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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

その他の試合レポート 2014年02月20日

T2リーグ第2節 日本学園×修徳@駒沢第2

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koma2 0220.jpg2日連続で開催されるTリーグのオープニングマッチ。虎視眈々とトップディビジョンを狙う新鋭と、1年でのトップディビジョン復帰を掲げる強豪の激突は駒沢第2です。
関東大会予選は早稲田実業、インターハイ1次予選は駒澤大学高、選手権予選は東京実業と、昨年のトーナメントコンペティションはいずれも初戦で強豪と対戦して惜敗したものの、そのボールを回していくスタイルは都内でも浸透しつつある日本学園。さらに今年は名古屋グランパスにOBの野村政孝が加入しており、その名前をさらに多くの人へと知らしめるべく、新シーズンに挑みます。
成立学園との壮絶なファイナルを制して迎えた全国の舞台では、綾羽、松商学園とボトムアップ理論を採り入れた難敵を相次いで撃破。最後は星稜にPK戦の末に敗れましたが、ベスト8という素晴らしい成績を収めた修徳。ただ、リーグ戦では7位で回った入替戦もFCトリプレッタユースに0-1で屈して無念の降格。今年はT2を主戦場にしながら、チームのレベルアップと"昨年以上"、すなわち国立を目指す旅が再び始まります。昨日の寒さを考えれば、風もなく極楽のような駒沢第2。両チームにとっての"開幕戦"は18時にキックオフを迎えました。
先に決定的なチャンスを掴んだのは日学。4分、右へ展開したボールをSBの石渡汐那(2年・FCトリプレッタ)はグラウンダーで中へ。中盤から走り込んだ小嶋将太(1年・FC多摩)のシュートは枠を捉えるも、味方に当たってしまってゴールキックになりますが、まずはサイドを使った形から日学がいい形を創出しました。
一方の修徳が繰り出したファーストシュートは8分。昨年はスーパーサブとして起用されていた雪江悠人(2年・三郷JY)が右から中へ切れ込みながらミドル。これが枠の左へ大きく外れると、早くもその修徳を襲ったアクシデント。左SBの大田蓮(2年・FC城東)が負傷でプレーを続行できず、伊原寿哉(1年・KSC)を右SBへ投入。右SBに入っていた國分洋輔(1年・柏イーグルス)が左へ移る配置転換を強いられます。
ただ、フィフティに近い展開の中でも少しずつ持ち前の"球際"で上回り、リズムを生み出したのは修徳。「立ち上がりは緊張していたし、まだ試合も全然やっていないので慣れていないというのはあったかもしれない」と話したのは、全国ベスト8進出に大きく貢献し、今年は10番とキャプテンを託されている小野寺湧紀(2年・荒川第五中)ですが、その小野寺と雪江に加え、「アイツはあれだけ大きいけど、収まるし速いでしょ」と岩本慎二郎監督も言及した、1トップの堀川颯(2年・バリエンテオンセ)もターゲットとして機能。22分には中村琢磨(2年・フレンドリー)のパスから、左に流れた小野寺が右足でクロス。雪江のヘディングはクロスバーを越えましたが、随所に修徳らしさを覗かせます。
さて、序盤はアンカー気味に位置する三浦大雅(2年・FCトリプレッタ)がCBの間に落ち、「繋ぐということを意識していて、丁寧なサッカーをしてくる」と敵将の岩本監督も評したスタイルを表出しながら、徐々に相手の圧力に押され始めた日学でしたが、30分に右サイドから宮下流阿(2年・FC多摩)が高速クロスを放り込み、小熊玲生(1年・浦安JSC)はヘディングこそ当て切れなかったものの、このあたりから右に開いた宮下と、中盤で攻撃的なポジションを取っていた菊池壱星(1年・FC.GIUSTI世田谷)が積極的にボールへ関与し始め、回り出した攻撃の歯車。
37分は日学。左サイドを菊池が駆け抜け、上げたクロスはDFに阻まれましたが、左から菊池が蹴り込んだCKは修徳GK青山稔(2年・ヴェルディSS調布)がパンチングで回避。40分は修徳。ボランチの田原迫隼人(2年・Forza'02)が狙ったミドルは枠の左へ。41分も修徳。左サイドでボールを持った中村は丁寧に斜めのラストパス。足を伸ばした堀川はわずかに届かずも、間違いなくグッドトライ。45分は日学。CBの手塚遼(2年・FC多摩)が入れた右FKから、こぼれを拾った菊池のクロスはDFが何とかクリア。45+1分も日学。菊池の右CKはいったん跳ね返され、再び菊池が蹴ったクロスは青山が果敢にキャッチ。「前半はやられそうな所はあったね」と岩本監督も振り返った45分は、終盤に掛けてやや日学が攻勢を強めた格好でハーフタイムへ入りました。
後半も先にチャンスを掴んだのは日学。48分、CFの小熊が体を張って獲得したFK。菊池のキックはシュートにこそ繋がりませんでしたが、セットプレーから好機を創出。相手の強いプレスを掻い潜りながら、先制点への意欲を着々と攻勢の時間に滲ませます。
52分にはポストプレーで右へ捌き、雪江の綺麗なスルーパスに自ら走った堀川がクロスを上げるも、中央とはわずかに合わず。54分には左サイド、ゴールまで約25mの距離から雪江が直接狙ったFKも枠を越えるなど、手数は繰り出す中でもゲームリズムを引き寄せるまでには至らなかった修徳が、さすがの抜け目なさを披露したのは58分。左サイドで小野寺が縦に付けると、開いた堀川はそのままクロス。GKの弾いたボールがゴール前にこぼれると、ここに詰めていたのは3分前に2枚目のカードとしてピッチへ解き放たれたばかりの大畑雄亮(1年・ジェファFC)。「1年生でサッカーは一番うまい」と大畑を評した岩本采配ズバリ。とうとうスコアが動きました。
先制した時の修徳はやはり強し。61分に雪江のロングスローから大畑が食らい付いたヘディングは枠の右へ逸れたものの、62分には中盤で効いていたボランチの許享文(2年・修徳中)に替えて、石原健流(1年・ヴェルディSSレスチ)をそのままの位置に送り込むと、66分に輝きを放ったのは「どんな形でもいいので、点数を取って勝ちたいというのはあった」と語る10番。細かい繋ぎで大畑を経由したボールを、「とりあえず抜いて決めたいと思っていた」小野寺は引き取り、1人かわして右足一閃。鋭い軌道はそのままゴール右スミへ美しく飛び込みます。「狙い通りでした」と胸を張るキャプテンのゴラッソ。たちまち点差が2点に開きます。
畳み掛けた東京王者。69分、積極的なオーバーラップから國分の上げたクロスに雪江が絡むと、ボールは小野寺の足元へ。「相手もダイレクトでシュートを打つんじゃないかなと思ったはずなので、キックフェイントでかわそうと思ったらうまくかわせた」小野寺は、そのまま右スミへ冷静にボールを流し込む3点目。72分、小野寺が左サイドで短く縦へ。石原が右足でDFラインとGKの間にピンポイントで落とし、潜った雪江はアウトサイドで右スミへ流し込む4点目。昨年から出場機会を得ていた2人の貴重な追加点。「結構流れが良かった」と小野寺も振り返る14分間で一気に4発。大勢は決しました。
抗えない流れに飲み込まれる格好で突き放された日学は、時折セットプレーのチャンスこそ創り出すものの、それも決定的なシーンには繋がらず。80分には再び修徳。小野寺のスルーパスから替わったばかりの須田恭平(2年・松戸第一中)が独走。須田のシュートは日学GK石原裕也(2年・FC多摩)がファインセーブで防ぎ、詰めた雪江のシュートはこちらも左SBに入ったばかりの田口竜也(2年・FC府中)はゴールポストに激突しながら決死のクリア。田口は負傷交替を余儀なくされながらも素晴らしいガッツを見せましたが、これが後半の日学最大の見せ場。「最初は何とか勝ちたいなというのは正直あったから、そういう意味ではどんな勝ち方にせよ良かったんじゃないですかね」と岩本監督も話した修徳が、新チームの公式戦初戦を快勝で飾る結果となりました。
前半はボールをしっかり動かすスタイルをある程度打ち出せたものの、後半はシュートゼロに抑え込まれ、守備陣も耐え切れなかった日学。今日に関しては相手のいわゆる"インテンシティ"に力負けした印象です。とはいえ、菊池や宮下など個で勝負できる選手も揃え、ハマッた時のアタックはやはり魅力的。2節以降の巻き返しに期待したいですね。
「まだほとんど練習を見ていないし、誰がどういう選手かもわからないから、何もベンチで言わなかったしね」と言及したように、珍しくベンチから立ち上がることなく試合を見守っていたのは岩本監督。「修徳のユニフォームを初めて着たヤツばっかだから、モチベーションも高いでしょう」と静観する指揮官を横目に、後半のパフォーマンスには修徳らしさが存分に出ていたのではないでしょうか。昨年のチームと比較されるのは今年の宿命。「個人的には去年全国でベスト8だったので、ベスト4に行きたいというのはあるんですけど、それは簡単じゃないと思うので、ひたすら練習して、まずは東京都で優勝したいと思います」と力強く語ったのは新キャプテンの小野寺。目指すべき所を知っている彼らの"ひたすら練習"がもたらすモノに、今年も期待したくなるようなオープニングマッチでした。          土屋

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