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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2014年03月16日

J1第3節 C大阪×清水マッチレビュー

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J1第3節 
セレッソ大阪×清水エスパルス@ヤンマースタジアム長居
解説:玉乃淳 実況:下田恒幸 インタビュアー:日々野真理


【セレッソ大阪 ランコ・ポポヴィッチ監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、90分間を振り返っていただけますか?
気持ちよく勝てたのではないでしょうか?


A、結果も付いてきたので
そういった部分で非常に良かったと思います。
試合が始まる前にホームでは
ACLも含めて開幕から2連敗ということで
メディアの方々にも色々と書いて頂きましたし、
選手にもプレッシャーが掛かっていた所があると思うんですけど、
そういった周りの期待も大きい中で
私たちがあるべき姿を見せて結果を出したという所で
非常に評価できると思っていますし、
サポーターの皆さんにも今日は喜んでいただけたのではないでしょうか。


Q、ハーフタイムの監督の指示の中で
"相手との距離"ということと"攻撃の後の切り替え"という言葉がありました。
後半に向けていい流れの攻撃ができたと思うのですが?


A、前半も非常にタイトな試合でしたし
間延びした所で相手にボールを持つことを
許してしまった部分もあったので、
そういった意味でもう一度距離感の部分と
バランスの部分をしっかりとという話はしました。
後半立ち上がりから非常に良い形で試合に入れて、
ゲームをうまくコントロールできたと思いますし、
私たちが目指してきたもの、積み上げてきたものを
しっかりと後半は見せられたという風に感じています。
先程も言いましたがサポーターの皆さんにも
非常に喜んでもらえたと思います。
ただ、決定機をいくつか外してしまったので、
あそこを決めていればもっと早く
ゲームを終わらせることができたと思うんですけど、
私にとっては少し心臓にも悪いゲームになりました。


日を重ねるごとにチームは良くなっていますし、
これからもっともっと良くなることは間違いないと思っていますし、
期待は非常に大きいんですけど、
ただ私たちがどういう状況なのかというのを
しっかり理解していただきたいと思います。
まあ1ヶ月や2ヶ月で完璧なチームを創る、
完璧なパフォーマンスをするチームというのはないですし、
期待されている選手というのも
補強も含めて合流が遅れていたというのもありますし、
ケガ人を抱えながらキャンプに入っていたという事情もありますし、
連携の部分だったりコンディションという意味でも
これからどんどん上がってくるという風に思っています。


Q、今日の試合でもセットプレーでも流れの中からも得点がありましたけど、
まだまだ得点が期待される選手がいると思いますが、
ワクワクする試合をたくさん期待できそうでしょうか?


A、得点を期待されている選手というのも
必ずこれから得点を量産してくれると思いますし、
名前はここで挙げませんけど、
チームのためにしっかりプレーして
得点を決めてくれると思います。


自分の能力をすべて発揮するには時間が掛かるということで
誰であっても人間ですから
合流間もなくいきなり結果を出せるという選手もいませんし、
いきなり最高のパフォーマンスを出せる選手もいませんし、
そういった意味でも必ずやってくれると思います。
皆さんの期待が大きい選手もいると思いますが、
先程私が言ったようなことをメディアの皆さんには
頭に入れておいて欲しいと思いますし、
今は2010年ではなくて2014年ですから
そこの部分を皆さんには頭に入れておいて欲しいですね。


Q、過密日程だと思いますが今シーズンのセレッソ大阪にも期待しています。


A、私自身も自分のチームに期待をしていますし、
みなさんにも期待をしていただきたいなと感じています。
とにかく目の前の試合に負けないために戦うのではなくて、
勝つために戦うという姿勢は崩さずに
一戦一戦すべて勝つつもりで戦っていきたいと思います。
ただ、真理さんが来てくれれば
いい試合ができるということが今日わかりましたので、
次の試合もインタビューに来てくれればと思います(笑)


【清水エスパルス アフシン・ゴトビ監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、90分間を振り返って頂けますか?


A、まずファンにとっては非常に面白い試合だったと思います。
両チーム共に得点機が非常に多かったですし。
差となったのは相手にあった数回のチャンス、
それを決め切れられてしまった所。
我々は前半にも後半にもチャンスがありましたが、
そこを決め切れなかった所だと思います。
そして我々は集中力を切らしてしまった瞬間が
試合の中であったと思います。
それが今日の差だったと思っています。
ただ、我々は負けている状況からも戦って、
2-1になった時も3-1になった時も
戦って前に行こうとすることができたことは
誇りに思える所だと思います。
そういった所を学んで、次の試合に使っていければいいと思います。


Q、リーグ戦を拝見していると色々な選手を使って
チームの成長や底上げを図っているように見えますが
そのあたりの狙いも教えてください。


A、本当に我々は今、チームの中で競争が激しくなっていると思います。
そして最初の5,6試合の中で
どういったバランスが一番いいのかというものを
しっかりと見つけていければと思っています。


Q、試合の中で攻撃の形が光っているシーンもたくさんありましたが、
今日の収穫はどんな所でしょうか?


A、前半に関しては相手にあったチャンスは2回だけだと思いますが
そこを決め切られてしまいました。
しかし我々もその中で前半の45分は
チャンスを創れていたと思います。
その辺が今日は良かったと思います。


ここのセレッソ戦に何があるのかわかりません。
我々が勝ったのを遡ると1998年になると思います。
その時にウチの選手の金子はまだ3歳だったかもしれません。
選手たちは本当に全力を尽くしたと思いますが、
今日はそこで勝てなかっただけだと思います。


Q、水曜日にはすぐにナビスコカップがあります。
今年の抱負も聞かせて下さい。


A、我々は名古屋の試合の時もそうでしたけど、
本当にいいモノを見せられていたと思いますし、
ここから成長していければ良いと思っております。
そして最終的にはレースに付いていければいいと思っております。


【玉乃淳氏のレビュー】
(C大阪)
フォルランの今後ですが、
ポポヴィッチ監督も時間が掛かるとおっしゃっていた
その通りだと思います。
ただ、僕たちは頭には入れておきますけど、
早くゴールを見たいという想いは毎試合ありますし、
ファンのみなさんも見たいと思うので
早くフォルランを好調時のパフォーマンスへ持っていって欲しいなと、
ポポヴィッチ監督にお願いしたいですね。
ゴールには近付いていると思うので
活躍する場を与えると。
ある程度時間が掛かるのであればそこは我慢して、
守備的な布陣に変えることもあると思いますが、
ピッチの中に残しておいて、
フォルランが爆発すればセレッソも爆発する、
そして日本にも相乗効果が生まれると思うので、
長い目で見るのであれば
もっともっと暖かい目で見つめて欲しいなと思います。


あとは結果が出たことも大きかったですが、
柿谷、フォルランにプレッシャーを掛けるような
南野、杉本の活躍があったので、
そういった意味でも素晴らしい結果になったのではないでしょうか。
次は南野、杉本の2トップも考えられるような素晴らしい活躍でしたから。


セレッソは難しい戦いが続きますね。
ACLでの戦いは難しいものがありますし、
さらに鹿島、新潟、柏と優勝候補3トップとの連戦も続きますから、
どれも厳しい戦いになって来るでしょう。
その中でフォルランの爆発はチームのムードも上がりますし、
必ず必要になってくると思うので楽しみですね。


(清水)
いつも思うんですけど、ゴトビ監督は非常にわかりやすくて
綺麗な英語を話しますよね。
今いる選手たちは後の海外移籍だったり、
セカンドキャリアのためにも今は英語を学ぶチャンスだと思うので、
是非モノにして欲しいですよね。
そうすれば直接コミュニケーションが取れたりとか、
底上げに繋がると思うので。


英語が綺麗なことはさておいて、
本当にいいプレーができたとおっしゃっていましたけど、
その通りでもう少しの勇気があれば
ヨン・ア・ピンが見せてくれたような勇気があれば
本当に優勝に絡めるような可能性を秘めたプレーをしてくれたので、
今後が非常に楽しみです。


選手からするとメンバーやポジションの変わる難しさはあると思うので、
まずは中央のラインですね。
ヤコヴィッチ、ヨン・ア・ピン、ノヴァコヴィッチという
ここを核としたいというか、まずは核が必要ですよね。
それで周りをどうしていくかかなと。
これでヨン・ア・ピンが次節は左サイドバックとかになってしまうと
戸惑いがあると思うんですよ。
ですので、どこかでしっかりした核やコンセプトを提示してあげれば
選手も安心して誰が出ても同じようなプレーを
創り上げることができると思うので、
個人的には期待したいと思います。


点差ほどの差はなかったと思いますし、
前半できていたプレーを後半も続けていれば
十分敵地で相手を倒せるようなプレー内容だったので、
もったいなかったなというのがゴトビ監督の本心だと思いますよ。
1つ1つしっかり戦っていければ
必ず上位に行けるようなポテンシャルを今日見せてくれたので、
相手がどこであろうと1つずつ大事に戦って欲しいなと思います。


【Jリーグブログ的データ】
J1第3節
セレッソ大阪 4-1 清水エスパルス

入場者数:20,323人 天候:晴、弱風
気温:9.6度 湿度:36%
主審:木村博之 副審:八木あかね、五十嵐泰之 第4の審判員:植田文平


《得点者》
<C大阪>
15'丸橋祐介①(アシスト:山下達也)
32'山下達也①(アシスト:酒本憲幸)
87'ゴイコ・カチャル①
90+4'杉本健勇①(アシスト:山口蛍)
<清水>
23'大前元紀①(PK)


《選手寸評》
<C大阪>
GKキム・ジンヒョン...スローイングの素早さと正確さはワールドクラス
DF酒本憲幸...さすがのクロス精度で2点目を演出
DFゴイコ・カチャル①...フォルランより先に来日初ゴールをゲット
DF山下達也①...安定の守備面以上に3ゴールへ絡んだ攻撃面で大活躍
DF丸橋祐介①...先制ゴールに加えクロスバー直撃のミドルまで
MF山口蛍...4点目を演出したミドルパスで視野の広さを証明
MF長谷川アーリアジャスール...スタートから終始中央でのびのびとプレー
MF杉本健勇①□...試合を締める一撃でPK献上を帳消しに
MF柿谷曜一朗...時折センスを見せるも本調子からは程遠いか
(→MFミッチ・ニコルス...プレー時間が短く特徴まで見えず)
MF南野拓実□...裏MVP的な活躍。トラップの巧さも柿谷クラス
(→MF楠神順平...この中盤の選手層では試合に出るのも一苦労)
FWフォルラン...彼であれば3回あった決定機を1つはモノにしたい
(→MF扇原貴宏...チームの流れに乗ったが競争は激化)


<清水>
GK相澤貴志...無念の4失点もフォルランの決定機を果敢に阻止
DF石毛秀樹...攻撃での良さは出し切れず4失点目も寄せ切れず
DFヤコヴィッチ...特に後半は相手の流動性に苦戦を強いられた
DF平岡康裕...守備の統率役としてこの失点数は痛恨
DF河井陽介...PK獲得にフォルランの決定機ブロックと奮闘見せる
MF村松大輔...持ち味の潰し切るプレーはなかなか出せず
(→MF六平光成...終盤での起用は監督からの評価の表われか)
MFカルフィン・ヨン・ア・ピン...今後の中盤起用も十分視野に入る躍動ぶり
MF大前元紀...PK以外ではいつもより存在感が希薄だった
MF竹内涼...前半は攻撃の重要な起点も後半は劣勢の流れに埋没
(→FW長沢駿...シュートへの積極性見せるもそろそろゴールが必要)
MF高木俊幸...前半は彼の突破がチームに推進力を生んだ
(→MF村田和哉...古巣相手に大きなインパクトは残せず)
FWノヴァコヴィッチ...2度あった前半の決定機はどちらか沈めたかった


再放送スケジュールは
3月16日(日)午前11:30~午後1:45 J SPORTS 3
3月17日(月)午後0:30~2:45 J SPORTS 3

となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!


土屋

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