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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2014年04月20日

J1第8節 柏×横浜FMマッチレビュー

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J1第8節 
柏レイソル×横浜F・マリノス@日立柏サッカー場
解説:水沼貴史 実況:西岡明彦 インタビュアー:桑原学


【柏レイソル ネルシーニョ監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、勝ち点1という結果に終わりました。
まずは今日の試合を振り返っていただけますか?


A、前半から入りとしてはしっかりゲームプランを出そうと。
ゲームを落ち着かせよう、自分たちのリズムにしようと
選手たちも動いてプレーしていた時間は良かったんですが、
セカンドボールを拾われるのが目立つようになってから
ちょっと相手のペースになった前半でした。
後半はレアンドロを欠いてしまって、
もう1人入れてゲームプランを確認して
後半も拮抗したゲームに、
バランス良く運べる展開に持って行きたかったんですけど、
どうしてもボールがキープできなくなってしまって、
あとは押し込まれて全体が引いてしまったという所から
カウンターで出て行くだけの展開になってしまいましたけど、
選手たちも耐えながらカウンターで出て行く時は
良い所まで押し込むことができていたと思います。


Q、ここの所のゲームではチャンスは多く創れていたと思いますが、
今日は前半にレアンドロ選手へのクサビから
工藤選手というチャンスはありましたけど、
ああいうシーンが多くは創れなかったのかなと感じたのですが、
そのあたりはどうご覧になっていますか?


A、やはり引いてしまいましたので
そこからの攻撃の形がカウンターという所になってしまいましたし、
ああいう形が出なかったと思います。
カウンターも最後の所のパスであるとか、
最後がやり切れなかったという課題が残ってしまいました。


Q、終盤のオープンな時間帯はサイドも高く行けたと思いますが、
それまではいつものようにウイングバックがなかなか高い位置を取る回数も
多くなかったのかなと感じたのですが、
そのあたりの要因というのはどう感じてらっしゃいますか?


A、前半から行ける時はスペースに出て
そこの高い位置に絡むことはできていたと思います。
ただ、引いてからですよね。
彼らも5バックに入って、引いて守備から攻撃に出る時に、
ここからという時にボールを奪われたりとか、
そういう風な形でチームがボールをロストしてしまうと、
攻撃の所は出て行けないですよね。


Q、これでリーグは5つ目のドローということになりました。
監督ご自身も選手も少しもやもやしたものがあるかと思いますが、
これを打破するためにはどんなことが必要だと考えてらっしゃいますか?


A、選手たちはどの相手にしても
自分たちの良い時間帯というのは創れていると思いますし、
ゲームボリュームやチャンスというのも創れていますので、
そういう所で決め切れるようになってくると、
事はいい方へ運んでくると思いますから、
とにかくここは今自分たちがいる道は正しいということを
疑わずに進んでいくことが、結果への一番の近道だと思います。


Q、今後本来いるべきポジションに上がっていくことを期待しています。


A、そうですね。
本当に勝って、上位陣に入っていかなくてはいけないと思っています。


【横浜F・マリノス 樋口靖洋監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、勝ち点1というゲームになりましたけど
まずは試合を振り返っていただけますか?


A、正直勝ち点3を欲しかったという気持ちが非常に強いです。
ただ、90分通して集中した良いゲームができたと思います。
それだけに得点を奪えなかったという所は
大きな課題として感じなきゃいけないなと思っています。


Q、特に前半は中村選手がファジーなポジション取りで
低めの位置で仕事する時間も長かったと思いますけど、
そのあたりはどうご覧になっていましたか?


A、それほど僕は低いとは思っていません。
状況を見て降りたりとか、前に出たりとか、
むしろ全体の距離感を詰めるのに
彼もそうですし周りの選手たちも今日は距離感、
人と人の距離感をうまく創りながらやっていたという印象ですけどね。


Q、前線の距離感やコンビネーションは
それほど悪くなかったという感じでしょうか?


A、ラスト3分の1の所まではうまい具合に運べたかなと思います。
そこから先の所で、ボックスの中にもっと際どいボールが入っていったり、
クサビのボールが入ったりという所が
シュートに結び付かない、得点に結び付かない所かなと思っています。


Q、ここの所、リーグ戦ではなかなか勝利ができない状況ですけど、
今足りてない部分は監督はどういう所に感じてらっしゃいますか?


A、ここ数試合のリーグ戦はなかなかボールの
良い奪い方ができなかったと思います。
ただ、今日に関しては前向きに奪うというのを
だいぶ良いイメージでできたと思っています。
これは1つ改善された所ですね。
そこから先の部分で得点という所に関して言えば、
先ほど言いましたように、ボックス内にもっとボールも人も
入っていくということをしていかないと点は入らないと思います。


Q、ケガ人も少しずつ戻ってきていると思いますけど、
今日の交替の意図を少し教えて頂けますか?


A、まず4-2-3-1の状態でゲームを進めていて、
バランス自体は悪くないと。
その中で少しずつ、特にカウンター気味になった時に
疲れの見えた選手を意識的に見ていて
替えていったという所です。


Q、次は過密日程でアウェイでの非常に大事な
ACLリーグ最終戦ということになります。
非常にハードなゲームになると思いますが、
今どんなお気持ちでそのゲームを迎えられますか?


A、これからしっかりとコンディションを
回復させるということに専念してやりたいと思います。
アウェイですけどチャンスのある限り全力を尽くして、
勝って帰ってくるということを考えています。


【水沼貴史氏のレビュー】
(柏)
ドローが本当に多いですよね。
これは選手もそうですけどスタッフの皆さんも
もやもやした気持ちが消えないでしょうね。
勝ち点1ずつ取れているといえば取れているんですけど、
やっぱりその内の最低2つでも勝っていればという話ですから。


まずは次の浦和にどういう試合をするかですね。
浦和は今調子が上がってきてますから。
まあネルシーニョ監督は落ち着いてらっしゃいますよね。
バタバタしても仕方ないというような感じに見えました。


工藤もトップにに入ってからも
なかなか思い通りのボールは来なかったと思いますし、
ワイドの橋本と高山も思うようには前に行けてなかったかなと。
そのへんはマリノスもしっかりケアしていたと思います。
あと、ネルシーニョ監督の采配という部分では
シビアと言えばシビアですし凄いなと。
勝利に対する執念を感じました。


今は色々な問題が起きている時ですから。
ワイドの橋本と高山が前で躍動する時が
レイソルの良い時だと思いますし、
やっぱり「引いてしまった」という言葉が印象的で
僕も何試合か見ている中でそこが非常に気になるので、
そこの改善も必要かなと。
相手があることなのでどうしても
引かざるを得ない状況というのはあるんですけどね。
なるべくその時間を短くするといいか、
意識を変えるという所なのかと思いますけどね。


(横浜FM)
点が取れていないのは
コンビネーション、コミュニケーションの部分だと思いますね。
ボールが運べても、最終的に崩す所のアイデアもそうだと思いますけど、
ワンタッチやランニングする人、
それに関わって追い越す人、というのがないような気がしますよね。


前に行けないのであればスピードダウンするのは必然ですし。
前に行ける時の爆発力だとか、
スピードアップする時の力だとか
そういうのがないのかなと。
それは選手たちが言っていた
ボールを奪う位置が低いので出て行くのにも時間がかかるし、
長い距離を走らなくてはならないと。
それだったらもっと連動した守備を始めていくと。
そのへんが改善されれば昨年のようなことができると思います。


齋藤学が交替する時に「えっ」て顔をしていましたが、
最終的には個で行ける選手がいなかったのも
影響していたような気もします。
コンビネーションの確立はもうちょっとかなと。
最終的には崩す所までは行かなかったですね。


樋口監督の表情からも察することができますが、
点が取れないジレンマというのはあると思いますね。
あとは印象的な言葉として
カウンターになった時に出て行けるのか行けないのかを
疲労と共に見ていたという話でしたけど、
やっぱり出て行く力というのは今のマリノスには
ちょっとないのかなという気はしますよね。
それがないからダウンして1回繋ぎ直して最終的に崩すと。
でも、それが今はなかなかできないわけですからね。


【Jリーグブログ的データ】
J1第8節
柏レイソル 0-0 横浜F・マリノス

入場者数:11,436人 天候:曇、中風
気温:11.9度 湿度:59%
主審:村上伸次 副審:山口博司、聳城巧 第4の審判員:佐藤貴之


《選手寸評》
<柏>
GK菅野孝憲...数少ない守備機会も冷静にシャットアウト
DF鈴木大輔...共に世界で戦った齋藤とのマッチアップは見応え十分
DF近藤直也...この男の危機管理能力と潰し切る力を代表で見たい
DF渡部博文...空中戦はほぼ無双。完全にポジションを掴んだ
MF高山薫...90分間通じてピッチ上で最も走ったのはこの13番
MFハン・グギョン...持ち味の球際は技巧派集団にも十分通用
(→MF茨田陽生...縦パスのスピードと精度はピカイチ。後は継続性次第)
MF大谷秀和...今シーズンは時折見せる攻撃参加が効果的
MF橋本和...守備面では過失なしも終盤のカウンター時は痛恨のパスミス
FW工藤壮人...ある程度攻撃に専念も1トップになってからも持ち味は出せず
FWレアンドロ...3トップの距離感を図り切れず無念の負傷交替
(→MF狩野健太...悔しい途中出場途中交替もある意味では納得の采配)
(→MF太田徹郎...ピッチに送り込まれた意味を考えれば消化不良)
FW田中順也...守備での奔走もあったが前半の決定機は沈めたい


(横浜FM)
GK榎本哲也...工藤の決定機阻止が結果的に勝ち点1獲得を呼んだ
DF小林祐三...古巣相手に一定以上のクオリティを見せ付けた
DF栗原勇蔵...相手に高さもなく彼の出番はあまりない90分間だった
DF中澤佑二...3トップにはほとんど仕事をさせず完封に貢献
DF下平匠...その能力を考えれば攻撃面では不満が残る
MF富澤清太郎...改めてそのフィルター役の重要度がわかる復帰戦
MF中町公祐...あと数回のスプリントがあればもう1つ上のステージが見えてくる
MF兵藤慎剛...レギュラー当落線上でのプレーは可もなく不可もなく
MF中村俊輔...去年は見られなかったボールロストはコンディションに起因か
MF齋藤学...この試合の仕掛けに対する対価は多くなかった
(→MF藤本淳吾...ACLへの試運転感も強くインパクトは大きくない)
FW藤田祥史...確かに目立てなかったが孤立は自身だけのせいではない
(→FW伊藤翔...リーグでは初のベンチスタート。短時間で気持ちは見せた)


再放送スケジュールは
4月19日(土)深夜0:30~深夜2:45 J SPORTS 3
4月21日(月)午前7:00~午前9:15 J SPORTS 3

となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!


土屋

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