、かなり相手が立ち上がりから積極的に来ましたが、
そういう中でカウンターで押し返したりして先制点を取りました。
序盤の入りというのはどうご覧になっていましたか?
A、思っていたよりマリノスの方が
スタートから前に来ていたので
それを受けるような形になりましたけど、
逆にベンチで見ていて、その方がウチがカウンターで
点が取れるんじゃないかなと思ったいたので、
その通りになって良い展開にはなったんですけどね。
あまりにも追い付かれるのが早過ぎましたね。
Q、攻撃面ではスピード感のあるヴィッセルらしい攻撃というのが
随所に出ていたと思うんですけど、
そのあたりはいかがですか?
A、それはもう今シーズンずっとできていることなので、
あとはやっぱりチャンスの質を上げることと、
回数を増やして、もう少し点が取れるようにすること。
どうしてもそれに伴ってカウンターを食らったりすることがあるので
そのへんをちょっとチェックし直したいと思います。
Q、後半の20分くらいからこの厳しい暑さで
運動量もちょっと落ちたと思いますけど、
そこからのゲームのマネジメントという面では
どのように考えてらっしゃいましたか?
A、やっぱり連戦もあり、暑い中でもあり、
お互いにちょっと様子を見ながら
どこで攻撃のスイッチを入れるかというような所が
両チームともポイントだったと思うんですけど、
我々もそのへんがちょっと休みながらというか、
そこからどこでスイッチを入れるという所が
まだハッキリしていなかったのかなと思っています。
Q、ヴィッセルは上位で戦っているということもあって
かなり相手の研究も進んでいると思いますが、
そのあたりはどう捉えてらっしゃいますか?
A、それほど今の所は凄く研究されて
やりにくいなというチームはまだそんなにないので、
それより研究されて防がれるというよりも、
我々がやろうとしていることだとか、
もうちょっとオプションを増やして、
相手に研究されてもやり切れるような
そういうサッカーをしたいと思っています。
Q、今日の勝ち点1はどのように評価されますか?
A、正直寂しいですね。前節も負けていたので。
ただ、すぐ試合がありますし、まだ半分も終わっていないので、
まだまだ後半戦といってもこれから先があるので、
頭を切り替えてもっと良いゲームができるように頑張ります。
Q、最後に次も難しいゲームになると思いますが、
次節の抱負を聞かせて下さい。
A、どことやってももちろん難しいゲームなんですけど、
やっぱり我々は我々らしい戦い方をして、
自分たちのやっていることを信じて、
やり切るだけです。
【水沼貴史氏のレビュー】
(横浜FM)
今日は凄いゲームでしたね。
良く両チームとも走ったと思います。
ただ、体が付いていかなかった部分もあったと思います。
ドゥトラが泣いてしまうというのは良くわかります。
愛していたチームですし、
チームを去るイコールサッカーを止めるということですからね。
本当に優しい人なので
家族だけというよりは、自分が育った街の人たちに
スポーツ用品とか色々な物を買って送っていたんですよね。
買い物しているのも見たことがありますし、
本当に街の英雄じゃないですか。
またマリノスに来るきっかけになったのは
松田直樹の追悼試合だったと思うんですけど、
そこで僕は監督を務めせてもらって、
ドゥトラと一緒にやって「まだできるな」って正直思っていて、
そうしたらマリノスに来ることになって
「えっ、本当にやるんだ」とビックリした記憶もありますけどね。
本当にファンの人たちに愛されて
プレーも目に焼き付いていますね。
日本を離れることになったのは2006年だったんですけど、
その時ちょうど僕は監督をやったシーズンだったんです。
ブラジルのサイドバックというのは
こういう選手だというそのままだったと思いますね。
本当にアップダウンを惜しまずにやるし、
前に行っては正確なクロスを配球し続けるし、
全力でゴール前まで戻って守備はするし、
ケガも少なかったですしね。
そういう選手だった気がしますね。
で、家族が凄く仲が良いです。
いつも試合が終わった後に
スタジアムの正面に奥さん、お子さんと一緒に、
凄く仲良さそうにしていたシーンも思い出されますね。
(神戸)
安達監督はベンチ全員と握手してたんじゃないですかね。
直接指導したことがなくても
ユースの集まりとかがあって
安達監督は良く来るんですよね。
で、代々の選手たちと話をしたりするので、
マリノスのユース出身者は
ほぼみんな知ってるんじゃないですかね。
その安達監督はインタビューで
残念だという話をしていましたけど、
ある程度できた手応えはあるのかなと
いう気はしましたけどね。
ゲームの主導権をどれだけ握っていても
ゴールを決めないことには
その意味もないわけですから、
最後の質というのはどの監督でも求めているはずです。
あとは、内容が伴わなくても勝てることが
長いシーズンを考えると大事になってくると思います。
【Jリーグブログ的データ】
J1第16節
横浜F・マリノス 1-1 ヴィッセル神戸
入場者数:13,445人 天候:晴、微風
気温:28.6度 湿度:74%
主審:佐藤隆治 副審:聳城巧、中野卓 第4の審判員:蒲澤淳一
《得点者》
<横浜FM>
21'兵藤慎剛①
<神戸>
18'ペドロ・ジュニオール⑩
《選手寸評》
(横浜FM)
GK榎本哲也...重要な場面では力強くゴールに立ちはだかる
DF小林祐三...クロスの数を考えればもう少し精度が欲しい
DF栗原勇蔵...守備面ではいつも通りの力も決定機は沈めたかった
DF中澤佑二...数回危ない場面もあったが概ね安定感アリ
DFドゥトラ...あと1試合で引退するには惜しいパフォーマンス
MF中町公祐...攻撃に関与する場面もあったが戦術上最初に交替
(→FWラフィーニャ...途中出場であれば2回あったチャンスは生かしたい)
MF小椋祥平...こぼれ球がことごとく彼の元へ。自分の日にし損ねた
(→DFファビオ...最前線にいるよりも中盤で捌く場面が多かった)
MF兵藤慎剛...先制のボレーはまさにゴラッソ。献身性は国内屈指
MF中村俊輔...セットプレーの数も多く危険なボールを入れ続けた
MF齋藤学...仕掛ける姿勢は健在。ボールも彼の足元へこぼれて来る
FW伊藤翔...チャンスに絡む場面も少なく3戦連発ならず
(→FW藤田祥史...ボックスで体を張ったがチャンスは1度しか訪れなかった)
《選手寸評》
<神戸>
GK山本海人...やはり彼には緑のユニフォームが良く似合う
DF奥井諒...クロス精度に欠けた。齋藤とのマッチアップでも後手に
(→MF橋本英郎...サイドバックを難なくこなすユーティリティさは貴重)
DF河本裕之...後半は押し込まれる時間が長かったが冷静に対処
DF増川隆洋...マルキーニョスとの丁々発止は見応え十分
DF高橋峻希...左右のサイドバックをやり切った。彼の推進力はもっと注目されていい
MFチョン・ウヨン...時折攻撃に関与したが長いボールをもっと有効に使いたい
MFシンプリシオ...彼が入ると中盤のあらゆるスムーズさが増す
(→MF大屋翼...ボランチ三番手としての地位を確保した感がある)
MFペドロ・ジュニオール...ゴールシーンにストライカーとしてのポテンシャルを感じた
MF森岡亮太...随所で繰り出すキラーパスは煌く才能の証
MF小川慶治朗...ニアへ果敢に飛び込むなどゴールへの意欲を見せ続けた
FWマルキーニョス...基点創りに奔走したが古巣相手のゴールとはいかず
(→FW松村亮...出場時間は少なかったが決定的なシーンを1つは創りたい)
再放送スケジュールは
7月24日(木)午前06:00~午前08:15 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!
土屋
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